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眞子さま佳子さま愛子さまも? 皇女制度は「パートタイム勤務」の明文化〈AERA

2021-01-26 11:00:01 | 日記

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眞子さま、佳子さま、愛子さまら内親王を対象に、結婚で皇室を離れた女性皇族に「皇女」として公務を続けてもらおうという制度が急浮上している。あまりに時代に逆行する仕組みだ。AERA 2021年1月11日号から。 【写真】愛犬「由莉(ゆり)」と散歩する愛子さま
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 三浦しをんさんの『きみはポラリス』は、2011年の文庫発売以来31刷と版を重ね、今も平積みになっている。帯には、こんな言葉。 <すべての恋愛は、普通じゃない。最強の恋愛小説集>  思わず手を伸ばしたのは、秋篠宮家の長女眞子さま(29)が文書で公表した「お気持ち」も大いに関係している。 「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」  20年11月に公表された文書だ。眞子さまは一人の女性として、小室圭さん(29)を愛し、結婚を望んでいる。そのことがひしひしと伝わってきた。だが、一方で眞子さまは、「天皇の初孫」として生まれた宿命も背負っている。それゆえ、小室さんの母の「借金問題」などで結婚は延期されたままになっている。 ■女性皇族の役割とは  父である秋篠宮さまは「お気持ち」を受け、「結婚を認めるということです」と述べた。同月30日に55歳の誕生日を迎えるにあたって開かれた記者会見でのことだ。同時に「結婚と婚約は違いますから」とも述べていて、結局のところ眞子さまの恋の行方は不透明なままだ。 「すべての恋愛は、普通じゃない」のだとすれば、眞子さまのそれも、よくある恋愛の一つということになる。が、やはりそうとばかりは言えないから、「皇女」について書いていく。 「立皇嗣の礼」が終わって約2週間、11月24日に突如「政府内で検討」と報じられた。結婚で皇室を離れる女性皇族に「皇女」という呼称を贈り、公務を続けてもらう。皇族でなく特別職の国家公務員のような立場とする。そういう制度だそうだ。
17年に成立した退位特例法の付帯決議が「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」と「女性宮家の創設等」を速やかに検討するよう政府に求めていた。背景にあるのは皇族数の減少と公務の担い手不足。が、それらについてどんな検討をしたのかはっきりしないまま、「皇女」が急浮上してきた。なぜ?  女性宮家の創設は、「男系男子による皇位継承」に強くこだわる保守派から「女系天皇」への道を開くと大反対されている。その点「皇女」は皇室の外に出てからの話だから、保守派の人々も賛成できるのだろう。保守派とは安倍晋三前首相のコアな支持層だから、菅義偉首相に代わってもおもんぱかられる存在なのだということがよくわかった。なのに、女性皇族は置いてきぼり。そう思えてならない。  そもそもから始めるなら、女性皇族は皇室典範で「天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」と定められている。個人的にはこれを「結婚退職制度の明文化」だと思っていたから、「女性宮家」はその撤廃になる道だと期待していた。ただし「人手不足だから退職しないで」と求めるだけでなく、これを機に女性皇族の役割がきちんと検討される。そのことも願っていた。それなのにいきなり、結婚退職後も「皇女」として働く制度。なぜ?  パートタイム勤務の明文化。そう思った。今どき、結婚→退職→パート勤務とする会社などあるだろうか。「なぜ」ばかり頭に浮かぶが、「期限がきたので、反対の少なそうな答案を出してみました」が答えだと思う。  20年2月、「安定的な皇位継承策」などへの検討状況を国会で質問され、当時の菅官房長官は「本格的な検討は立皇嗣の礼のあと」と答弁していた。4月の予定がコロナ禍で延期されたが、それも終わった。眞子さまの結婚への強い意志も示された。いくら何でも何かを示さねば、というタイミングで保守派の顔色を見ながら打ち出した。そう見える。 ■真面目さにつけ込んだ  女性皇族への甘えでは、と思ってしまう。「皇女にはなりません。自由にします」と言える女性皇族がいるだろうか。そこにつけ込んだ制度だと感じる。

