高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

介護サービスの自己負担が2,3割となる対象者の拡大見送り

2019年12月16日 | 漫筆
・介護サービスを受けた場合の自己負担は原則1割です。単身で収入が年金だけの場合、年金額が280万円以上では2割負担、340万円以上では3割負担となっています。

・今回の自己負担2割3割のである対象者の拡大は、「サービスの利用を控える人が増える」といった理由で見送られるようです。

・しかし、このままでは現役世代の負担がますます増え、介護保険制度そのものの精度が維持できないリスクが大きくなる一方です。

・現在の高齢者にとって負担が増えることは厳しいといえますが、将来の高齢者にとって介護保険制度がなくなることはさらに厳しいといえます。

・国が金を出せという意見もありますが、国の金は税金ですから、要するに現役世代の負担です。

・介護や高齢者医療は、高齢者のみに着目するのではなく、もっと「世代間の公平」にスポットライトを当てて議論すべきです。

・花見に浮かれるのはもう結構です。時は待ってくれません。