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埼玉女子短期大学 エアライン・ホスピタリティコースの活動を紹介していきます。

2022年度 卒業レポート 成田国際空港が周辺地域に与える影響

2023-02-02 12:59:00 | 卒業レポート

皆様こんにちは🌞


森川ゼミ2年の吉田です!


今日、23日節分の日です。


皆さんはどのようにお過ごしですか?👹


さて、今回は私が卒業レポートで取り組んだ「成田空港が周辺地域に与える影響」についてお伝えしたいと思います。


このテーマに決めた理由は、一年生の時に受講した「エアラインビジネス」という講義で成田空港が建設されるまでの歴史を学んだことがきっかけでした。


そこで私は、成田空港が建設される前の建設地を決める段階から建設されて実際に利用し始めて周辺地域にどのようなメリットがあったのかを調べました。


まず初めに、なぜ成田市に空港を建設したのかというところから調べました。


成田空港ができるまで首都圏の空港は羽田空港しかありませんでした。当時東京を中心とする国内外の航空需要が増加していたほか、旅客機も進化を遂げ、この状況の中羽田空港を拡張するのには問題があったため首都圏に羽田空港以外の空港を建設しようというのが成田空港が建設されるきっかけでした。

そして、空域、航空管制、気象条件、地形、施工条件、都心とのアクセス手段などの問題について比較し千葉県の浦安市沖、富里市付近、茨城県の霞ヶ浦周辺などが候補地となっていました。1964年に千葉県 浦安市沖は羽田空港と同じ東京湾の至近に位置するという問題、茨城県 霞ヶ浦周辺では湖面に滑走路を建設する際の建設費が懸念されることや、近隣に航空自衛 隊百里飛行場との兼ね合いがあったことから、千葉県富里市に空港を設置するプランを中心に進められていました。しかし、地元から強力な反対運動が起き、政府も当初は説得を試みたものの、1966年に空港の建設地を富里市に隣接する、成田市に変更することにし、成田空港が建設されました。


次に、成田空港が建設され開港される前後で周辺地域の人口の推移・貿易・地方創生の観点。比較してみました。


人口の推移


成田空港が開港したのは1978年です。直後の国勢調査で 成田市の人口は68418人だったが2015 年の国勢調査では 13  1190 人にまで増えていることがわかりました。

そこから私は、人口が増加することにおいてのメリットを考えました。

・人口の増加はそのまま労働力増加へとつながる

・規模の経済が働く

 以上の2つが挙げられこれらは全て、消費者の細かいニーズに応えられるような産業はある知度の市場規模がなければ生まれません。「必要は発明の母」という言葉の 通り、ある程度の革新をもたらすためにはある程度の市場規模が必要です。その市場規模として役割を果たしているのが成田空港だと考えました。


貿易


成田空港は、空の貿易の56%を占めています。空の貿易量は全体の 3  弱を占めているので金額で示すと成田空港は今、日本の貿易量全体の実に 15% 程度を占める巨大国際貿易港となっています。

成田空港の周辺には 39 社の民間企業が 41 ヶ所 もの物流施設をつくっていて、その倉庫の延べ床面積も 45 万平米に達しています。さらに は、貿易物資を利用した工場等もまた、周辺につくられているので今、成田空港の周辺には4つもの工業団地が形成されるに至っています。

これだけ大量の物流施設や工場を運営するためには、大量の労働力が必要なのだから 空の国際港として成田空港がもたらす貿易が 地域に産業と雇用と定住人口と所得をもたらし、成田国際空港は今や日本を代表する貿易 港となり、空港が成田の地域を根底から改変する地域イノベーションをもたらしたと考えました。


地域創生


成田国際空港が近くにあることで、空港が建設される前までは観光地として成り立たない 市町村や土地が日本に訪れた外国人や国内線利用者が訪れ、観光地として成り立つようになりました。また、交通アクセスも便利になり、都心に人が集中することなくそれぞれの地域 の良さを世界に発信することができていると考えました。


最後に、「空港が近くにあったらどう感じるか」についてアンケート調査を行いました。


空港が近くにあることで交通が便利になり大半の方が嬉しいと答えたのですが、中には騒音問題などであまり嬉しくないと答える人もいました。

空港は多くの人が、日本になくてはならない交通機関の1つであると思っているが、近くにあるとメリットが多くある一方で、騒音などの環境へのデメリットもあるということがわかりました。アンケートを行い多くの方が空港が近くにあると嬉しいと答えていることから、騒音などの環境問題に対してきちんと対策を行えば、周辺地域の人にとって良い施設の1つなのではないかと思いました。


このよう、成田空港があることで ・貿易が盛んになり、地域イノベーションをもたらすことができた。 ・地域の過疎化を防ぐことができ、さらに地域を観光地として盛り上げることができるます。騒音などの環境問題が懸念されるが、きちんと対策を行うことで、より住みやすくなるということがわかりました。

仮に日本から成田国際空港を無くしたとすると、果たして日本は、今のような状態のまま存在することができるのか、これは 仮定の話しに過ぎないですが、開港されるまでは環境問題などについて周辺地域の住民たちは反対する人が多かったです。現在でも全ての問題が解決されたわけではないですが、それらの問題以上に、成田空港は周辺地域に良い影響をもたらしているから今もこうして沢山の方が利用されているのだと感じました😊


皆さんも成田空港を利用される際は、空港の周辺を含めて是非一つのテーマパークに来ているような感覚で観光してみてはいかがでしょうか☺️

私もこのレポートを書きながら、成田空港に行きたい🛫という気持ちになりました!


以上が卒業レポートの紹介でした。


まだまだ寒暖差が激しい日が続きますが、お身体に気をつけて明るく楽しく頑張っていきましょう!💪🏻


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