報道によれば、政府が「皇女」と想定しているのは内親王で、眞子さま、佳子さま(26)、愛子さま(19)に加え、黒田清子さん(51)も含まれるという。それぞれのお気持ちを思うとき、参考になるのが清子さんの著書『ひと日を重ねて 紀宮さま御歌とお言葉集』。そこには、皇族としての務めを大切に考える「働く女性」の懸命な姿がある。そういう真面目さを、政府はきっと見越している。  その一方で、時代を思う。清子さんの生まれた昭和は、男子優先が当たり前だった。眞子さま、佳子さま、愛子さまが生まれたのは平成。男女の区別なく、自分を大切にする。そんな社会を模索したのが平成だったろう。  佳子さまは19年、眞子さまの結婚について尋ねられ、「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と文書で答えている。そう、佳子さまの表現を借りるなら、「一個人」の時代。女性皇族も、そこに生きている。 ■「ここではない、どこか」  佳子さまは幼少期にはアイススケート、長じてはダンスと「天皇家らしからぬ」ことを選んできた。率直な記者会見での回答からも、強い女性だと拝察している。そんな佳子さまだから、眞子さまの心をあのときすでに代弁していたのだと思う。  その心とはつまり、眞子さまの「お気持ち」文書に表れた小室さんへの愛。そしてもう一つ、「ここではない、どこか」を求める強い気持ちだと思う。誰もがもつ、人を成長させる感情。眞子さまにとって、そのための唯一の手段が結婚。だから、ますます駆り立てられる。文書を読み、そう思った。  あれこれ考えていくと、「男系男子による皇位継承」に行きついてしまう。皇室における女性は、生まれたときから「男性でない」存在だ。そういう場所に、平成生まれの女性皇族がいるという現実。一般論だが、「ここではない、どこか」への渇望の前提には、「今いる場所」への違和感がある。そんなふうに思う。  最後に、三浦しをんさんの話をもう一度。政治学者・原武史さんとの共著『皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。』で、眞子さまの結婚について語っている。なぜ男性の経済力だけが問題になるのかと聞き、こう語る。 「内親王の結婚は『専業主婦になること』を基本的な前提としているのかなと。『売れないロックミュージシャンと結婚したい内親王』とかが出てきたら、どうするんでしょうか」  三浦さんは女性皇族を、「同性の一人」としてとらえている。働き、人を好きになり、結婚をする。そういう当たり前な人として、眞子さまも応援する。そんな三浦さんは「少数派」ではないということを、菅首相にテイクノートしてほしいと思う。「皇女」ありきではなく、「一個人」としての女性皇族を念頭に、生き方と制度を検討してほしい。  21年12月、愛子さまは二十歳になる。成年皇族としての愛子さまが、良き日々を過ごせる。そういう議論が進むことを願ってやまない。(コラムニスト・矢部万紀子) ※AERA 2021年1月11日号

https://news.yahoo.co.jp/articles/31082b510a87a657aa3b6bfdc67f550380b0ac92?page=1


コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点

2021-01-26 08:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

私は30年間救急医療に携わっている。1994年には、挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるための管を挿入するプロセスを指導するものだ。これを契機に私は挿管法のリサーチを行うようになり、その後、過去20年は世界各地の医師たちに向けて気管処置の講座を行っている。
3月末、新型コロナウイルス感染患者がニューヨークの病院にあふれ返るようになり、ベルビュー病院で10日間、ボランティアで支援にあたった。この間私は、このウイルスによって致命的となる肺炎の早期発見ができていないこと、そして患者を、人工呼吸器を使わずに回復させるための方法がもっとあるはずだと考えるようになった。
肺炎症状が出ているのに、息切れ感じない
ニューハンプシャー州の自宅からニューヨークまでの長距離運転中、友人のニック・カプトに連絡をした。彼はブロンクスに勤務する救急医で、すでに新型コロナ騒ぎの渦中で奮闘していた。私は今後自分が直面するだろう事態、安全を保つ方法、そしてこの疾患に対する彼の見解を知りたかった。
「リック、これはいまだかつて誰も見たことのないものだぞ」と彼は言った。
その通りだった。新型コロナによる肺炎はニューヨーク市内の医療システムに重大な影響を及ぼしている。通常、救急治療室(ER)に運ばれる患者は、 心臓麻痺や脳卒中といった重篤な状態から、軽度の裂傷、中毒症状、整形外科系のケガ、偏頭痛といった軽症までさまざまだ。
ところが、ベルビュー病院で10日間ボランティアをした期間中、 ERの患者はほとんどすべて新型コロナによる肺炎患者だったのだ。私はシフト開始からわずか1時間の間に、2人の患者に挿管していた。
呼吸器系の症状がない患者でも新型コロナ性の肺炎を患っていた。肩を刺された患者が来て、傷が肺に届いていないかを確認するためにレントゲンを撮った際、彼も肺炎だった。転倒してケガをしたということでCT
スキャンを撮った患者たちにも偶然、肺炎が見つかった。原因不明で失神した高齢者、多くの糖尿病患者も新型コロナに感染していた。
そして次の事実が私たちを心底驚かせた。こうした患者たちの胸のレントゲンは、肺炎が進んでいることを示しており、飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかったのだ。
いったいこれはどういうことなのだろうか。
私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。
肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。
来院時点ではすでに重体になっていることも
驚いたことに、私が見た患者のほとんどは、1週間ほど前から発熱、咳、胃もたれ、倦怠感などの症状が出ていたが、来院するまで息切れは感じていなかった。肺炎は明らかに何日も続いており、来院した時はすでに重体になっていることが多い。
救急科では、さまざまな理由で重症患者に呼吸管を挿入する。しかし、私の30年の経験では、緊急挿管を必要とする患者のほとんどは、ショック状態にあるか、精神的に混乱しているか、あるいは、息をするためにうなり声を上げるかしている。急性低酸素症のために挿管を必要とする患者は、多くの場合、意識を失っていたり、呼吸をするためにあらゆる筋肉を使っている。だが、新型コロナ肺炎の症例はまったく違う。
私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。呼吸は速いし、胸部レントゲンでは危険なほど酸素濃度が低く、ひどい肺炎であったにもかかわらず、見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだったのだ。
なぜそうなるのか、私たちはようやく理解し始めたばかりだ。コロナウイルスは界面活性剤物質(サーファクタント)を産生する肺細胞を攻撃する。この物質のおかげで、肺の中の肺胞は呼吸の合間に膨らんだ状態を維持できる。サーファクタントは、肺が正常に機能する上で重要な物質だ。
新型コロナ肺炎の炎症が起こり始めると、肺胞が虚脱し、酸素レベルが低下する。それでも当初は、肺はこの状態に適応し、硬くなることも、液体を貯めることもない。この状態であれば、患者は二酸化炭素を排出できる。二酸化炭素が蓄積されなければ、患者は息切れを感じない。
患者は血中の酸素が低下するにつれ、より速く、深く呼吸をするようになる。無自覚に、だ。この無症候性低酸素症とそれに対する患者の生理的反応によって、炎症はいっそう進み、より多くの肺胞が虚脱する。ついには肺炎が悪化して、酸素レベルが急激に低下する。患者が激しく呼吸することで、いっそう肺を傷つけているわけだ。
患者の2割はその後、より危険性の高い肺損傷段階へと進展する。液体がたまり、肺は硬くなる。二酸化炭素レベルが上昇し、患者は急性呼吸不全を発症する。
目立って呼吸がきつくなり、危険なほどの低酸素レベルで病院にやってきたときにはもう、最終的に人工呼吸器が必要となることが多い。 息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明できる(ただし、新型コロナ患者の大半は症状が比較的軽度で、治療なしで、1、2週間で回復しているようだ)。
救急で訪れる患者の肺損傷が驚くほど重篤なため、このパンデミックは医療体制に大きな負荷をかけている。新型コロナによる死亡は、肺機能の悪化によるものが圧倒的に多い。また、肺炎が十分進行するまで病院に行かない患者があまりに多いため、多くの人が最終的に人工呼吸器につながれ、これが機器不足につながっている。そして、いったん人工呼吸器につながれたら、多くの人が死んでいく。
低酸素症を早めに検知するには
人工呼吸器の使用を避けることは、患者と医療システムの双方にとって非常に有益である。人工呼吸器を装着した患者のためには、膨大な資源を必要とする。通気口をつけた患者に対しては、ベントに抵抗したり、誤って呼吸管を取り外したりしないように、複数の鎮静剤が必要である。
患者は静脈および動脈経路、さらにIV薬およびIVポンプを必要とする。また、気管内チューブに加えて、胃および膀胱にもチューブを挿入する。チームのメンバーは1日2回、各患者の肺機能を改善させるため、腹部を下に、さらに背中を下にして寝かせながら、動かすことが求められる。
新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。
パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。
パルスオキシメーターは、私が知る2人の救急医の命を救うのに役立った。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。
自分で機器を使ってチェックするにせよ、クリニックや診療所で測ってもらうにせよ、パルスオキシメーターを活用したスクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。
パルスオキシメーターを自宅で使う人は誤って測定した数値を誤解し、不必要にERに来訪することを避けるために、使用にあたってはかかりつけ医に相談したほうがいいだろう。慢性の肺疾患を患っていることで、新型コロナとは関係なく、数値が比較的低くなる人も一部いるかもしれない。
検査で無症状になった人は2週間測るべき
新型コロナウイルスの検査で陽性になったすべての患者は、血中酸素飽和度のチェックを2週間にわたりするべきだ。新型コロナ肺炎は通常、この2週間のうちに発症する。
咳、倦怠感、発熱のある人たちについても、たとえウイルス検査を受けていなくても、あるいは検査結果が陰性だったとしても、血中酸素飽和度のモニタリングを受けるべきだ。PCR検査の精度は約70%しかないからだ。アメリカ人の大部分は、このことを知らない。
挿管や人工呼吸器に頼ることを避けるために私たちができることはほかにもある。患者の体位変換(患者をうつ伏せや横に寝かせること)を行うことにより、新型コロナ肺炎で最も影響を受ける下肺と後肺が開くことができる。
酸素投与と体位変換は患者の呼吸を助け、多くの場合、病気の進行を防ぐように見受けられた。カプトによる予備研究では、新型コロナ肺炎が進行した患者4人のうち3人が、この戦略で対処した直後の24時間内に人工呼吸器を必要としなくなったとのことだ。
現在までに、新型コロナによるアメリカ内での死者数は4万600人を超え、ニューヨーク州だけで1万人を超えている。パルスオキシメーターの正確性は100%ではなく、また万能薬でもない。今後も、避けられない死や最悪な結果がなくなることはないだろう。
なぜ特定の患者が重症化するのか、なぜ多臓器不全を発症する患者がいるのか、私たちはまだ完全には理解していない。すでに慢性疾患で衰弱している多くの高齢者や基礎的な肺疾患のある人々には、どんなに積極的な治療を行ってもそれが及ばない場合もある。
しかし、私たちは現在より上手く対処することができる。現在、多くの緊急治療室がこの病気に圧倒されているか、あるいはその状態に陥るまで秒読みの状況にある。無症候性の低酸素症をスクリーニングすることにより、新型コロナ肺炎の初期段階を早期に特定して治療するためのリソースを提供する必要がある。
ウイルスを追跡するのではなく、ウイルスより先回りするのは今だ。
(筆者のRichard Levitan氏は緊急医療医)


コロナうつ解消のカギは「スマホ首」自宅でもできる改善法

2021-01-25 15:30:00 | 日記

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 海外メディアも注目しているのが、日本の自殺者数の多さだ。CBSニュースは昨年、「コロナの10カ月間より多くの命が、自殺によって奪われている」とのタイトルで日本の自殺の現状について配信している。自分に手をかけずとも、心を病んだ人も含めると、膨大な数に上るだろう。実はコロナうつ、コロナ自殺を食い止める“切り札”が、首にあるという。
  ◇  ◇  ◇

 全国の自殺者数については、警察庁がまとめている。CBSが報じた昨年10月の自殺者数は、9月より309人増えて2158人。その後、公表された11月は1798人だ。10月より400人近く減っているが、対前年同月比増は5カ月連続。

