今日は夏祭モーツァルトレクイエムで素晴らしいソロを歌ってくださった菅谷公博さん、合唱指導してくださった中山美紀さんがドイツレクイエムのソリストを務める東京ムジーククライスのコンサート。
1100人収容の紀尾井ホールですが、菅谷さん、中山さんに、指揮がバッハコレギウムジャパンの渡辺祐介さんという顔ぶれでチケットはほぼ完売。今日の当日券も若干のみって、アマチュア合唱団なのにすごいなぁ、と思ったのですが。その理由は始まってすぐわかりました。
プログラムは前半がブラームスとシューマンの3曲というか3メドレーで、後半がブラームスのレクイエムと格調高いものです。
定刻になり合唱団が入場。ほとんどが20代の若い合唱団員の中、最前列に中山さんと菅谷さんの勇姿あり。先ほど開場を待ってたとき、耳にした話通りでした。この2人を合唱要員にするとはなんと贅沢な東京ムジーククライス!
前半のプログラムが進むうちに、これはぼくらは参加するような普通のアマチュア合唱団とは違うってわかりました。
そこでプログラムを見て、ああこれは渡辺さんが自分の”コレギウムジャパン“がほしくてやってるんだ、と。
期待したブラレク。先日町田フィルハーモニー&合唱団のを聴いたときは、ブラレクってこんなにドラマチックなのか、いつか歌いたいなぁって思いました。
今日は、すごい、素晴らしい。そう言うしかありません。
中山さんは体調を崩されていたとお聞きしていましたが、そんことは露ほども感じさせない美しいソロを1曲。
菅谷さんは2曲。引き込まれました。ため息が出ました。カーテンコールのとき、ぼくと同じように菅谷さん目当てで来た人たちからすごい声援と足音の地響きが湧いたのも当然でしょう。
終演後のロビーはすごい人でしたが、菅谷さんには何とか感動を伝えることができました。が、中山さんにはご挨拶できず残念。その代わりに夏祭のテナーソリスト近野 桂介さんにお会いできて嬉しかったです。
ホールを出てニューオータニの前を歩きながら、夏祭が終わって桜美林のロ短調だけで、ちょっとさみしいなぁと思ってましたが、ドイツレクイエムを歌えるところを探そうと思いました。