黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

エンジェル・ビル #03

2006-03-19 00:45:48 | 東京 URBEX


ドラマ『傷だらけの天使』の舞台、
通称<エンジェル・ビル>の話です。

昨日アップした三角螺旋の階段をのぼりきると、
5階からは普通の折り返し階段になります。



ペントハウスへの出口はもう一方の階段なので、
ドラマではそちらの階段が写っていますが、
それと同様の極めて狭く急勾配な階段です。

そして屋上へ出る扉が、
狭い階段の先に見えてきます。



扉は開いていると言うよりは破壊された状態で、
<世界空手道連盟士道館・代々木アクションクラブ>と書いてあります。



道場がないのをみると、
ここを事務所的に使用していたのではないでしょうか。


萩原健一扮する修と水谷豊扮する亨(アキラ)は、
ことある毎に大学出にコンプレックスを露骨に表し、
チンピラなのに、妙に丁寧で説教臭く、
アカペラで浪花節をよく口ずさみ、
今改めて観ると、30年という時間の隔たりが、
思いの外遠い感覚なことを実感します。
特に浪花節は、
これを当時変なシーンだったという記憶も、
また印象深いシーンだとも記憶がない事を考えると、
70年代にそれ程違和感がなかったことなのかとも思います。

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■シリーズ:エンジェル・ビル■
・#01 傷だらけの天使とエンジェル・ビル
・#02 ビルの中へ1
・#04 屋上、そして70年代
・#05 廃優-緑魔子と第七病棟
・#06 ペントハウスへ
・#07 思い出の場所がないということ
 


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