■自殺者急増の背景

 昨年1年間の新型コロナウイルスによる死亡者数は3492人だから、10月と11月の2カ月でこれを上回る。11月までの合計は、1万9101人で、年末からコロナ感染が急拡大しているとはいえ、過去最多となった03年の3万4427人より少ないが、一昨年の2万169人を超えそうな上昇ぶりだ。

 感染爆発が続く米国やインド、ブラジルなどと比べると、感染者数も死亡者数もケタが2つ違う。世界的にはコロナ感染が落ち着いている日本の自殺者数がこのありさまだから、世界が驚くのも無理はない。

 中でも見逃せないのは女性の増加ぶりだ。女性の自殺者数は、対前年同月比で6カ月連続で増えている。全体の傾向を1カ月前倒ししている格好だ。せいぜい男性の半数程度で推移していたが、昨年10月は852人と男性の65%に上る。今や男性の半数超えはザラになっている。

 コロナ対策もさることながら、自殺対策も不可欠なのが現状だ。東京脳神経センター理事長の松井孝嘉理事長は、自殺対策に余念がない。松井氏が言う。

「2度目の緊急事態宣言が発令されて、仕事をしている人もなるべく出社せず、在宅勤務が求められています。そうすると、仕事も会議もちょっとした雑談もすべてオンライン上で、視線はモニターに注がれるため、姿勢は常にうつむき加減です。知らず知らずのうちに首への負担が増し、首の凝りが少しずつ蓄積されます。その結果、首を通る自律神経が圧迫され、さまざまな全身症状が表れて、最悪の結末として自殺があるのです」
うつむき加減の姿勢は首への負担が大きい拡大する
頭の重さは6キロ うつむく姿勢で荷重は3倍に
 PC作業も、スマホを見るのも、姿勢は同じうつむき加減で、松井氏はその体勢をスマホ首と呼んでいる。頭の重さは、ボウリングで男性がよく使う13ポンドのボール並みの6キロ。それがスマホ首だと、首への負担は3倍の18キロにハネ上がる。
 頭を支える構造上の凝りやすさに加え、スマホ首の荷重があると、首凝りが悪化するのは当然だ。
 スマホ首が体によくないのは分かるが、全身症状を引き起こし、ひいては自殺の引き金になるというのは、もう少し解説が必要だろう。松井氏が続ける。

「自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれがプラスとマイナスのような関係で体の機能のバランスを取っています。その働きは、心拍数や血圧、呼吸、体温などの調節のほか、内臓の動きや瞳孔の収縮などと全身に及ぶ上、精神面にも支障を来す。自律神経のどの部分が圧迫されるかによって、表れる症状が変わってくるのです。実は、首凝りのない『精神科のうつ病』の自殺率は15%ほどですが、『自律神経障害によるうつ』が重症化すると、9割に上る。一口にうつ状態といっても、その危険度は全く違うため、スマホ首から生じる首凝りを治療することがとにかく大切なのです」

薬は根治にはならない(C)日刊ゲンダイ拡大する
20の医療機関をハシゴした患者も
 スマホ首の人は、目の疲れは眼科、消化不良は消化器科、動悸は循環器科、気分の落ち込みは精神科といった具合に病院をハシゴする。それぞれの診療科で対応する薬を処方され、その時はよくなっても、根本が首を通る自律神経だから、根治にはならない。

 松井氏のところにたどり着いた患者の中には、20カ所以上の病院に通っていた人もいるという。

 ある男性は、原因不明の微熱で市販の解熱鎮痛剤を飲んだが、よくならない。様子を見ているうちに首や肩の凝りがひどくなり、頭痛や嘔吐もするように。仕事中にトイレに駆け込むこともしばしばだった。

 内科で処方された吐き気止めや鎮痛剤を服用しながら、何とか通勤したが、よくなる気配はない。不眠も重なって倦怠感から集中力が低下し、上司の問いかけにも気づかず、怒られることが増える。「もう限界」と自殺を考えるようになったところで、家族の勧めで松井氏のクリニックを受診。51日の入院で全快し、職場復帰できたという。

 松井氏は、女性の急増とともに自殺者数が増えているのは、コロナと密接な関係があるとみる。厚労省がまとめたコロナによる解雇や雇い止めは見込みを含めて累計8万836人。そのうち派遣やパートなど非正規労働者数は、半数近い3万8598人。内閣府の調査で非正規の割合は、女性が男性の2・5倍の55%。女性の非正規率の高さが、女性の自殺者数の増加につながっていると推測する。なるほど、NHKの調査でも、コロナで解雇や休業を余儀なくされた人は、女性は男性の1・4倍の26%だ。
15分作業したら首を30秒休める(C)PIXTA拡大する
治療の3本柱 自宅では休息と保温を
 では、スマホ首に伴うあらゆる不調とオサラバして、健康を取り戻すにはどうすればいいか。松井氏に聞いた。

「まずうつむいた姿勢を長時間続けるのをやめること。パソコン作業やスマホのチェックは、15分作業したら、30秒首を休めるのです。頭と首の境目あたりで両手を組み、頭を後ろに反らして30秒ほど首を休めるといい」

 松井氏の病院を受診した人は、首への低周波治療と電気鍼、遠赤外線の3本柱の治療を受ける。低周波治療と電気鍼を個人で取り入れるのは難しいが、遠赤外線治療は工夫次第で取り入れ可能だろう。

