今日はN響6月定演で東京芸術劇場。
下野竜也マエストロで、ブリテンのシンフォニア・ダ・レクイエム、ブルックナーの交響曲第0番。
大感激、素晴らしいコンサートだった。
下野さんはすごい指揮者だし。N響ってやっぱりすごい。
先週サントリーホールで三浦さんたちARKオケのさえない演奏を聴いていたから、心底そう思った。
前半のブリテンのレクイエム。
これまで聴いたことがない大編成の分厚い演奏に。かと思うとストラヴィンスキーのような荒々しい躍動感に。最後3部永遠の安息を、では静けさの中の祈りに。完全に引き込まれていた。
素晴らしい作品だし、そもそも日本政府委嘱作品。諸々あったが、初演がブリテン自身の指揮でのN響コンサートというのだから、もっともっと演奏されていいのに。
オペラもそうだけどコンサートも、ベートーヴェンやらチャイコやらの定番曲ばっかりだけど。こういう現代音楽の方がぜんぜんチケット買う気になるけどな。
そして下野さんのブルックナー。0番はマイナーだけど、いや美しい。
幾つかの主題が繰り返しでてきて。次々にいろんな楽器の奏者が鮮やかに奏でて。ダイナミックに。レガートに。
ぼくはその展開に身を委ねてれば良かった。各楽章の意味はとか考える必要もなく、ブルックナーの音楽に浸っていればよかった。
ブルックナーの魅力、素晴らしさはもちろんだけど、そもそもオーケストラのコンサートがこんなに素晴らしいんだと思えた日だった。