バーサタイルロッドについてベイト編とスピニング編を書きましたが、まとめを書きたいと思います。各々の記事で書いてありますが、ベイト1本スピニング1本ずつ選ぶとすればベイトは「インスピラーレ スタリオンDG69MH-BK」、スピニングは「カレイド スピンコブラQ7(70MLX)」になります。私的にどちらも色んな状況で活躍する「バーサタイルロッド」と呼ぶことが出来るロッドだと思っています。バス釣りに復活して約4年、野池というステージを中心とし様々な野池 + 様々なタックル + 様々なルアーを用いてオカッパリを中心に釣りをしてきましたが、現時点での答えとなります。
「バーサタイルは難しい」
記事で散々書いていますが、その理由をまとめとして書いていきたいと思います。
まず1つ目、「人によってバーサタイルという意味合いは変わる」 例えば、今回のFSで言えば川村光大郎プロが「スティーズ ファイアウルフ(611M/MH)」というベイトロッドをバーサタイルとして出展していました。単にバーサタイルというだけではなく、陸王などの競いで「勝てる」ロッドと謳い、1.8gのネコリグからビッグベイトまで1本で「快適に」使えるロッドです。(リールはフロロ13LB) ビッグベイトは川村プロがよく使っているゾーイやダッジ級だと思います。
(画像:FS大阪2015)これが霞ヶ浦水系を中心として全国のメジャーエリアでオカッパリで戦う川村プロのバーサタイルです。DVDを見ている方はご存知だと思いますが、物凄い釣果を叩き出す、幅広いルアー、激しい藪漕ぎ、テンポ良い巻き&撃ちスタイル、そして走る…(笑)…etc 自分は実際に見て「なるほど」という感想でした。
また今江克隆プロの「インスピラーレ グランドコブラ(611XMH)」5gテキサス~3oz超のビッグベイトという範囲を1本でいけるというバーサタイルベイトロッドとして出展していました。もともとは野池取材用に作成したが、結局トーナメントのデッキに並べるぐらいの良いロッドになったというのが本人談です。今まで一般的だったバーサタイルロッドよりも軽量なのに強靭かつ極端にルアー範囲が広いのが特徴です。
直接お聞きしたわけではありませんが、バーサタイルはバーサタイルでも自身(イマカツ)で作成したルアー(ビッグベイトなど)を取材中心に人に魅了する&ルアー釣りの楽しさを広める + 楽しむロッドとなり、結果的に「遊び要素を残した」勝てるバーサタイルロッドとなったと自分は思っています。(今江プロ = 経営者 + トーナメンター + バス釣り大好き etc…!)
「人によってバーサタイルという意味合いは変わる」
バーサタイルはルアー適用範囲が広いモノという意味だと思っていますが、川村プロの1.8gネコリグ~1oz超級ビッグベイト、今江プロの5gテキサス~3oz超級ビッグベイト、どちらもバーサタイルだと思います。自分のスタリオンDGで言えば7g程度~1.8oz(ギルロイドJr)まで問題なく使用出来ますので自分ではバーサタイルだと思っています。
人によって立場、個性、目的、フィールド、ルアーの好み、考え方…etc 様々な要素が絡みます。同じ「1本に絞る」ということでも全然違うのがバーサタイルの面白いとこですし難しいところだと思います。ベイトを例に取りましたが、逆にスピニングはベイトに比べて軽量ルアーが求められる + ベイトに比べて「ルアー範囲が狭い」が故にロッド同士が拮抗してしまうので「難しい」と自分は思ってます。
2つ目、「釣れる(使える)ルアーが増えるのでフィールドで迷う」バーサタイルのネタというよりもバス釣り全般に言えることだと思いますが…(^^ゞ これは、自分がバス釣りに復活してから様々なルアーを使ってきて実際に釣ってきて、「釣りが上手くなった」と思えることもたくさんあるのですが、昨年ぐらいから悩み出したことがあります。
「バス釣りの最大の魅力は様々なルアーで色んな釣りで釣れること」と思っていますし、チャレンジしてきました。ルアーの重量で言えば虫~ビッグベイトまで釣ってきていますが、「あれもこれもそれも」と思ってルアーで迷うことが出てきました。この悩み、「ハマ」れば物凄い良い思いをすることもあるのですが、逆に正反対になったりもします。これはバス釣りの難しい所の1つだと思います。
バーサタイルタックルが欲しい人達は色んな釣りをする方が多いと思いますので、今回みたいに1本で広範囲のルアーが使える状況になれば、「あれもこれもそれも」とルアーがどんどん増えていってカバンパンパンになります。これ、バーサタイル「あるある」です。結局余計なモノが増えて効率悪くなったり…これも「あるある」です。
例えばジグロッドやグラスロッドを1つだけ持つのとバーサタイルロッド1つ持つのとでは全然意味合いが違うと思います。一見後者の方が効率が良さそうなんですが、実際の「釣り」になればそうとは限らない。これがたくさんルアーが使うことが出来る「難しさ」だと思います。私的にその難しさを超えた先の「真のバーサタイル」が上級者だと思っています。
1つ2つの釣りだけでは全ての魚は獲れませんが、多くの釣りを覚えたとしてもその使い所とキモを身に付けなければ全く意味は無いということ。自分が昨年から感じ、自分に言い聞かせていることです。バーサタイルロッドを通じて自分は「バス釣りは難しい」と思うようになったというお話でした。
「バーサタイルを考える」
自分の身に付けたいことがバーサタイルロッドにあるのでこれからも追及していきます。
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