「首を温めるのは効果的です。冷えると、首の凝りが悪化して、症状がひどくなりますから。濡れタオルを電子レンジで温めるなどして、首の後ろ側に当てるといいでしょう」

 首や肩がつらくなると、自分でその周辺をもんだりしがちだが、自己流のマッサージは百害あって一利なしだという。

「首は、もんではいけません。自分でやるなら、温めるのが一番です。できるだけ首を休めながら温めてください」

 スマホ首が解消できれば、あらゆる不調がまとめてよくなる。スマホ首による自律神経性うつなら、抗うつ剤を使わずに前述の治療でよくなるし、頼りにしていた市販薬も処方薬もすべて不要になるという。

「首がよくなると、たとえコロナで仕事が不安定でも、『新しい会社の面接を受けよう』『別のバイトを探そうか』と不安ながらも前向きにとらえることができます。『もうダメだ』などと自分を追い込むことがなくなるのです」

 コロナ禍で体の不調を感じるようになった人は首を休めて、温めることから始めてみてはどうだろう。

 

追記:松井先生の病院は香川県観音寺市にある松井病院です。0875-23-2111 先生の著書は多数あります


南ア型「変異種」市中感染の恐怖 抗体もワクチンも効かず&花粉症がコロナ感染拡大リスク

2021-01-25 13:30:00 | 日記

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変異した新型コロナウイルスの感染力の強さに、なす術はないのか。

 南アフリカ型やブラジル型の変異ウイルスに対し、従来型の抗体やワクチンが効きにくいとの研究結果が次々に発表され、衝撃が広がっている。

 菅政権の中途半端な水際対策で、英国型は市中感染が拡大。南ア型やブラジル型についても覚悟した方がいいかもしれない。

 米ロックフェラー大などがファイザーとモデルナ製のワクチンを接種した20人から採血し、変異ウイルスへの効果を検証。その結果、抗体の効果は南ア型やブラジル型に対し、従来型の3分の1だったという。英国型の効果は半分だった。

 一方、南アの国家感染症研究所と協力する研究チームは、感染後に回復した人の血液を使用する「回復期血漿療法」による抗体が南ア型には効かないと報告。従来型と比べた感染力は、英国型が1.7倍、南ア型は1.5倍強いとされている。

西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)は言う。

「政府は2月下旬にもワクチン接種を開始するとしていますが、感染力の強い変異ウイルスにワクチンや抗体が効かないとなれば、ただでさえリスクと隣り合わせの接種をためらう動きは、ますます広がるのではないか。水際対策に失敗した英国型の市中感染は止めようがありません。南ア型とブラジル型については、神のみぞ知る。命がけで食い止めないと急速に拡散し、大混乱に陥りかねません」

■12月の外国人入国は7万人

 政府の水際対策はデタラメ続き。東京五輪開催に政権延命をかける菅首相は、海外との往来緩和に前のめり。昨年10月から例外を広げる形で出入国制限を緩めてきた。出入国在留管理庁が自民党外交部会に提出した資料によると、昨年4~12月の外国人入国者数(速報値)は約23万5000人。5月は4000人台まで減少したが、11月が約6万6000人、12月は約7万人に急増した。

英国が変異ウイルス確認を発表したのが先月14日(現地時間)。英国からの入国を拒否したのは同24日。さらに4日後の同28日に対象を全世界に広げたものの、中韓など11カ国・地域とのビジネス往来を止めたのは今月14日だ。この間、空港検疫で12月25日に英国型、同28日に南ア型、今月10日にブラジル型の流入を確認。今月18日には静岡県内で英国型の市中感染が判明し、22日は都内でも確認された。

 緊急事態宣言の解除は、もはや夢物語だ。


花粉症がコロナ感染拡大リスクに 昨年2倍予想で新たな脅威

春先は花粉症患者にはつらい季節だが、今年は以前に増して危険が伴う。スギ花粉は昨シーズンを上回る飛散量が予測され、耳鼻科医から「くしゃみなどによって周囲にコロナをまき散らす可能性」が指摘されている。

日本気象協会は今年春の花粉飛散傾向を前シーズン比で、〈九州から関東にかけて多く、四国や東海、北陸、関東の所々で非常に多くなる〉と予想。前シーズンに花粉症の症状が軽かった人も、注意するよう警告している。

 一方、全国の花粉飛散の統計を出しているNPO花粉情報協会も<東北南部から関東、東海では昨年の2~4倍になる>という。早いところでは2月初旬から始まる花粉症。東京都民のスギ花粉症推定有病率48・8%からも分かる通り、通勤時の交通機関などは、くしゃみによる飛沫の脅威にさらされることになる。

 日本耳鼻咽喉科学会専門医で、瀬尾クリニック院長の瀬尾達氏は言う。

「昨年のスギ花粉の飛散状況は、過去10年に比べて非常に少なかった。コロナ予防のマスクによって花粉症患者が減ったとの報道もありましたが、そもそもスギ花粉のピークである2~3月はマスク不足もありましたし、病院にかかるほどの患者さんが少なかったのは、単純に飛散量が少なかったことが原因とみています」

■隣の人のくしゃみでクラスターに

 瀬尾氏が危惧するのは新型コロナウイルスとの関連だ。

「新型コロナは、ウイルス感染症であるインフルエンザとの同時併発は起こらないとされますが、花粉症はアレルギー性であり別物なので、併発します。花粉症の主な症状はくしゃみ、鼻づまり、水ばなで、いずれもコロナの飛沫感染の経路となります。花粉症を併発したコロナの無症状患者が外出先でくしゃみをすれば、周囲への感染リスクを高めるといえます」(瀬尾氏)

