患者に独自の砂糖玉を飲ませる民間療法「ホメオパシー」について、日本助産師会(加藤尚美会長、会員約8500人)は26日、会員の助産師に対し「助産業務としてホメオパシーを使用しないよう徹底する」とする見解を出した。
日本学術会議が24日、医療関係者にホメオパシーを使わないように求めた会長談話を受けたもので、同会では、全会員に対して文書で通知するとともに、機関誌やホームページに掲載する。同会では、助産師のホメオパシーの使用実態の調査を始め、結果がまとまり次第公表するとしている。
ホメオパシーを巡っては、この療法を実践していた山口県の助産師が、ビタミンK2シロップを与えず、乳児が昨年10月に死亡したとして、母親が助産師を訴える訴訟が起きている。
今日読んだ気になるニュース。
やはり、出産を控えた私にとって、この手のニュースはとても気になるところですし、チェックすべきニュースです。
私自身はホメオパシー治療を受けたことがありませんが、「ホメオパシー」という言葉を知ったのは、ちょっと記憶があやふやなんですが、今から2、3年ぐらい前に読んだ『本当にあった○○』というような漫画家さんの実話を元にしたエッセイ漫画雑誌の出産・育児に関する作品中でした。
その作品の中には、その漫画を描いた漫画家さんの妊娠・出産にまつわるエピソードが書かれていたのですが、内容としてはその漫画家さんが分娩の際に出血量が多く、分娩後に看護師だか助産師から鉄剤か止血剤の代わりにレメディーというホメオパシー治療に使われる療剤を貰って飲んだというものでしたが、その作中ではレメディーの効果については触れられておらず、その助産師が漫画家さんのお子さんに対しレメディーを使ったかどうかも描かれてはいませんでしたが、もしかしたら出産した漫画家さん本人だけでなく、お子さんに対してもホメパシー治療を行った可能性だってあると思います。
しかし、今になって、ホメオパシー治療の弊害について報道されたり、助産師会でホメオパシー治療を使用しないように徹底する事態を考えると、その漫画家さんは何も問題がなかったは幸運だったのかも知れないなぁ…と思います。
恐らく、山口県で起こった『山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故』のように新生児の死亡事故があり世間に明るみなったのは珍しいケースで、助産師や医師などの医療従事者が産婦や新生児に対してホメオパシー治療を行っていたケースは実は多々あるのではないかとも思います。
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日本学術会議(会長・金沢一郎東大名誉教授)は24日、代替療法「ホメオパシー」について、「科学的な根拠がなく、治療に使うことは認められない」とする会長談話を発表した。
同会議が特定の手法を批判するのは異例。
談話では、ホメオパシーに使われる手法について、英国の検証結果などを根拠に「荒唐無稽」と全面的に否定。内容を理解した個人が自身のために使う場合を除いて、治療などに使わないよう医療関係者に求めた。
ホメオパシーをめぐっては、山口県で助産師がこの方法を実践し女児が死亡、親と助産師の間で訴訟に発展している。
今日読んだ気になるニュース、『ホメオパシー認められぬ、学術会議が会長談話(読売新聞)』。
最近、ホメオパシーという、水で希釈した毒(成分)を砂糖の玉にしみ込ませたレメディーなる療剤を服用して病気や症状を改善・治療する思想(行為)が流行っているそうですが、今日読んだニュースによると「科学的根拠」はないようです。
それどころか、ホメオパシーが原因とされる乳児の死亡事件やホメオパシーの効果を盲信するあまり、病院での通常治療を拒み続けた結果、手遅れになって死亡したりというケースもあったとの記事も読みました。
私自身はホメオパシー治療を受けたことがないので、
ホメオパシー治療に効果があるかどうかは分かりませんが、どんな治療や薬にしろ、それだけを狂信(盲信)し過ぎるのは危険だと思います。民間療法、健康食品の「薬のようなモノ」中には健康になりたい、健康でいたいという人達の気持ちにつけ込むような、毒にも薬にもならない怪しい代物がたくさんあると思います。
人間には元来生まれ持った自然治癒力があるとは言いますが、そればかりを過信して病院や医師による専門的な診断や治療を受けるのを拒否するのは、自然治癒力うんぬんと言うよりは、宗教やオカルトの次元だと感じています。
それに、山口県で起こった乳児に対するホメオパシー治療が原因だとされる『山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故』の訴訟に関する出来事を知って、もしも、自分の子供が科学的根拠がないとされる治療を受けた結果、死亡したらなんて考えると、とても恐ろしいです。
そういう事を考えれば、私は科学的根拠がないと言われるホメオパシー治療は選択したくないですし、厚生労働省もビタミンKの欠乏に陥りやすい新生児には出生直後1カ月以内に計3回ビタミンKを経口投与するよう指針で促しているので、自分の子供にもこの指針に従って通常医療を受けさせたいと思います。
新生児にはビタミンK欠乏による頭蓋内出血を予防するためにビタミンK2シロップの投与が有効であることが研究で科学的に証明されているのであれば、より確実で安全な医療を選ぶのが子供のためだと思います。
山口県で起こった『山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故』の詳細についてはネット上やウィキペディアなどでも知ることができます。
出産に関しても「自然派」の名の下に、メディアや口コミで「水中出産」、「自宅出産」、「無介助出産」、「プライベート出産」など魅力的な言葉で飾り立てて、「自然な出産」の情報を垂れ流しにしている気がしていて、何だか怖いです。
出産や育児でも色々な情報がある中で、どの情報を参考し、選択するかは情報の受け取り側である自分にも一定の自己責任があると思いますが、情報を正しく理解していないと取り返しのつかない恐ろしい結果が待っていることを再認識しなくてはならないと思います。
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