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(続き)浴室に入るときに、洗い場にマットを引いている場合がありますが、マット自体が滑ると転倒の原因になります。マットを使う場合は滑りにくいものを使うことが非常に大切です。次に体を洗うことになりますが、高齢の場合、姿勢を保つために椅子(シャワーチェア)を使うことも考えてみたらどうでしょうか。椅子は背もたれが付いていると後ろにひっくり返ることの心配が減ります。肘掛けがついてものもありますが座るときに邪魔になることも考えられますので事前に確認したほうがよいでしょう。また椅子を使うと床に置いた風呂桶が遠くなりますから台が必要になる場合もあります。体を洗うときの立ち座りを助けるには手すりが役に立ちます。手すりを兼ねたシャワースライドバーがあります。浴室の改修時に設置されたらどうでしょうか。
浴槽に入る時には、手すりが助けになります。また、浴槽の横に移乗台を取り付け一旦腰かけて浴槽に移る方法もあります。その場合も手すりがあった方が良いでしょう。
浴槽は8月2日の記事にも書きましたが、和洋折衷型が望まれます。洋式だと体が伸びてしまい姿勢保持が難しくなります。また洗い場から浴槽縁までの高さは40cm程度がよいとされています。浴室の改修の際には是非とも検討されることをお勧めします。
また、浴槽内の姿勢を保つために、浴槽内の椅子や浴槽内での滑りを防ぐための滑り止めマットなども役立ちます。
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )