
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住み替えをする場合、介護がどのようになっているのかについて特に注意が必要です。サ高住は介護の観点からみると、多くの場合、基本的には普通の賃貸住宅と変わりません。介護サービスは基本的にはサ高住のサービスには含まれませんから、持家と同じように居宅サービスや地域密着型サービスを受けることになります。ところが、サ高住のうち、食事、介護、家事、健康管理いずれかのサービスを提供しているところは有料老人ホームにも該当します。この場合、基準を満たしたうえで各都道府県から「特定施設入居者生活介護事業所」の指定を受けていれば、介護付き有料老人ホームと同様に「特定施設入居者生活介護サービス」を受けることができます。ただし、この指定を受けたサ高住は多くなく、各都道府県について指定を受けた施設の割合をみると最大は18%、最小0%、平均では5%です。
このようにサ高住の多くの場合、形式的にはサ高住からではなく介護事業者から介護サービスを受けることになります。しかし実態としてサ高住と同じ事業者が介護事業所を経営していることが多く、中には介護事業で利益を得ようと余計な介護サービスまで受けさせようとする場合もあります。(続く)
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