ウレタンマスクはおしゃれだが役に立たない
 花粉症の予防対策は、当然ながらマスク選びも大事だ。今月、23区で唯一成人式を開催した杉並区の会場では、出席者に「不織布マスク」を配っている。スーパーコンピューター「富岳」の実証実験で最も飛沫が飛ばないことが分かっているからだ。

 瀬尾氏も「花粉症とコロナを防ぐには、家庭用なら『不織布マスク』一択」と強調する。

「不織布マスクのフィルターサイズは5マイクロメートルほどで、30マイクロメートルほどの花粉をブロックできます。一方、コロナなどのウイルス粒子(0・1マイクロメートル)はそれより小さいのですが、飛沫の大きさは5~10マイクロメートルですので、理論上でも不織布マスクの効果が認められます」(瀬尾氏)

 現在「富岳」のシミュレーションによると、不織布マスクと布マスクは共に「吐き出し飛沫量」の約8割を抑えた。だが、「吸い込み飛沫量」となると、不織布マスクが7割をブロックしたのに対し、布マスクは5割以上もスルー。電車内で隣の人がくしゃみをしていたら、布マスクでは心もとないことが分かる。ウレタンマスク、フェースシールドやマウスシールドにいたっては気休め程度と考えていい。
■かゆくて目をこすれば自身も危険


「花粉症患者にもリスクはある。はなをかむために頻繁にマスクを取り外したり、症状として目のかゆみもあります。公共物などに触れた手で、つい顔を触れることもあるでしょう。さらに、花粉症患者が新型コロナウイルスを併発した場合、軽症なら花粉症による鼻水なのか判別は難しい。そのため、アレルギーがある方は、今のうちにかかりつけの病院で初期治療を行ってほしいものです」(瀬尾氏)
は多くのメーカーから、おしゃれな布マスクやウレタンマスクが登場しているが、効果のほどは疑問だという。

コロナ感染の典型的な症状としては、くしゃみや鼻水、発熱やだるさ、気管支の炎症などが挙げられるが、花粉症も鼻水に始まり、場合によっては熱っぽい、体がだるいといった症状が出る人もいる。コロナとの区別がつきにくいため、発見が遅れる可能性も指摘される。

 一方、雨の日は花粉の飛散量が少なく、一時的に花粉症の症状が治まる。雨天で鼻水が止まらないようなケースは、コロナ感染を積極的に疑った方がいいだろう。

■“コロナ慣れ”で日々の消毒がおざなりに

 また、大江戸線の職員間で発生したクラスターでは、宿直施設の共有の手回し式蛇口が感染経路とされた。国立病院機構大分医療センターのクラスターは、飛沫が付いた「タブレット端末」を共有したことが原因とみられている。“コロナ慣れ”したことにより、日々の消毒がおざなりになっていることも考えられる。

コロナに感染した花粉症患者がくしゃみを押さえた手で共有物に触れれば、このようなクラスターはより増える。

 浜松医療センター感染症内科部長の矢野邦夫氏が言う。

「手指の高頻度接触面であれば、どこであっても感染源になり得ます。気になるのは次亜塩素酸水による消毒の誤解です。次亜塩素酸水は本来、物品の消毒用ですが、アルコールのように少量では効き目がなく、有効塩素濃度80ppm以上のものを、机などの表面が“ひたひた”になるまでかけて拭き取らなければ効果はありません」

