高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

住み替え考(5:生活不活発病)

2015年07月07日 | 老後と住まい
身体機能が低下し、食事作りなど家事などが大変になってきたなどの理由で住み替える場合、負担が減る分、体を動かしたり頭を使ったりする機会が減ります。食事作りは、何を作ろうか考えることは面倒な反面、頭を使いますし、また料理を作ることは大変複雑な作業で、材料の下ごしらえから加熱や調味、盛り付けまで段取り正しく行わないといけない頭を使う作業です。また、鍋をコンロに移したり、お湯をポットに移したりするときには体を動かします。こうした頭や身体を使うことは一種の機能訓練で、心身の機能を維持するうえでは大切なことだと思います。こうした機能訓練を行わなくなると心身の機能が低下する可能性があります。いわゆる生活不活発病です。廃用症候群と呼ばれることもあります。生活不活発病は徐々に影響が現れ、気付いた時には心身の機能が自立できないほどに低下することがあります。
未だ十分自立して生活できるのに、料理などが面倒とか体への負担が大きいといった理由から住み替えると生活不活発病になる可能性があります。高齢になって心身の負担を減らしたいという気持ちは理解できるのですが、楽になるとその分だけ心身機能の低下が早く大きくなります。できるうちは頑張ってギリギリまで今の住まいに住み続けることは、ボケを防止し身体の機能の低下を遅くし、結果として幸せな人生が送られるのではないでしょうか。
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )


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