アメリカ生活日記→日本帰国後 日記

旦那、娘、息子と私の4人家族
アメリカ GA州 アトランタ近くの街での日記
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思い出の道

2016年04月23日 | 自分のこと




娘が通っていたPre-k(日本の幼稚園年中さん)のそばにあるお気に入りだったCafeで
友達とお茶をした後、
当時、娘の送り迎えで毎日通っていたのと同じ道を、久しぶりに運転しました。
娘がKindergarten(日本の幼稚園年長さん)になってからは、
娘の学校が家の近くになったので、そこまで行く機会はめっきり減りました。
たまにその辺まで行くことがあっても、なぜか別の道を使ったりしていたので、
当時使っていた道をそのまま自分でじっくり(?)運転して帰るのは本当に久しぶりでした。

その道を運転していると、当時の思いが蘇ってきたりして、
帰国を前に、とても懐かしい気持ちになりました。

この道を走るのも、最後かな…。

息子が生まれた直後、毎晩の授乳で睡眠不足の体に鞭打って、
この遠い距離を毎日送り迎えしていたあの時期は、本当に辛かった。
送り迎えの車中で十分に寝てしまう息子は、家では目がランラン。
私が休める時間は、息子が起きてしまう前の、車の中だけでした。
1日に2度3度と、ドライブスルーでカフェのコーヒーを買い、
そのカフェの駐車場で「車カフェ」していたなあと思い出します。
毎日のように何度も訪れるので、店員さんに顔を覚えられていました。

娘をピックアップした帰りに、これまた毎日のように寄り道していた別のカフェは、
今は閉店してしまって、もうありませんが、
その前にある小さな公園(City Hall 前の広場)に、ふと寄ってみたくなりました。

友達とお茶した後、別の用事があってそこに向かう途中だったため、
時間はあまりありません。
普段の私なら、次の予定がある時に、
時間を気にしながら寄り道をすることはあまりしないのですが、
この日はどうしてもこの公園に寄っておきたくなりました。
公園に向かう交差点で、頭が時間を計算するよりも先に、手がハンドルを切っていました。

平日の午後の広場には、ほとんど人がいません。
女子学生風の女の子が一人、芝生に敷物を敷いてその上で本を読んでいました。
噴水の音が心地よく響きます。

時間を気にしなくていいように、10分のタイマーをかけて、その小さい公園を歩きます。
木のベンチのようなブランコに座り、空を見ながらブラブラと揺れました。

噴水の水の音、レンガの色、緑の葉っぱの間から見える時計塔、白い雲が映える青い空。

ああ、この感じが大好きです。

ブランコに座ってブラブラと揺れながら、この空間を吸い込むように、息を吸いました。
ほんのひと時、ただ何も考えずに、その瞬間に静止していました。

…あのほんの少しの時間が、どれだけ私のエネルギーになったか、自分でも驚きました。

心がちょっと澄んだような、そんな気持ちで、
タイマーの無粋な音を聞く前に、その場を後にしました。

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