 コロナウイルスは空気中に少なくとも3時間は残存するという研究もあるし、お店の人がきちんとテーブルを拭いても、テーブルには素手では触れないのが無難だ。


上皇陛下「おじじさま」と呼ばれて…初孫・眞子さまへ29年の愛情&世論の反発招いた秋篠宮発言

2021-01-25 11:00:01 | 日記

下記はヤフーニュースからの借用(コピー)です

上皇陛下は12月23日、87歳の誕生日を迎えられた。 いま上皇陛下にとって一番の心配事は、初孫である眞子さまの結婚問題かもしれない。眞子さまは11月13日《結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です》と、小室圭さんとの結婚の意思を示した文書をご公表されている。 眞子さまはその文書を、《天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております》という謝辞で締めくくられている。文書公表にあたって、上皇陛下も眞子さまのお気持ちを「尊重」されているというのだ。 眞子さまが誕生したのは、'91年10月23日。その翌日、上皇陛下と美智子さまは、産後の紀子さまをお見舞いされ、生まれたばかりの眞子さまにも対面されている。このとき上皇陛下は「とても嬉しい気がしました」とおっしゃっていた。 そして'93年、還暦を迎えられた上皇陛下は、誕生日に際して記者から「眞子さまからどのように呼ばれていますか?」との質問にこうお答えになった。 「今は確か、『おじじさま』と呼ばれているように思います」 それから17年が経ち、眞子さまが国際基督教大学に入学された'10年。上皇陛下は78歳の誕生日に際して、眞子さまへの期待を述べられた。 「眞子は、国際基督教大学に入学し、学生生活を楽しく過ごしているようでうれしく思っています。夏には海外英語研修プログラムに参加し、アイルランドで、ほぼ40日間、国の異なる人々と生活を共にしています。帰国後、写真を見せて丁寧に説明してくれました。将来、大学生活を振り返り、有意義なときだったと思えるような日々を送ってほしいと願っています」 その国際基督教大学での学生生活で小室さんと出会われ眞子さま。'17年9月3日にお二人の婚約は内定となる。 「当時天皇だった上皇陛下が裁可されたことで、眞子さまと小室さんの結婚が内定しました。上皇陛下と美智子さまは、皇居の御所で秋篠宮夫妻と眞子さまからごあいさつを受けました。その時に初めて、小室さんとも対面されたのです。天皇陛下は初孫の慶事に、始終和やかなご様子でした。秋篠宮ご夫妻にも、『おめでとう、良かったね』と声をかけられました」(宮内庁関係者) 上皇陛下は同年、84歳の誕生日に際しても「私たちの初孫である、秋篠宮家の長女眞子と小室圭さんとの婚約が9月に内定し、来年11月に結婚いたします。大変喜ばしく、二人の幸せを願っています」と、眞子さまを祝福されていた。 眞子さまの結婚内定から3年余り――。その間、小室さんの母・佳代さんの金銭トラブル、小室さんのニューヨーク行きなどさまざまなできごとがあったが、お二人の結婚の意志は揺らがなかった。 来年には小室さんがアメリカから帰国し、結婚に向けた準備が本格化するとみられているが、お二人の結婚に批判的な声も根強く、先行きは見えない。 高輪の仙洞仮御所で87歳の誕生日を迎えられた“おじじさま”は、初孫・眞子さまの幸せを静かに願われていることだろう――。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4838448a59729c6eebf2441cb6fb16c90079727


眞子さま「結婚問題」 世論の反発招いた秋篠宮発言の「矛盾」〈週刊朝日〉

秋篠宮さまが長女・眞子さまと小室圭さんとの結婚を「認める」と表明し、宮内庁長官が苦言を呈するなど異例の展開をみせるふたりの結婚問題だが、小室さんが母の元婚約者との金銭トラブルを解決しないまま、なし崩し的に結婚へと向かうことに、世論の反発が強まっている。 
 秋篠宮さまは会見で、「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてというのがあります」と述べた。このことに、ネット上では<特権を享受するときは皇族、そうでないときは憲法の権利という主張が、通るのか><憲法のつまみ食いだ>などといった声があふれた。  確かに、天皇は憲法で日本国の象徴とされ、皇室メンバーは無条件に衣食住の心配のない環境にある。コロナ禍で困窮する家庭も増えるなか、天皇ご一家と上皇ご夫妻へは年額3億2400万円の「内廷費」、秋篠宮ご一家へは同1億2810万円の皇族費が支払われている。結婚にともない眞子さまに支給される約1億5千万円の一時金は「ぜいたく費」とも受け取られかねない。憲法から超越した「特権」を享受する人々が、憲法上の権利を持ち出すことにある種の反発が出るのだろう。皇室と憲法の関係に詳しい横田耕一・九州大学名誉教授は、「憲法が適用されない人間はいません。天皇や皇族であってもそうです。人権があると考えます」と話す一方、秋篠宮家についてこう指摘する。 「そうはいっても内廷費や皇族費、結婚に伴う一時金の原資は税金です」  だからこそ、秋篠宮さまが当初言及したように、国民の納得と祝福が結婚の条件となるべきではないか。眞子さまが、「一時金はいりません」と口にしたという話も漏れ伝わってくるが、結婚して民間人となっても当面は新居に警備がつくなど目に見えない税金も投入される。 人々の不満が皇室への怒りに変質しないうちに、小室さんは説明責任を果たすのだろうか。(本誌・永井貴子) ※週刊朝日  2021年1月1‐8日合併号

眞子さまの婚約内定会見で報じられなかった「秘密」

「Let it be」、「太陽」と「月」──。眞子さまの婚約内定会見は、印象深い言葉がちりばめられた。菊のカーテンに包まれた皇族方の胸のうち。だが、その心のひだを読み解く方法はいくつかある。皇室と長年交流のある人物や言葉の専門家に取材し、会見から垣間見えた、「秘密」を解き明かす。

