・高齢者住宅・施設を自分で決めるという視点で投稿してきましたが、自宅では介護ができなくなって、家族が住み替えを決めるケースも多いようです。
・住まいは人生を決める大きな要因の一つです。住む場所によって、家族との関係の濃淡が異なりますし、友人も異なるでしょう。できれば自分自身で住まいを決め、自分自身で人生を決めたいものです。
・高齢になってからでは現役時代と異なり、心身が衰え収入が減るなどして、自分自身で決めることができる事項が減ってきます。今からでも高齢期に備えておくことで自分自身で決めることも多くなります。
・住まいについていえば「住み続ける」ことです。そのためには健康です。当たり前のことのようですが、現役時代の積み重ねが高齢期の心身を決めます。現役時代は、そのときの心身が何時までも続くような錯覚を持ちます。周囲に高齢者がいたとしても自分も心身が衰えるとは思いません。不摂生は将来の自分にツケを回すことです。
・もし、将来、高齢者住宅・施設に住み替えることになりそうであれば、何はともかく費用を確保することです。住み替えの平均的な年齢は80歳代ですから、子や孫に大盤振る舞いをしたい気持ちを押さえ、今からでも少しでも住み替えのための蓄えをすることです。
・もし、読者が親の住み替えを考えている方であれば、住み替えの基本的な事項を押さえておくことをお勧めします。高齢者住宅・施設の新聞広告で、「利用権」、「前払金」、「解約」、「サービス付き高齢者向け住宅」などの用語が何を意味するのか程度は押さえておくことと、一度は実際の高齢者住宅・施設を見学しておくことを強くお勧めします。