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ビヨンセの口パク論議で混乱

2013-01-23 | Weblog

(写真)国家を歌うビヨンセさん

バラク・オバマ大統領の就任式で、ビヨンセが実際に歌ったかどうかに関する報道が浮上しています。

ビヨンセは前もって録音した歌に合わせることを選んだと、海兵隊バンドの代表が最後の瞬間にタイムス紙に語りました。

しかし、海兵隊は、音楽隊の誰もがライブだったか録音だったか判断できる位置に居なかったとBBCに語りました。

しかし、音楽隊そのものが生演奏をしなかったと言いました。

数百万人が大統領の二期目の宣誓式を見ようと集まりました。儀式は、ジェームズ・テーラーやケリー・クラークソンと同じく国家を歌ったビヨンセによって盛り上がりました。

タイムズ紙が、ビヨンセが口パクをしたと報じた時、そのニュースは即座に世界中に広がりました。

タイムズ紙は、海兵隊の音楽隊代表のドゥボイス氏の言葉を引用して報じました:「我々は、当然ながら全ての音楽を録音した。昔から行われていることだ。」

しかし、代表は、ビヨンセが口パクをしたかどうか明確には語りませんでした。

声明で、海兵隊はイベントの様子を詳しく説明しました:「就任式の前に、ノウルズ‐カーターさんが音楽隊とリハーサルをする機会がなかったので、このような知名度の高い行事では楽隊による生演奏はしないように決まったのです。」

「就任式の演奏のための音楽は、氷点下の気温や楽器の損傷など実行不可能が考えられる時のために録音をしている。」

「ノウルズ・カーターさんの歌に関しては、海兵隊の音楽隊員は誰も実際に歌ったのか録音だったのか分る位置にいない。」

彼女は、日曜日の夜、海兵隊宿舎アネックスのスタジオで録音したと示唆する報道もあります。

それは、彼女のウエブサイトに掲載された一連の映像から推測しているものですが、その中の1枚にスタジオで国家の歌詞を持った彼女の姿があります。

もしそれが事実と分っても、先例にはならないでしょう。

2008年には、オバマ大統領の1回目の就任式で、アメリカ人のチェロ奏者のヨウ・ヨウ・マさんは、氷点下の気温だったので風が楽器に影響を与えるとして口パクをしました。

有名人やファンは、ビヨンセの歌について議論しています。

同じく2008年の就任式で歌ったアレサ・フランクリンさんは、たとえ口パクとしても彼女は良い仕事をしたと言いました。

「彼女が録音をしていたという今夜のニュースを聞いた時、本当に笑ってしまったわ。」と彼女はABCニュースに語りました。

「おかしいと思ったわ。だって、式場の天候が悪化して気温が46~44度になったのよ。ほとんどの歌手にとって歌える天候じゃないのよ。」

「でも、彼女は録音に合わせて美しく歌ったわ。次は、多分、私もそうするわ。」

ツイッターで、テレビ司会者のピアス・モーガンは言いました:「みなさん、ビヨンセは歌いましたよ。彼女の声でした。」

ブルックリン・バンドのプリンス・ラマさんは言いました:「ビヨンセが国歌を口パクしたことは、私が今まで見てきた中で最も素晴らしい概念芸術の一つだと思う。」

ロス・アンジェルスの音楽家マイケル・アンソニーは彼女をかばって言いました:「ビヨンセが口パクしたようには全く見えないね。」

ワシントン・タイムスのウエブサイトに掲載されたブログ:「ビヨンセのファンの何人かは実際に歌ったと主張しています。特に彼女が歌の途中でイヤホンを外した時はそう見えた。」

BBCはビヨンセの事務所にコメントを求めましたが、この時点では返事をもらっていません。

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ビヨンセさんが口パクだったかどうか、いろいろな人がいろいろな事を語っています。

ライブで見た私も判断できませんが、実際に歌っているように見えました。口が完全に合っていましたから。天候状態を考慮したものであれば、口パクでも仕方ないでしょうが、もし口パクだったら、感動しながら聴いたので、ちょっとガッカリです。

海兵隊の音楽は録音だったようですが、これもガッカリ。生演奏と思って感動して聞きましたので。

↓映像を見て下さい。どう思いますか?

http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-21141707


国連労働局の報告:世界の失業者数が増える

2013-01-22 | Weblog

2012年の世界の失業者数が400万人増えて1億9,700万人になり、更に増えそうだと国連労働機関が警告しました。

最も影響を受けているのは若者で、24才以下の13%が失業者と国際労働機関が報告。

世界の失業者は、今年510万人、2014年は更に300万人の増加が予想され、経済成長の低迷を反映していると発表しました。特に先進国に多いと。

世界雇用動向2013の報告書は、2012年の世界の失業率が6%だったとしています。

失業は長期化していて、ヨーロッパの失業者の3分の1は1年以上続いていると報告しました。

「不確かな経済見通しとこれに対処する政策の不備が、総需要を弱め、投資や雇用を控えさせている」とILO局長のライダー氏。

報告書は、また、職業訓練にもっと投資を増やして若者に仕事の機会を与えるように求めました。

「これは若者の生活や才能を無駄にしている。また、国民と社会にとって非常に不利だ。」

ILOは、ドイツやオーストリアやスイスのような見習い制度を維持している国は若者の失業率は低いと指摘しました。

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若者の失業率はどの国でも高いですね。日本も同様です。

 ↓参照してください

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM21061_S2A520C1EB2000/


北朝鮮のロケットは国産だった

2013-01-21 | Weblog

 

 

(写真)韓国で回収され分析されたロケットの部品

先月北朝鮮が打ち上げた長距離ロケットは、大部分が国内の技術を使って作られていたと韓国が報じています。

禁じられているミサイル実験として近隣諸国が非難している12月に打ち上げられた北朝鮮の初めての人工衛星は軌道に乗って成功しました。

北朝鮮は国際的に制裁を受けているので高度の技術を輸入することができません。

北朝鮮が外国の支援を受けずに自力で大半の部分を生産できることが分ったことで憂慮が増すだろうと記者は伝えます。

ロケットは通信衛星を宇宙に運んだと北朝鮮は言っていますが、米国と近隣の諸国は北朝鮮によるロケット打ち上げは長距離ミサイルを発展させるための試みだと、長い間、信じています。

韓国軍と宇宙の専門家は、離陸後に海に落ちたロケットの10個の部品を回収しました。その中には第一段目のエンジンと燃料と酸化剤が含まれています。

報告書の中で、韓国国防大臣は、「北朝鮮は自力で大半の構成部品を作っていると考えられているが、商業的に利用可能な製品は外国から輸入して作っている。」と伝えました。

これは、北の技術能力が軍事にどのように適応されるのか不安視する多くの国にとって歓迎されないニュースだろうと韓国にいる記者は伝えます。

そのようなロケットは、技術的に米国に届く大陸間弾道ミサイルに類似していると言います。

北朝鮮はキム・ジョンウン氏が2011年12月に権力の座に就いて以来二つの長距離ロケットを打ち上げました。4月の打ち上げは失敗しましたが、12月の打ち上げは成功したと考えられます。

米国と日本と韓国は、2006年と2009年の核実験後に北朝鮮にミサイルの実験を禁止した国連安全保障理事会の対応を求めています。

韓国の外交官は、より厳しい制裁を求める決議案は国連で議論されていて、火曜日か水曜日に安全保障理事会で評決が行われると韓国の聯合ニュースが報じています。

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今日の韓国のTVニュースは、「中国語が書かれた部品がある」と伝えていました。また、五か国からの輸入と報じていますが、中国からであることは確かのようです。弾道ミサイルまで支援しているとは思いたくありませんが、国連の決議でも中国が強い制裁に反対しています。

ところで、この記事は、「・・・・・12月に打ち上げられた北朝鮮の初めての人工衛星は…」と書いていますが、実は人工衛星なのでしょうか? 4月の時は外国人記者に自信をもって見せていましたが…???


就任式:オバマ大統領の二期目の宣誓が行われる

2013-01-20 | Weblog

 (写真)妻とボランティアと一緒に腕をまくって学校をきれいにするオバマ大統領

バラク・オバマ大統領は、ホワイトハウスで小規模の儀式を行い二期目の大統領の宣誓を正式に行う予定です。

米国の憲法では就任式の宣誓は1月20日の正午に行われるように決められていますが、その日は日曜日に当たるので、公式的な就任式は月曜日に行われます。

オバマ大統領は、正式の宣誓をホワイトハウスのブルー・ルームで行う予定です。

賑やかな雰囲気の公式的儀式は次の日になります。

何千人もの労働者とボランティアが、月曜日の儀式のための準備をしています。ワシントン・モールのパレードの沿道には白いテントやトレーラーや発電機が設置されます。近くの建物には赤や白や青の万国旗が飾られます。

