幕末史に大きな影響を与えた井伊直弼暗殺事件を描く映画「桜田門外ノ変」の撮影が進んでいる。作品のハイライトは、江戸城桜田門外での襲撃シーン。水戸市内に大規模なオープンセットが組まれ、歴史の一ページが大迫力でよみがえった。
「よーい、スタート!」。メガホンを通して佐藤純彌監督の声が辺りに響く。そしてカチンコの音。
彦根藩邸の赤門を出た武士の列が、真っ白な“雪”の上を足早に進んでいく。そこに書状を掲げながら飛び出してきた1人の武士…。安政7(1860)年3月3日、大老の井伊直弼が、水戸の浪士らに暗殺された有名なシーンだ。史実では大雪だったという。現場を訪れた2月上旬のこの日は、あいにくの晴天。雪に見えたのは、地面に敷き詰められた「寒水石」という真っ白な石だ。撮影はテストを数度繰り返して曇りの天候待ちとなった。
映画は吉村昭の同名小説が原作。今年は事件から150年後に当たり、1月20日にクランクインした。
セットは、水戸市や茨城県など地元の協力を得て、約2億5千万円かけて1月に完成した。千波(せんば)湖畔の東京ドーム1個分という広大な敷地に、井伊家の彦根藩邸や桜田門、江戸城のお濠(ほり)などが再現されている。セットの端から端までが約120メートル、桜田門の高さが約15メートル、赤門は約9メートルという壮観な眺め。コンピューターグラフィックス(CG)が使える現代では珍しいスケール感だ。
佐藤監督は「このセットがなければ撮影はできないですよ、と頼んだんです。ここまでのスケールとリアル感のあるものができるとは思わなかった」と喜ぶ。
主人公の水戸藩士、関鉄之介を演じる大沢たかおは「国を変えようとした男たちの気概とか思いみたいなものを、今の時代は求められているのだと思う。自分の中にあるこの気概を大きく膨らませて、作品にぶつけていきたい」と熱い気持ちをアピールする。
また水戸藩主の徳川斉昭役の北大路欣也は「日本国を愛し、そこに情熱を爆発させた事件だと思う。それが今のどこかにつながっているのではと感じる」と作品への思いを語った。
セットはロケの後、一般にも期間限定で公開されている。映画は3月中にクランクアップし、10月に公開される予定だ。
3/2 産経新聞
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「よーい、スタート!」。メガホンを通して佐藤純彌監督の声が辺りに響く。そしてカチンコの音。
彦根藩邸の赤門を出た武士の列が、真っ白な“雪”の上を足早に進んでいく。そこに書状を掲げながら飛び出してきた1人の武士…。安政7(1860)年3月3日、大老の井伊直弼が、水戸の浪士らに暗殺された有名なシーンだ。史実では大雪だったという。現場を訪れた2月上旬のこの日は、あいにくの晴天。雪に見えたのは、地面に敷き詰められた「寒水石」という真っ白な石だ。撮影はテストを数度繰り返して曇りの天候待ちとなった。
映画は吉村昭の同名小説が原作。今年は事件から150年後に当たり、1月20日にクランクインした。
セットは、水戸市や茨城県など地元の協力を得て、約2億5千万円かけて1月に完成した。千波(せんば)湖畔の東京ドーム1個分という広大な敷地に、井伊家の彦根藩邸や桜田門、江戸城のお濠(ほり)などが再現されている。セットの端から端までが約120メートル、桜田門の高さが約15メートル、赤門は約9メートルという壮観な眺め。コンピューターグラフィックス(CG)が使える現代では珍しいスケール感だ。
佐藤監督は「このセットがなければ撮影はできないですよ、と頼んだんです。ここまでのスケールとリアル感のあるものができるとは思わなかった」と喜ぶ。
主人公の水戸藩士、関鉄之介を演じる大沢たかおは「国を変えようとした男たちの気概とか思いみたいなものを、今の時代は求められているのだと思う。自分の中にあるこの気概を大きく膨らませて、作品にぶつけていきたい」と熱い気持ちをアピールする。
また水戸藩主の徳川斉昭役の北大路欣也は「日本国を愛し、そこに情熱を爆発させた事件だと思う。それが今のどこかにつながっているのではと感じる」と作品への思いを語った。
セットはロケの後、一般にも期間限定で公開されている。映画は3月中にクランクアップし、10月に公開される予定だ。
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