緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

学校で学ぶということ

2013-03-11 09:38:28 | 営業日誌
さて、前回お話したような特別な瞬間を、
私と生徒さんだけでなく、生徒さん同士がまた共有しているのが学校という空間だ。
独学では得ることのできない生きた体験。

私たちが学ぶところの中心である「精油」はそれぞれに特徴があり、
それのひとつひとつを細かく勉強していくのは、
専門家を目指すものとして当然大切なことだが、
その詳細な科学的根拠は未だ解明の途中だ。

多くは伝統的に使われていく中で練られていった知恵の集積である。
それらの知恵は、当然、それを使って来た人たちの物語とともにある。
だから、精油の特徴にだけ焦点をあてていくらその効能をおぼえたところで、
いつまでたってもなかなかその精油を把握できたという自信を持つことができない。

精油は複雑な化合物である。
出会った相手(人)の状態によって、実にいろんな表情を見せてくる。
つまり、条件は精油の側にだけあるのではない。
いつも、精油と出会う瞬間の、人の方にある
のだ。
そのことが、クラスをやっていると今更ながらよくわかる。
精油の効能を見ていると、矛盾する記述もたくさん見つかるが、
きっとそのどれもが正しいのだろうと納得することができる。
ある精油がある人(条件)と出会った時に現れること。
学校ではそれを他人を通していくつもいくつも体験できる。

そういう体験を積み重ねることで、非常にふんわりした言い方だが、
精油の本質と仲良くなっていくことができる気がする。

また、講師のみんながこういう考え方をしているわけではない。
精油についての様々な違った考え方をも体験できる。
学校っていいじゃない。
...ってこれ勧誘じゃないですよ。
今さらながら、思ったもので。




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