開催中の展覧会、
『南谷冨貴展 -記憶の残滓- 』南谷さんは、ギャラリーノイボイ では初めての個展です。
感染予防に心がけながら開催しています。
みなさんのお越しをお待ちしています。
記憶の残滓(ざんし)
毎日愛犬と一緒に近所を散歩する。ある日、目新しい建物が現れる。 以前ここには何があったのだろう..毎日のように通り過ぎ見慣れた風景の筈なのに、 具体的には思い出せない。記憶や残像も曖昧だ。
私の住む街は50~60年前の高度成長期にたくさんの家が建てられた住宅地。 あるじを失い、朽ち果てた家屋が解体されるさまを度々目にする。 大きな音と砂埃を上げて崩されていく家屋。 人が育ち巣立った幾とせを経た家屋がものの数日で廃材の山と化し やがて程なく無機質な建物が建っていた。 以前の風景とは一変し、違和感を感じるも数日でその違和感は消えて無くなり、日常となる。 きっと在ったであろう人と生活の象徴が記憶から消えていく。古えより日本家屋は、「仕口」の木組み、束柱の軸組で構築されてきた。その束柱が廃材の山の中に埋もれていた。失われようとしている人と建物が紡いできた有機的な時間軸の残滓を此処に。
南谷富貴
私の住む街は50~60年前の高度成長期にたくさんの家が建てられた住宅地。 あるじを失い、朽ち果てた家屋が解体されるさまを度々目にする。 大きな音と砂埃を上げて崩されていく家屋。 人が育ち巣立った幾とせを経た家屋がものの数日で廃材の山と化し やがて程なく無機質な建物が建っていた。 以前の風景とは一変し、違和感を感じるも数日でその違和感は消えて無くなり、日常となる。 きっと在ったであろう人と生活の象徴が記憶から消えていく。古えより日本家屋は、「仕口」の木組み、束柱の軸組で構築されてきた。その束柱が廃材の山の中に埋もれていた。失われようとしている人と建物が紡いできた有機的な時間軸の残滓を此処に。
南谷富貴
『 Origin of old things 2020 』
『Embedded 2020 』
展覧会は、9/27 まで。
11:00 - 18:00 (最終日は17:00まで)
9/21 close
お問い合わせ:
052-836-2058 または、mail@noivoi.com