昨日、息子と一緒に、娘がスクールバスで帰ってくるのを外で待っている時、
突然、二の腕の裏にものすごく激しい痛みを感じました。
「痛い!!!何?何?何?」と連発しながら、私は二の腕の裏を払いましたが、
特に虫が飛んで行った風でもありませんでした。
でも、そこに、何か小さい茶色いものがくっついていて、払っても取れません。
指でつまもうとしても、腕にくっついて取れません。
その間も痛みは激しく、とにかくその小さい茶色いものを、爪で引っ掻いて必死で取りました。
外に血は出ていないのに、腕の中で内出血を起こしています。
き…気持ち悪い!
息子が、「蜂じゃない?」と言うので、
「え?蜂?飛んで行った?見た?」と聞くのですが、
3歳になりたての息子の返事は曖昧。
茶色いものを取っても、痛みは一向に引きません。
腕が絞られるように痛むのです。それも、ずっとです。強さの波はありますが、休みなく。
4年以上前、アメリカに来た当初、いろんな話を聞きました。
ファイアーアントと呼ばれる赤い蟻は、
子供なら死ぬほどの毒を持っているから触ってはダメだ、とか、
何かの虫に刺されて、体の中に卵を産み付けられてしまった子供がいて、
子供の体内で虫が成長して大変だった話とか(どう大変だったかは覚えていませんが…)、
とにかく色々聞いて、
「ここには恐ろしい野生の生物がたくさんいるから気をつけなくては!」と、
子供に裸足で芝生を歩くことすらさせられませんでした。
4年経った今では、そんな恐ろしい話は聞くこともなく、
身近に、そういう目にあったという人にも出会うことなく、
ほぼ忘れかけていた、そういう怖い話が、頭をよぎりました。
「何か、恐ろしい虫に刺されたのかもしれない。毒が身体中に回って、死ぬかもしれない」
そんな思いが頭をよぎると、痛みもますますひどくなるように感じます。
バスから降りてきた娘に、
「ママ、虫に刺された!!!」と言うと、
「え?蚊?」と、娘。
「違うの。痛いの!痛い!!!痛い痛い痛い!」
それからもずっと、
「痛い!」と叫び続けずにはいられないほど、一向に弱まらない痛みに不安は増し、
かと言って、ホームドクターを持っていないので、相談できるところもありません。
小児科は決まっているので、子供の病気なら相談できるのですが…。
一瞬、子供が刺されたことにして電話で相談しようかとも思いましたが、
「それは大変!今すぐ来てください」などと言われたら、刺されたのは私だし…。
刺されたところを見ると、どんどん膨らんできています。痛みは相変わらず、絞るような痛み。
「そうだ!確か、薬屋さんで、風邪くらいなら診てもらえる、と誰かが言っていた!」
と思い出し、薬屋さんに行くことに。
アメリカの薬局では、インフルエンザの予防接種もしてくれるくらいです。
それなりの資格を持った人が、薬局にはいるのでしょう。
早速、子供達二人を連れて、急いで薬局へ。
「10分くらい前に刺されたの!ずっと痛いの!!!」
と、駆け込むと、女性スタッフが刺されたところをチラと見て、
「蜂みたいね」と言い、
「かゆみ止めの薬を塗って、この薬を飲んだらいいわよ」と、必要な薬を教えてくれました。
「変な悪い虫とかじゃない?」と聞くと、
「もう一度見せて」と、刺されたところを再度見てくれ、
「蜂だと思うよ。でも、もしどんどん悪くなるようだったら、病院に行ってね。
多分、この薬で治ると思うけどね」
帰りの車で、
「原因が分かるだけで、こんなに安心するものなのか」と、自分でもおかしくなりました。
痛みは相変わらずなのですが、なんだかそれほどひどい痛みではない気もしてきました。
ああ!救急病院とかに駆け込まなくて良かった。
死ぬかも!と思って必死の形相で駆け込んで、
『蜂ですね』なんて言われたら、恥ずかしすぎる!
今朝は、痛みは痒みに変わっています。
そして、昨日、私が痛みを感じたその場所に、写真の蜂が転がっているのを発見しました。
ネットで調べてみると、こんなこと(下記参照↓)が分かりました。
私を刺したのは、まさしく、この蜂だな。
それにしても、蜂に刺されると、こんなに痛いとは知りませんでした。
刺されたのが、一緒にいた息子じゃなくて良かった。
息子が痛がっても、私は訳がわからず、見た目は単なる虫刺されだし、
「大丈夫よ!ムヒ塗っとき!」とか言ってたような気がしますσ(^_^;)
もう今は、「蜂に刺されるとものすごく痛い」ということを知っているので大丈夫よ(^_-)-☆
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ミツバチの働きバチの針にはのこぎりの歯のような「逆棘」があり、皮膚を刺すと逆棘が引っかかって針が抜けなくなります。しかし、働きバチは無理に針を抜こうとします。すると針が抜けずに、腹部の末端がちぎれてしまうのです。ハチは自由になりますが、腹部がちぎれてしまったので、その後10分から20分程度で死んでしまいます。一方、皮膚には針とともにちぎれた腹部の末端が残ります。毒を蓄めている毒嚢も針とつながったまま残っています。この状態で毒嚢は、収縮と弛緩を繰り返して、毒を針に送り続けます。この作用により、相手に対して毒をたっぷりと注入することができるのです。