2012年11月14日のブログ記事一覧-★～KIDのあれこれ雑記帳～★

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貧困で治療をうけられず　88歳女性・蚊に食われて鼻を失う――広東省従化市　

2012年11月14日 17時16分27秒 | 気になるニュース

2012年11月14日、大洋網によると広東省従化市に住む88歳のお婆さんが、鼻を蚊に刺されたことが原因で、鼻の大部分を失うという出来事があったという。

「蚊に食われて鼻がなくなった」とは耳を疑うような出来事だが、しかし、これは広東省従化市温泉鎮雲星村の88歳の鄺（クアン）さんの身に実際に起こった出来事だ。

2年前の夏の夜、鄺さんは鼻を蚊に刺され潰瘍（傷）ができでしまった。
しかし、家が貧しく、すぐに傷の手当をしなかったため、傷口はどんどん悪化し、大きくなり、治らないばかりか、常に出血する状態になってしまった。

最近になって、広州のある病院の医師と看護師が、鄺さんの医療ケアにやってきた時、彼女の鼻が鼻梁の骨のみで支えられていることに気がついた。そして、できる限りの薬を渡し簡単な傷口の治療を行った。しかし、医師によると彼女の今後の生活が心配だという。

治療にあたった看護師長の葉雪玲（イエ・シュエリン）さんによると、鄺さんはずっと健康だという。
医師や看護師が訪れると、軽々と腰掛けを運び客をもてなし、歩行も安定している。鄺さんの孫・李（リー）さんによると、彼女は19歳の時に村に嫁ぎ、三年後に夫と死別した。大変な苦労をしながら一人息子を成人させた。しかし、彼女が中年になった時、息子を亡くすという不幸に見舞われた。悲しみが多い人生だが、彼女の性格は非常に忍耐強い。

孫の李さんによると、彼は祖母とは同居していないが、毎日、様子を見に来て、時々祖母を手伝い料理をするという。
李さんには、弟と妹がいるが、弟は出稼ぎに行っているため半年に一度しか村に帰れず、妹はほかの町に嫁いだが、たびたび帰って祖母に会いに来ている。しかし、三人の孫の家庭状況も思うようには行かず、李さんと弟は40歳近いがまだ独身で、何の技術もないため、ほそぼそと肉体労働をするしかなく、経済状況もあまり良くない。

「今は土木作業の仕事をしているが、食うや食わずの生活で、月の収入はなんとか1000元（約1万2000円）になる」、三人の孫たちは普段はなんとか老人の衣食住の世話をできているが、医者に見せたくてもできない状態だ。そのため、当初、鄺さんの鼻は蚊に刺されただけだったが、傷口の感染から潰瘍になり、とうとう今では鼻梁の骨を残すのみとなってしまった。

鄺さんを初歩的な検査を行った崔東（ツイ・ドン）医師によると、鄺さんさんの病状は手遅れの状態で回復は難しいという。「彼女はこれまで有効な治療を受けなかったため、左右の鼻の穴は洋梨状に軟組織が失われ、鼻の軟骨もなくなり、傷口の潰瘍は火山口ようになっている。左の鼻腔には少ししか隙間がなく、息が通らない。検査によると潰瘍が長引いたことにより治癒できないと初歩的な断定がされている」という。

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こういう、貧困のために適切な治療が受けられないとニュースをみると、同じ広東省内に住んでいながら、経済格差や医療格差がすごいと感じる。30代後半の男性の月の収入がたったの1000元（約1万2000円）、従化市は広州市の隣の市で収入面では広州の労働者に及ばないといっても、やはり物価の高い広東省で、この収入だと生活は本当に食うや食わずで、お祖母さんを病院に連れて行く余裕がなかったのも分かるが…、鼻がなくなるまで2年間も放っておくというのはどうなのか。

しかも、鼻がなくなるほどの感染症なのに、このお祖母さんは敗血症などにもならずに生きていたのが正直凄いとしか言えない。回復の見込みが難しいというが、少しでも回復することを願わずにはいられない。

私の祖母が88歳だが、やはり昔の女性って忍耐強いのだろうか。