やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

東京の空の下

2011年06月26日 | 家族

<空を駆け、母のもとへ>


19日から23日まで東京の母の所へ行っていました。
2か所の病院を回り、それぞれの主治医の先生から
現状を聞き、最近の症状などを伝え、
結果として、肺がん、脳腫瘍は現状維持しているとのこと。
ホッとしました。
ただ、認知の症状はどんどん進んでいて、
大切な物をしまい込んで失くしてしまったり、
お金への執着から、身近な人への疑念が湧いたりしています。

おばさんの時には、
「あんなになったらお終いだね」
と言っていた母が今度は自分の番になって、

「最近、すぐに忘れてしまうんだけど、、、
 朝ごはん食べたかしら?」

「大の大人が2~3万円のお金じゃ何もできやしない。
 もっと持っていなくちゃ」

「ここだけの話だけど、あの子が通帳とか持って行ってしまって
 私にはお金をくれないのよ」

誰もいないのに、ひそひそ声で私に訴える。

「明日はどこへ行くの?私は聞いていなかったよ。
 病院へ行くなら、そう言っていてくれないと」

その度に説明したのに、その度に怒られる。
そして翌日は、

「病院なんて聞いてなかったし、私は行かないよ」

そう言う母を納得させて連れて行った。
病院へ着いてしまうといつも通った所だからか
先生とも何事もなく会話し、認知症患者を微塵も感じさせない。
明るくて楽しい昔の母がそこにいる。



毎日がこんなだから、本当に疲れて、
「そんなことないよ」
とつい声が大きくなってしまう事がある。
情けないな、、、と自分自身を思う。

私がこんなんだから、ずっと関わってくれている妹や
もっとずっと関わり続けてくれた弟には
本当に頭が下がる。
今までも大変だったと思うし、これからも続く。

今後の事については何か良い方法を
考えないといけないと思っています。
選択肢を幾つか考えているのですが、
母は現状のままでいる事を今は選択したいようです。



<谷津大観音>



忙しく5日間が過ぎ
最後の日は朝から掃除と洗濯に追われた。
自分の使った物は全部綺麗にしておきたかったし、
ゴミ出し後のバケツの掃除、床も水拭きしたかった。

そうしているうちに、ケアマネさんがやって来た。
現状でどんなケアが必要か、
入浴サービスに短時間のデイサービスへ行ってみたらどうか、、、
など、いろいろな提案があった。

・ヘルパーさんには、当分の間、毎日関わってもらう。掃除と調理
・短時間デイサービスの体験に参加し、週1回は行くように誘導する
・家族支援は今まで通り、妹:水曜日、弟:土曜日か日曜日、
 兄:週に1回はどこかで行く、私は週1回電話する

担当のケアマネさんに後をお願いした。






気分転換に行った石神井川の遊歩道

このままだとどこまでも行ってしまいそうで、
夏のような暑さになった9時過ぎの川沿いを
母の家へと引き返したのでした。