黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

弐千拾参年 大月隠り

2013-12-31 17:25:25 | 軍艦島(端島)


まもなく2013年も終わります。

今年はなんと言っても、
軍艦島が世界遺産への推薦に決定したことは忘れられません。
もう10年以上前、初めて軍艦島をDVD作品にし、
お台場のデザインフェスタで販売した時、
殆どの人がその存在を知らなかったのを思い出します。
また、当時はよく
「こんなゴミのような島が世界遺産になるわけがない」
という言葉も耳にしました。

私は世界遺産になろうがなるまいがおかまい無しに、
ただ、軍艦島から受けた大きな感銘を伝えてきましたが、
こうして世界遺産の候補に実際になったと聞くと、
やはり驚きます。



3月には、
去年から撮影を積み重ねていたDVD作品
廃道クエスト』をリリースさせて頂きました。
初めての廃道に、過酷な自然環境との戦いを強いられましたが、
軍艦島とは違ったテイストの作品への挑戦でもありました。


2008年に出版した『軍艦島全景』の
電子書籍版も出ました。
住宅棟に特化した『vol.01 住居編』、
地獄段などの名所に中ノ島とビュースポットの『vol.02 名所編』、
書籍では少なかった炭鉱施設だけの『vol.03 鉱業所編
の3作分割の形でのリリースです。


5月には、東京カルチャーカルチャーで、
廃墟バトルロワイアル』を主催させて頂きました。
廃墟が絵画や写真、パフォーマンスや映像等で、
いかに表現されて来たかを紐解くイベントで、
探索の話を一切なしで行なったのですが、
やっぱり物件が出てこない廃墟イベントは不評でした。
個人的にはとても良かったんですが。。。orz


8月には軍艦島をまとめた著書で2作目になる
軍艦島入門』を出版させて頂きました。
2008年の『軍艦島全景』が、
各施設や建物をアーカイブ的にまとめたものだったので、
今回は読み物的な作りのものに仕上げてみました。

また同じく8月には、大阪で、
『軍艦島を世界遺産にする会』の坂本理事長と共に、
産業遺産の見学ツアーを果敢に実現するJヘリテージさん主催の、
軍艦島のイベント2本に参加させて頂きました。


そして9月。10年以上にわたり関わって来た軍艦島が、
世界遺産への推薦に決定しました。



来年は『廃道クエスト』の続編となる、
廃道ビヨンド』を3月にリリースさせて頂く予定です。

九州最後の炭鉱として知られる池島炭鉱も、
ほぼ軍艦島と同じ2003年頃から撮影して来たので、
できれば作品化したいと想います。

その他幾つかの書籍を準備中ですので、
こちらも決まりましたらお知らせさせて頂きます。



今年は殆ど情報記事しか揚げることが出来ませんでしたが、
ご訪問頂いた方々には、感謝致します。

来年はまた記事らしい記事をアップして行ければと想います。
来年もよろしくお願いいたします。

2014年が皆様にとって幸せな1年でありますように!

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