フロリダ州で10代の黒人が銃で胸を撃たれて死亡した事件の裁判で無罪が裁定され、それに反対するデモが米国中で続いています。
土曜日に、陪審は、17才のトレイヴォン・マーチンさんを銃撃した被告は自己防衛だったとして殺人罪を否定しました。
被告のジョージ・ジマーマンさんはヒスパニック系白人です。デモ参加者は、判決は差別的だと主張しています。
月曜日に、およそ400人がロス・アンジェルス中心部の公園に集まって犠牲者を追悼し、正義を要求しました。
何人かの抗議者が近くの店の窓を破って車に損害を与えたとして、警察は群衆を追い払って公園を閉鎖しました。
資産を損傷した疑いで13人が逮捕されました。
警察は、デモ活動を妨げるために火曜日に公園の近くの道路の交通を制限しました。
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米国では、この事件が黒人差別と銃の問題が含まれるだけに、判決の結果に抵抗が強いようです。とりわけ、黒人被害者が銃を持たずに店で何か買って帰る途中だったことで、銃で殺害した加害者の逮捕が遅れたことに抗議が集中しました。そして、今日の無罪判決です。抗議が大きくなることは必然かもしれません。
人種と銃の問題で心を痛める黒人のオバマ大統領は、比較的冷静な対応を心掛けているようです。難しい立場にあるだけに気持ちはよく分りますね。