オバマ大統領は、土曜日に、袖まくりをして他のボランティアと共に学校をきれいにしました。就任式を始める前の「国民の奉仕の日」に働きました。彼は、2009年の一期目の大統領就任式の前の日も同じようなことをしました。

彼は、市民権運動の活動家マーティン・ルーサー・キングの仕事を称えようとボランティアに声をかけしました。彼の誕生日、つまり、国民の祭日は月曜日になります。今年は、ワシントンのルーサー・キングの行進は50回目になります。

オバマ大統領の二期目の仕事は、アメリカの銃法の変更や移民改革や国の負債の扱いなど土曜日の学校の仕事よりもっと挑戦的なものになるだろうと記者は言います。

2009年は、200万人近くがオバマ大統領の1期目の就任式を見るためにワシントンに集まりました。

4年後の今回は、その時のような興奮はないようだと記者は伝えます。

しかし、アメリカ初の黒人大統領の2期目の就任式は、多くの人が見逃したくない瞬間ではあると彼はつけ加えます。

多くの人がワシントンで就任式を見ることにしていますが、2009年のアメリカで初めての黒人大統領の就任の宣誓式に集まった180万人ほど多くはないでしょう。

人々は、寒さを防ぐためにたくさん着込んで、議会に通じるモールに集まって、旗で覆われた国会議事堂の階段で行われる大統領の就任式の宣誓や演説を聞くでしょう。

その日はビヨンセやファンの音楽やパレードや黒蝶ネクタイのダンスパーティなどがあり、治安も厳しいでしょう。

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米大統領の今回の就任式は1回目の就任式より静かだろうと記者は想像しているようです。寒い季節の就任式がどんなものになるのか福岡市から少なくとも1人は楽しみにしています(笑)


アラバマ州の公民権運動の先駆者ジェームズ・フードさんが70才で死亡

2013-01-19 | Weblog

 

(写真)1963年に州の白人だけの大学に入学登録をしようとしてアラバマ州知事と闘っていたジェームズ・フーアさんとビビアン・マローンさん

1960年代にアラバマ州で人種差別と闘った米国の公民権運動の先駆者が70才で死亡しました。

ジェームズ・フードさんがアラバマ州のガズデンの故郷で死亡したことを葬儀社が死亡欄で知らせました。

フードさんは、1963年6月にアラバマ州の白人だけの大学に入学した2人の黒人の1人でした。

彼らの行く手は、ジョン・F・ケネディ大統領が介入するまで、当時のアラバマ州知事のジョージ・ウォレス氏と州警察官に遮られました。

ケネディ大統領がアラバマ州の国家警察隊にフードさんとマローンさんを建物の中まで警護するように命じたので、二人はクラスを登録して月謝を払うことができました。

フードさんは、数か月、その大学に出席しましたが、精神的・肉体的衰弱を避けて、かつて在籍していたミシガン州に移って学業を終えました。

彼は、後年、1995年にアラバマ大学に戻り、1997年に教育関係の博士号を得て卒業しました。

1963年1月にアラバマ州知事になったジョージ・ウォレス氏は、〝今日も、明日も、永遠に人種差別を″と就任式のスピーチで誓いました。

後年、彼は政治的方針を変えて、フードさんとマローンさんに過ちを犯したことを認め当時の行為を詫びました。

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わずか半世紀前、まだ黒人はひどい差別を受けていたのですね。

当時のこの2人の大学生は、ケネディ大統領を動かし、大統領は議会へ新しい公民権法案を提案し、テレビで大統領執務室から直接国民に訴えかけました。公民権法はケネディ政権下では成立しませんでしたが、人種差別廃絶に積極的だったジョンソン政権下で議会を通過し、1964年公民権法として成立しました。

フードさんは、最後まで人種差別に執拗にこだわっていたウォレス前州知事と親しくなり、1998年の知事の葬儀にも出席したそうです。

法案成立後も、現在でも、差別は続いているようですが、今や黒人大統領が出現するほどアメリカは変わりましたね。

        

(写真)大学の講堂に入ろうとして入り口に立つ2人。ジョージ・ウォレス州知事に阻止されました。