黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

軍艦島ビジュアル書籍 12/12リリース

2008-11-26 13:33:39 | 軍艦島(端島)


軍艦島の本を12月12日、DVDと同時にリリースします。


O project | RuinsAnthem

『軍艦島全景 gunkanjima odyssey archives

先日お伝えした軍艦島DVDと同時に、
今回は軍艦島の本も同時にリリースします。

軍艦島のポータルサイト『軍艦島オデッセイ -GIGA INDUSTRIAL RUINS-
の中で、ずっと工事中だったコンテンツ「アーカイブズ」を
ビジュアル書籍という体裁で形にしました。
現在の建物や施設の画像を中心に当時の写真を織り交ぜながら、
軍艦島の全貌をできるだけ詳しく紹介しました。
初版は特殊パッケージ入りです。(画像下)

●住宅棟アーカイブズ
軍艦島の建物を年代順に並べ、各々を画像と共に紹介。
大正15年築の日本で最古の鉄筋アパートから最後に建てられた体育館まで、
閉山時には既になかった建物も網羅しながら、
年代順に並べた軍艦島のアパートからは、
きっと20世紀の集合住宅の変遷が見えてくると思います。

●グラビア 昭和のタイムカプセル
島内に残る昭和テイスト満載の品々を、
グラビア的にご覧になって頂けます。
鉄筋アパートの室内とはとても思えない竃がある台所や、
昭和を彩った白物家電など、
ノスタルジーなページです。

●軍艦島名所散策
地獄段と呼ばれる長い階段や海水が雨の様に降った潮降街など、
建物以外の軍艦島ならではの特徴的な場所からは、
島がいかに特殊な環境だったかが見えてくると思います。

※更に随所に「ライフラインの話」や「遊郭の話」などのコラムを設け、
軍艦島の特筆すべきエピソードも多数掲載。

●鉱業所アーカイブズ
殆ど施設が残ってないためにあまり知られていない炭鉱施設のあったエリアを、
現存する施設をもとに、かつて何があったかを見て行きます。
驚きの住宅棟群もすべてはの鉱業所のために生まれたものだと思うと、
感慨深い物があります。

●アンダーグラウンド
狭い土地を有効利用するため、
また時代とともに以前の施設の上に増設していったために、
島内にのこる様々な地下施設を紹介。

●ベストビューポイント
軍艦島と呼ばれるだけあって、
まさに軍艦に見えるその外観は唯一無二。
様々な場所から見えるいろいろな軍艦島を紹介。

●用語集、略年表、見開き島内マップ
専門用語やわかりにくい単語を巻末で解説。
同時代の情勢と共に見られる対比式略年表も掲載。
巻末の見開き全島マップは、
常に広げた状態でページを読みながら参照出来ます。

★そして本書は、前回お知らせさせて頂いた軍艦島DVD
軍艦島オデッセイ -廿世紀未来島を歩く-』のチャプターと対応し、
お互いに補完しあってご覧頂ける造りにしてあります。

『軍艦島全景 gunkanjimaodyssey archives』
企画・制作:オープロジェクト
変形B5版 / 160ページ / 全ページオールカラー
2008.12.12 発売 / 税込価格 2.415円
発売:三才ブックス

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (96)
2008-11-26 22:19:27
此処と岩手の松尾鉱山跡は

死ぬまでに行っておきたい場所です。
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▼96さんへ (廃墟徒然草)
2008-11-27 04:28:03
九段下ビルを撮影されている様に、
朽ち果てる集合住宅にご興味がおありですか。
それとも崩れゆくコンクリートかな。
いずれにしても世の中に永い事なかったモノですね。
人間にとってはつい最近発見した楽しみなのかと思います。
 
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