 9月3日午前11時。婚約内定会見を午後にひかえた眞子さまと小室圭さんは、それぞれの車で皇居を訪れた。眞子さまは両陛下にお会いしたのち、小室さんを紹介することになっていた。
 淡いグリーンのドレスに合わせたパールのネックレスと共布の帽子。何げない服装にも、皇室のルールや個性を読み取ることができる。たとえば帽子の白い飾り花。これは眞子さまのお印の木香茨(もっこうばら)を模したもの。
 日中に身に着けていた帽子だが、会見のときには外されていた。なぜか。宮内庁関係者がこう解説する。
「両陛下のもとを訪れるときは、正装として帽子を着用なさったのでしょう。婚約内定会見が開かれた場は赤坂東邸。東宮ご一家や秋篠宮家など、宮さま方がお住まいの赤坂御用地内の建物ですから、自宅と同義とみなして帽子はお使いにならなかったのでしょう」
 眞子さまはここ数年、青や緑系のドレスやワンピースを身に着ける場面が印象的だ。以前は、宮殿行事では淡いピンクや黄色、公務でも白やグレーなどの服装が目についた。外出した際など、眞子さまはカラフルな色やいつもと違うデザインの小物を、長い時間手にとっていたこともあった。
 秋篠宮家の事情に詳しい人物がこう話す。
「紀子さまは、眞子さまに対して丁寧に把握なさっているところがある。たとえば宮内庁職員が仕事で出したメール一本についても把握なさっています」
 服装についてもそうだ。6月のブータン訪問でキラという民族衣装を身に着けたが、これは紀子さまから受け継がれたものだ。「眞子さまは、お母さまのご助言をよくお聞きになっているようです」(前出の事情に詳しい人物)
ファッションデザイナーのドン小西さんが、これまでの眞子さまの服装を見て、「胸のブローチは、母の紀子さまのアドバイスでしょう。この年齢でブローチをつける習慣はない」と分析した。会見の日も、ブローチを身に着けていた。
「最近お作りになるお洋服は、青やグリーン系がほとんど。いろいろなタイプをお召しになりたいのではないか、とお察しするのですが」(前出の人物)
 眞子さまと小室さんが会見で見せた表情や言葉、記者とのやり取りからも読み取れることがある。
 心理学者の佐藤綾子・ハリウッド大学院大学教授(パフォーマンス学)は、口元の動きに注目する。
「なにより驚いたのは、唇をキュッと斜め上に持ち上げる口角挙筋の動きが、お二人ともまったく同じだったことです。母である紀子さまスマイルの口角の上げ方にそっくりなのです」
 人は時間をかけて好意と尊敬心を持つ相手を模倣する。娘の眞子さまに受け継がれたスマイル。今度は、眞子さまと約5年の交際期間を過ごした小室さんにインプットされたのだろう、と佐藤教授は見る。
 皇族の婚約会見は、日本中が“一億総小姑”となって注視する。1958年の美智子さまの会見のときは、「手袋の長さが短い」と皇居内から声があがり、89年の紀子さまは、「兄の皇太子さまを差し置いて非常識だ」と“口撃”された。そして、93年の雅子さまの会見では、「皇太子さまよりしゃべりすぎだ」と非難された。
 当時の皇太子さまと雅子さまの会見を改めて見直すと、雅子さまに幸せに満ちた満面の笑みはなく、外交官のキャリアを諦めて「皇太子」という皇族と結婚する覚悟を懸命に伝えているようにも見えた。
「殿下にお幸せになっていただけるように、そして私自身も自分で『いい人生だった』と振り返れるような人生にできるように努力したいと思います」
 だが、皇室に同調するのを拒むように、自身の価値観と言葉を前面に出す雅子さまに対して、世間は心ない批判を投げ続けた。
 一方で、眞子さまと小室さんは、世間という小姑をサラリとかわした。
「表情や言葉遣いを見ると、お二人の同調性の高さも目を引きます」(佐藤教授)
 記者が「天皇陛下からどのような言葉があったか」と質問した場面を、佐藤教授はこう振り返る。
「眞子さまが『私の心の内に大切にとどめておきたく存じます』と答え、小室さんも同じ表現を選んで、スマートにかわす。陛下のお言葉を軽率に口外しない自制心と、嫌みなく品の良い受け答えに、年配者の心はわしづかみにされました」
 そして世間の注目を集めたのは、互いを「太陽」と「月」に例えた比喩のうまさだった。
「小室さんは『きれいな月を見るとうれしくなって、宮さまにお電話をしています』と具体的なエピソードを紹介し、眞子さまを月に例えた。話の展開が非常に上手です」(同)
 太陽は自ら輝き、月は太陽の光を反射して初めて輝く。小室さんの存在が明らかになって以来、小室さんの家柄や将来性に不安を唱える意見も少なくない。
「しかし、眞子さまは、小室さんを太陽に例えることで、男性として立てた。地頭の回転のよいお二人だと感じます」(同)
 そもそも、「太陽」と「月」の比喩はどこから発想を得たのだろうか。
 ギリシャ、ローマ、日本を含め各国に太陽神と月神が登場する神話がある。ギリシャ神話には、ゼウスの息子の太陽神アポロンと双子の妹で月の女神のアルテミスが登場する。
 日本だと太陽神の天照大神は女神で、月をつかさどる月読命は性別が定かでない。他方、「万葉集」の時代から月を題材に歌を詠んだ。百人一首などで知られる平安時代の歌人西行は、いとしい女性を月に例えて思慕する。
 君にいかで月にあらそふほどばかりめぐり逢ひつつ影を並べん(「山家集」)
 眞子さまのことを思う小室さんのようだ。
 月や太陽を題材やタイトルにすえた小説や映画も少なくない。19世紀の作家ギ・ド・モーパッサンの「月光」は、月の光に照らされた夜、美しい婦人が恋に落ちる短編小説。英映画の名作には、詩人アルチュール・ランボーの愛を描いた「太陽と月に背いて」があり、日本の歌謡界では、つんく♂がプロデュースした音楽グループは「太陽とシスコムーン」。さる大学教授が言う。
「太陽と月を両方登場させる作品はあまりない。お二人独自の発想でしょう」
 皇室とお付き合いのある人物は、こう話す。
「初々しさにあふれる会見は素晴らしかった。あえて言えば、太陽か月の片方のほうが上品です。両方登場させるのは、若さゆえというか、綿密に準備をなさったのでしょう。もう少し素朴な表現でもよかったかもしれません」
 太陽が顔をのぞかせた会見の日、秋篠宮ご夫妻は「私たちは、その二人の意思を喜んで尊重いたしました」と父として、母としての心情を発表。その夜、満月に近い月が夜空を照らしていた。小室さんと母佳代さんは、秋篠宮ご夫妻と眞子さまに温かく迎えられた。
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