『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

自心の外に浄土なし

2010年06月06日 | 心に響くことば


     『自心、すなわち、仏であることを悟るなら、
      阿弥陀に願うに及ばず、自心の外に浄土なし。』


                          一休禅師

ヘタな人生論より一休のことば---逆境の日々をくじけずに生きてゆく知恵とは (河出文庫)
クリエーター情報なし
河出書房新社


 何度か書かせて頂いておりますが、シンガポールでは土曜日と日曜日に「ジャパン・アワー」といって日本の番組を放送する時間があります。

 日本で一年前くらいに放送されたものを音声は日本語のままで、画面下に英語のサブタイトルを入れて放送しています。日本に興味のあるシンガポール人にとっては人気の番組だと思います。

 今回の放送で一休禅師のお寺で知られる酬恩寺がちらっと紹介されていました。それをご縁として今日は一休禅師の言葉を記録させて頂きます。

 日本語とは本当に不思議なもので、「自身」「自信」「自心」、すべて「じしん」です。私たちは得てして、大事なものはどこか遠くに行かないと手に入れられないものでは、と心のどこかで考えてしまいます。でもその答えは「自身=自心」の中にあるのだと思います。遠くへ出かけていかなくとも、自分以外の誰か他の人に頼らなくとも、初めから全部自分の中にあるのかも知れません。

 一休禅師は「自分の心(自心)を仏と悟るなら、」と言っていますが、自分自身で自分の心をそのように見つめるなら、何も仏様だけでなく神様だっていようというものだと思います。自心と書いて「自神」とも読めます。みんな自分の心の中に初めから持っているものだと思います。日本語は本当に不思議です(笑)。

 さて6月も本格的に始まりました。今週も「阿弥陀に願わず」生きたいと思います(笑)。


 (一休禅師の書  


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