現在、中国では貧富の差が在り過ぎる。確かにそうだ。街のあちこちには職にあぶれた物乞いが点在し、障害者の方や老人が何の保護や保証も無く街中に横たわっているしかないのだ。かと言ってそれは日本のせいではないが、多くの中国人が仕事をしている背景には日本に関わらず、外国の市場や企業などが密接に関連していて、この様な暴動が原因で国家の信用を失えば、経済効果はがた落ちで自分達も無害では済まない事を良く理解して欲しい。
私自身、中国人の友人や同級生、同僚、私自身のダーリンやその親家族、親戚…全部、中国人なので中国人の良い所も悪い所も良く知っている。実際、現地で生活している私の立場で言えば、中国人の多くは友好的で日本人の友人と同じ様に色々世話を焼いてくれる、優しく、力強い民族なのだ。日本にいる日本人達が中国人をどの様に理解しているかは、今回の暴動を通して多くの日本人が色々言っているので説明する必要は無いと思うが、中国人の多くは、あの暴動を起こした人たちの様に過激な集団では無く、外国や他人との平和と友好を祈っている人達だ。
愛国心と言う言葉は、平和や友好を願う人たちの為に使われるのが本当の言葉の意味では無いだろうか?臭い話になってしまうが、漢字がそうで有るように『愛』と言う漢字は友達、他人を思いやる心から来ているのに、どうして他人を思いやる事が出来なのだろうか?時々、中国は本当に儒教など人を思いやる大切さ等を説いた思想家が出た国なのかと、時々がっかりさせられる時がある。確かに日本が中国を侵略して中国人に対して酷い事をした事実は、私たち日本人もしっかり学ぶ必要がある。南京大虐殺などついては歴史の教科書だけでなく、それが本当に有ったかも議論を招いている。確かに日本人の中にはその様な事実が有ったとしても、認めたくない方々もいるだろう。南京大虐殺は無かったと言う証拠は有るらしいが、もし仮に大規模な虐殺行為は行っていないとしても、中国を侵略して中国の一般市民達に暴力を振るったり、時には見せしめとして殺したりと言うのは事実であり、当時、日本軍の被害を受けた世代の方が生きている中国では、日本へ対する反日感情は有って当然だと思う。中国でも日本でも、イラクやイランなどでも何時も酷い目に遭うのは一般市民だと言う事は、戦争を知らない私たち世代でもしっかり学んで行く事が大事で、教科書に載せなければ、そんな事実は無かったと言う証明にはならないでしょう。
私は中国に来てこの方、中国人から南京大虐殺や関東軍731部隊について知っているかと聞かれる事が良く有る。私自身、戦争の話は私の祖父が実際に戦争に行った人であり、徴兵された祖父の弟なども19歳程で戦死した。私は小さい頃から祖父から戦争の悲惨さも聞いていたし、会津出身の者は戊辰戦争以来、山口県とは仲が悪かった為、戦死しても靖国神社には入れて貰えないと言う差別を受けて来た。しかし、あれだけ仲が悪かった山口県とも今は友好都市の締結もした。私が以前、勤めていた日系の会社にはMさんと言う山口県出身の方がおられたが、私に対しては自分の子供の様に接して下さり、会社を辞めた今でも、とても感謝している。勿論、戊辰戦争の頃の話なんて、生きている人もいなければ、実際に体験した人が生きていないので、中国の様に相手を恨んでいる人も、そんな100年以上昔の事で、態々揉め事を起こそうなんて気にはならないだろう。今回の広州市内の暴動では、インターネット上の書き込みによるデモ隊の集合だったそうだが、恐らく中には日本の右翼団体のような者も居ただろうし、中には面白半分で参加、さらにさらに訳がが解らないけど取り合えず参加、ウサ晴らしの為に参加…した者もいるだろう。こんな抗日運動なんかしても何の解決にもならないのに、『柔能く剛を制す』、『ペンは剣よりも強し』、時には力では解決出来ない事もある。もし、中国がもっと日本に対して温和な態度で接してくれれば、あの変人で有名な小泉首相も中国人や韓国人など回りの国の皆さんの気持ちをもっと考えた『愛』ある行動を取ってくれるかも知れない。変人のコートを脱がせられるかは、これからの中国がどれだけ変人小泉首相に温和な態度を以って熱さを感じさせる事が出来るかに掛かっていると思う今日、この頃だった。
*写真は10日の広州天河ジャスコ周辺の模様(何も解らないガキんちょが日本の国旗を踏みつけている)
随分前に仕事でタイに行ったけど、現地では華僑と現地のタイ人は大分貧富の差があって、タイ人からすれば今、日本人を観てる中国人の様な心境だったんだと思うけど、あんまり華僑とは仲良くなかったし。
何か有ってからじゃ遅いし、皆心配してるよ。先輩とか、先生とかさ。暫くブログ付けてなかったから、心配してたけど元気らしいから安心したよ。