四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

乳のはなし

2015-11-02 | 着物まわり

「乳」と書いて(ち)と読みます(^-^

羽織についている羽織紐を通すための小さなループ紐の部分を指します


写真↑↓のように、鐶(かん)という金具をつけて乳に引っ掛ける「無双」と呼ばれるタイプの羽織紐


直付けするタイプの普通の羽織紐↓
写真は一般的な短い羽織紐なので帯締めと同様に駒結びにしますが、長い羽織紐は蝶結びにします


土曜日の生徒さんとは「羽織」の「乳」の位置の話になりました
実物をお見せしながらご説明したのですが、これも1㎝・2㎝の高低差でだいぶ違ってきますので軽んじてはいけない箇所ですね(^^)

過去の記事を探したところ、やはり11月に別の生徒さんからご質問を頂いたことを記事にしたのを見つけましたのでリンクしておきます

  ■『羽織紐のこと』(2013/11/24)

実は私も・・若い頃に仕立てた羽織の乳の位置がやや上についていたので、先日(「きものモダニズム展」に行った朝)慌てました^^;

その日は洋装和装どちらでも持ち歩いている黒い革のバッグを持って出かける予定にしていたので、それにコーディネートして、黒の貝細工の羽織紐(上から2番目の写真の中の上から2番目)をつけることに前夜から決めていました(^。^)

この貝細工とその上のべっ甲の無双羽織紐は、フリマで買ったひと昔前の時代のものです
写真をご覧いただくとおわかりになるように、他の無双に比べて少し短いですよね・・

ちょっとしたことですが、これが厄介なことになるのです.. orz

羽織紐の位置のバランスは「帯の上線と帯締めの間にくるのがベスト」と言われています

私も若い頃は今よりは少し華奢?だったのと、帯の位置をもう少し上に締めていたので大丈夫でした!
ところが、ここ数年増え続けた体重に合わせて体の巾が若干?広がっていること(^_^;)と、年齢につれて帯をやや下目に締めるようになっていたので... 華奢なべっ甲や貝細工の無双では、帯の上線・帯揚げの辺りで窮屈そうにピン!と引っ張られる状態に。。orz.. トホホ..

汗汗しながら、直付けタイプのしかも長さも長い羽織紐を、やっと引き出しから探し出し.. 付け替えた次第でしたase2ase2

若い頃の羽織を久しぶりに着ようと思っていらっしゃる方、アンティークの羽織紐(無双)をつけようと思っている方、ちょっとご注意下さいませ(*^-^*)

現代の羽織紐(無双)or 直付けの長めの羽織紐に付け替えて、ピンチを乗り切りましょう(^^)/



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