ぶうけがるに

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2021/03/11

2021-03-11 11:31:11 | 日記
今日は、東日本大震災10年目の日。
名古屋もかなり揺れました。
当日の記憶は鮮明に残っています。
当時は20階以上の高層マンション住まいで、ちょうど真ん中の階でした。


地震があった時間は買い物に出かけていましたので激しいビル揺れの実感はないのですが、東北で余震があるたびに、その2、3分後この地方が揺れていました。
ゆっくりゆっくりの横揺れ・・
室内のペンダントライトが少し左右に動く、なんとも気持ちが悪い揺れでした。

免震ではなく耐震構造のマンションでしたが、当日は何一つモノが落ちたり倒れたり移動したりすることもなく、(これは真ん中の階層だからかな)エレベーターが止まっただけでした。


震災1年後、その被災地を訪ねました。
当時宮城県知事がテレビで、ぜひ宮城に来て下さい、と呼びかけておられました。
迷いましたが、新幹線を乗り継ぎ東北新幹線くりこま高原駅へ、そこからレンタカーで南三陸町に向かいました。
1時間半くらい走りましたが、車窓からは地震の爪痕もなく、そろそろだね、とつれあいと話した直後、山道を抜けると・・最初は何が何だかわかりませんでしたが、ぺっちゃんこというよりくしゃくしゃになった車が数え切れないほどの塊で積み上げられていました。
その光景には言葉がありませんでした。
それから少し車を走らせると、海を背に広がる土地、南三陸町に出ました。


建物は数戸あるのみ、何もない平地の中に
赤い色に塗られた何かが見えました。
現在震災のシンボルとして残されていますが、当時の防災センターは津波が襲ったという痕跡が鮮明に分かる姿で、ただ骨組みの鉄骨だけが残っていました。


海岸近くには、在るはずもない電車の車両だけがポツンと残されていて、そこにかつて漁業で栄えた数万人が暮らす町があったこと、たくさんの人々が犠牲になったことの想像がつかないほど静かな平地でした。


地震と津波の影響を受けずに営業していた高台のホテルに一泊し、静かな海を望む部屋の窓べに数羽のカモメが留まり、私を見ていました。
ゆっくり流れる時間の中、一年前に何が起こったのか、私は想像することも避けていたことを思い出します。
地元の特産品を販売する仮店舗ができていて、元気な地元の方と少し話をした記憶がありますが、何を話したのか思い出せません。
そこで海鮮加工品を買い、南三陸町を後にしました。


この体験は、この地方にも必ず起こるといわれている大地震を意識するきっかけになったことは言うまでもありません。




こうして花を飾ることができるということは、幸せなことなんですね。



















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