★~KIDのあれこれ雑記帳~★

ツイッターのつぶやきと連動中!

【PR】

ズッコケ三人組が行く~其のニ『電車で学習・日本の東北人』

2006年04月28日 14時54分29秒 | お仕事日記
 無事、日本への入国を果たしたズッコケ三人組だったが、成田空港での荷物取り間違え事件は珍道中の序章に過ぎなかった。私達が税関を通る時、DJ鐘が余りにもキョロキョロし過ぎて挙動不審だったせいか、税関の職員に荷物を見せるように言われた。まぁ、私やトニーは日本の法に触れるような物は持ち合わせていなかったのだが、問題はDJ鐘のトランクケースに身を潜めていたのだ。 

 DJ鐘のトランクケースを開けると、中にはコンビニの袋に詰められた白い粉果物果物ナイフ(刃渡り15センチ)健力宝(中国の炭酸飲料)、ビール、お菓子(チョコレート類)、茶、タバコ、風邪薬胃薬などが入っていた。

勿論、果物は検疫にかけないといけないし、果物ナイフは刃渡りが15センチ程あり、日本の銃刀法に触れる。白い粉は日本滞在中に衣類を洗う洗濯粉だった訳だが、チョコレートや薬類、茶葉やタバコ等に関しても怪し過ぎる…。しかも、日本でジュースを買うと高いと言う理由で飲み物、お菓子も全て持参…。
って、あなた、遠足じゃないんだからバナナやオレンジ、リンゴは検疫を通さないと、いけないのよぉ!!

そんな訳で果物は検疫を通して、ナイフは放棄したのだった。そんなこんなで、大幅にタイムロスをし、時間は既に夕方4時を回っていた。私達の宿泊先は、東京浅草橋のMホテル。成田空港から浅草橋までは、成田京成に乗って途中で上野で乗り換え山手線で秋葉原行き、そこから都営浅草線で浅草橋へ…と言う道順だったが、約1時間50分はかかる計算だ。本当は成田エクスプレス成田スカイライナーに乗って楽したかったが、何しろ三人なのでやたらと費用がかさむ、やむを得ず成田京成で東京方面に向かったのだが、指定席ではないので中々座る場所がない。しかも、空港からの東京方面に向かう外国人でごった返していた。しかし、ここは先ず社長のトニーやDJ鐘を席につかせる事が先決なので、私は空いている席を見つけて、叔父様達を座らせようとしたその時…、オバタリアン軍団が参上し見事に席を掻っ攫って行った。あっけに取られる三人をよそに彼女達は、持ち寄ったお菓子や梅漬けを食べながら、既に宴会気取りだったが京成線って飲み食いOKだったのかな?まあ、散らかしたりしなければ、ちょっとぐらいジュースを飲んだり、ペットボトルや水筒の水を飲む位は良いとは思うけれど。中には牡丹餅を食べているおばさんも居たのだが、様子をみていると指に付いた餡子を座席になすりつけている。私は日本人の行儀や躾は良い方だと思っていたので、こうも立て続けに品が無い行動を見せ付けられると帰国早々がっかりさせられ、同じ日本人として恥ずかしいとすら思ってしまったのも事実だ。

私は連れの二人に状況説明をしたが、二人は中国慣れしているせいか、微塵もショックは受けていなかった。実際、中国人はバスや電車に乗る時も並ぼうとはしないし、車内でも平気でゴミを捨てたり痰を吐いたり、挙句の果てにバスの中で子供にオシッコやウ○チをさせる不届き者もいるので、中国で練成された彼らの鋼の神経の前には、私の鋼は鋼でも、ワイヤーの様な細い神経など足元にも及ばないのだ。私はそのおばさん達を見ながら、この人達にも乙女の時代があったんだろうなぁ、とか私のお母さんと同じ位の人達だけど、うちのお母さんとは全然ちがうなぁ等と考えていた。その様子を見た、トニーが
『KIDのマミーもこんな感じなのかい?』
と尋ねてきたので、
『私の母は東北人気質で逞しい人だけど、こんなに不道徳でも図々しくも無いよ。』と答えた。
私が東北人の気質…と言った事に興味を抱いた二人は、日本の東北人の気質について質問してきたので、私は
実直・忍耐力が有り粘り強いと答え、ついでに新札の千円札を取り出して福島県の医聖・野口英世博士の事を説明した。私の故郷は福島県の会津若松市で、野口英世が生まれた猪苗代町とは隣合わせの場所であり、会津は野口英世が青春時代を過ごした場所でもある。米国財団法人・野口英世研究所また、会津若松市と言う土地は昔から武士道の教育が盛んで、会津藩校日新館では儒教の教えを取り組んだ教育が盛んだった為、私は剣道を学ぶ中で『什の教え』というものを厳しく教わった事、白虎隊の事、日本国内における初の女子留学生で鹿鳴館の貴婦人とも賛美された山川捨松大山捨松(ヤマカワ ステマツ)女史の話、日本で初めて『小公子』を翻訳した若松賎子(ワカマツ シズコ)女史などの話などもした。まあ、人によっても多少差はあり、日本人も色んなタイプがいるのだから、それは育ってきた環境にもよるだろう。中国に留学してから、色んな出身地の日本人と付き合う事が多くなったが、ほとんどの人は東北人と関わった経験は無いのに、東北人と聞いただけで『無口』、『取っ付きにくい』、『暗い』などと言うイメージが先行してしまそうだ。それは、お笑い芸人=関西人とか極道=広島弁…と言った様な先入観なのではないかと思う。それこそ日本人が抱いている、中国人=烏龍茶を毎日飲んでいると言った幻想に近いものが感じられるし、実際にその土地の人やその道の人と付き合いが無いと、どうしてもイメージが先行してしまうだろう。今回、日本に初来日を果たしたDJ鐘は想像していた日本と実際の日本人・日本像に差が有った事をこう語ってくれた。『日本人は皆、小泉純一郎の様に靖国を参拝したがっていると思っていたが、実際に日本に来てみると軍事国的な雰囲気は感じられないし、穏やかな国と言う印象がある。』


彼は日本人と南京大虐殺の事を時々BLOGにも書いたりしている程、日本は今でも軍事的教育を受けているのではないかと思っているタイプだったので、今回日本に来て少し拍子抜けした様だ。

野口英世―伝染病にたちむかった医学の父

集英社

このアイテムの詳細を見る


Dr.Noguchi―新解釈の野口英世物語 (6)

講談社

このアイテムの詳細を見る


白虎隊

バップ

このアイテムの詳細を見る


そう言えば、私の故・祖父は『白虎隊』のドラマに会津彼岸獅子の格好で出演している。堀内孝雄さんの『愛しき日々』もいい曲!
このドラマは会津でロケが結構されて、森重久弥さんや若き日の近藤雅彦さんらも出演する名作。

遠き落日

松竹

このアイテムの詳細を見る



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【PR】

広告