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おとといWOWOW でやった「眉山」を昨日ちょっと見てみたら、松嶋奈々子が素敵で。阿波踊りの映像が熱気に満ち、踊る女性たちが美しくて止められず。
末期ガンで死期の迫った母を、父親は早死にしたと言われて育てられた娘が帰郷して看病する話が展開するんだけど。
さだまさしの小説の映画化だということを途中で知って、私小説じゃないものも書くのは何故なんだろうと思ったら、死後に体を医学生に献ずる「献体」のことを書きたかったとは硬派なんだね。
実は早死にしてなかった父親が母と再会するクライマックスが、阿波踊り最終日の熱気の中で、感動が深まった。
作品賞を含む8部門で日本アカデミー賞受賞は頷けるが、その中に主演女優賞がないのは松嶋さん気の毒。とても美しく演技も素晴らしかったのに。
日本映画も良いなぁと、今日は平野啓一郎原作の「マチネの終わりに」を見はじめたら、これも止まらなかった。国際的クラシックギタリストと女性ジャーナリストの恋愛もの。
石田ゆり子には婚約者、福山雅治には彼を熱愛するマネージャーがいて、彼女の“邪魔”で恋愛は成就せず。福山は彼女と結婚するが苦しみ音楽家としても挫折。石田は離婚。4年後の復活するコンサートを石田が訪れ、“邪魔”の真相をお互いに知って再会したところで終わる。なんとも意味深で切なく、にくいエンディング。
こちらは受賞はないが2019年の興行収入1億2900万円で3位。なるほど。
石田さんがとっても素敵で、音楽も良く、パリやニューヨークの美しさが、切なさを募らせた。
松嶋さんも石田さんもホントに素敵だ。日本映画ももっと観なくっちゃ。
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