酒好き文化風俗研究者

みんなで美味しいお酒を飲む方法を模索中!
酒好きの最大の敵であるアルコール依存症に勝つ事を支援しています。

争い好きな小さな社会には男性の力は重要だが、原爆による母殺しはやり過ぎた。

2015-09-01 | 社会問題
私達の社会は、男性たちのおかげによるより高度な科学的本質を自覚するようになって大きな発展を遂げ、古い時代の素行の全てを支配している純粋に動物的な観念から解放されてきた。

高度な科学的技術の進歩を告げるようになって初めて採用される男女共存社会である。

自然の創造的な活動が女性的な愛であるなら、変成的で創造的な活動が男性的な理性とされる社会に発する影響は世代から世代へと受け継がれて行くが、最初にある動機は意思を失いそれぞれの世代に付き添うことはない。

男性にとって世代とは、過去からの自らの後ろにあるものに対して、女性にとって世代とは、自らの前に広がって行くものである。

社会が男性的な最初の動機に由来するものには、連続性の理念、世代を結び付ける別の相違と関連している継続的な積み重ねであり、これに対して女性的な最初の動機はこれから生まれる未来への継続に由来する、まったく別の反復という理念を生む。

女性が持つ感性的で実体的な性格は、一方で観念的で肉体的な生活の関係を支配する男性社会に向かうとしても他方、欲望的で強制的な側面ではなく、むしろ女性の美の肉体的追及により高次の側面が従事すべき側面がある。

換言すると、美の精神の領域を支配するのは女性であり、その美を物質の範囲で支配するのは男性である。

全て同一の美意識による美への憧れには、いかなる残虐者であっても美への敬意は失いはしないものであり、女性の美が人間存在の本質的基礎であるのに対して、男性は身体的能力であるという理念を示している。

女性が素朴からでも敬意を生み出すのに対して、男性は技巧的な形で敬意を示す。それと言うのも、喜びと憎しみ、生と死を美意識に転換することを学んだ者は、もはや双方に敵対する意志はもたない。

現実の無情という側面だけが、恐怖へと人間存在の究極に掻き立てる唯一の思想を芸術的に完成させる。

物質的生活の領域の場合と同じように、女性は精神の領域でも需要的であり、男性をより生存原理として、静かに覚醒させるに定めるのである。

女性は男性を物質から高度な精神状態である美意識へと引き上げ、男性は女性を物質から純粋な感性的精神性へと、さらに普遍的なものへと高められる。

過去には、女性は受胎するだけの存在だとして男性よりも低く見られていたが、その女性も子を守護することにかけては、男性以上に大きな英知と不動の力を覚醒する。

女性の特権には、肉体的な真理と感性的な本性がある。女性の強さと弱さにはこの特性の感情の調節に共感の知恵が内在する。

生成物と社会は単純に性欲の融合によって生ずるものではなく、神秘による特別な力によって母体の中に生殖源を創り出されたものであり、そこに生命の誕生を勃興する社会現象である。

男の神は人間の女性と交わることが許されるが、人間の男には女神を孕ませることが出来ないという逸話がある。


秩序、節度、調和は、女性社会が収める国家の美徳的な特性である。こうした特性と母性的原理の内的連関は明らかであるが、母性原理が平和的で、友愛的で、法の番人として、男性社会の無節操と暴力的行為に対応するように、女性社会の貢献は、これらの美徳への配慮を、女性が法を厳守する裁判人として樹立し始動する国家にこそ平和的に発展する仕組みに結びつけられる。

このような社会構成は、その後、文化として世界全体として母性の神聖な聖域に依拠し発展を続ける。裁判人の職責を全うすると同時に、世界宗教もまた女性社会との結び付きが強く、女性社会は常に一切の献身と敬意の担い手であると共に、普及者でもある。

国民国家とその家族社会の頂点にグレイトマザーをおき、その母なるものから法的な生活の習俗や規則を獲得する、より単純で合理的な高次の状況におかれるものである。

人類はその誕生以来、幾分遠回りをしてきたが、高貴な存在であったという過去の女性たちの自尊心を傷つけずに復活させるであろうとも、男性たちの野性的な本性がしだいしだいにそして段階を踏まえて克服されることに目を向けるならば、人類が成し得る文明の進歩はさらなる上へ、そして恐怖の闇から展開する精神的美意識の原理ともいうべき光へと至る道をたどり、社会のあらゆる上昇を継げて、ついにはこれを勝利して地獄での遊戯を理想郷に変えることが可能だと確信を抱くことが出来るのである。