高齢期の備え

高齢期の備えを考えます

高齢期の住み替えを考える(3)

2015年09月11日 | 老後と住まい
(続き)高齢期の住み替えで主客転倒になりますが、同じように「仕事が減る」という問題が起こると思います。仕事は人から任されることで、人から頼りにされる、人から信頼される、その反射として自分に誇りが持てる、自信が持てることになると思います。食事を例にとると、自宅では食事を家事として準備しますが、高齢者向け施設に住み替えれば食事の提供があり、悲しいかな安きに流れて提供に甘んじ誇りと自信を失うことになるのではないでしょうか。毎日食事の用意をするのは辛いでしょうが、その代償として尊敬や信頼が得られることになると思います。高齢になると食事の準備や後片付けが大きな負担となりますが、できるところまで頑張ることが長く尊厳を保ちながら自立して暮らすことができるのではないでしょうか。
仕事と同じことだと思いますが、「役割がなくなる」というのも問題です。たとえば、家族と住んでいれば孫が出かけるときに声をかける役割があるでしょうし、一人で住んでいれば近所の人の話を聞いてあげる役割などもあるかもしれません。役割は自分の「存在意義」を感じるためのものでもあります。自分がいてもいなくても同じという状態は辛いと思います。よしんば高齢者向けの施設や住居に住み替えたとしても役割は見つけることはできると思いますが、自宅の時よりは見つけることが難しくなると思います。
(投稿者のURL 「老後と住まい」http://www.rougotosumai.com/ )


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