やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

原宿にて

2008年05月20日 | 家族
15日の夜から今日まで、
東京の母のところへ行っていました。

少し、辻つまの合わないことが多くなった母。
大分痩せて、私と体型が変わらなくなった。

そんな母が悲しくて、
密かに涙する。


冷蔵庫には、昨年私が買ったそのままのドレッシングが
全く使われないまま、賞味期限切れになっていました。
その他、ありとあらゆる物が冷蔵庫の中で死んでいました。

ずっと、通ってくれていた弟が食事のことに介入しなくなって
暫くたちました。
あるのを忘れて買ってしまって、食べられなくて溜まっていく食材。
食べないまま腐っていくのがもったいなくて、
つい食べてしまう。
腐りかけたものばかり食べていることで
母といつもやりあって、疲れてしまったのです。

そんなふうに目をつむってやり過ごしているうちに
母はどんどん痩せていった。
認知も進み、食べることを忘れるようになったのです。

そんな母を連れて原宿まで。

明治神宮で、おはら節の踊りがあるらしい、と聞いて、
妹と二人で母を連れ出しました。
あいにくと、おはら節は時間が合わなくて見られませんでした。

少しふらつく母を支えながら、ゆっくり歩く。
良い運動、良い気分転換です。



明治神宮ではちょうど結婚式があるようです。
神殿に向かう参列者たちの中に
綿帽子の花嫁さんが新郎と共に私たちの前を通って行きました。

『綺麗ね、、』
と相槌を打ちながら、
きっとこの光景も覚えていないだろうと、、



私は二十歳に初詣で来たきりの明治神宮。

母は頑張って働いていた頃によく来たらしく、
そんな記憶を辿りながら、
時代を遡っていく。


良い人生だったと思いたい母と娘たちがいた。