佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

ー最終章ー

2023-01-14 11:51:08 | 日記

雨と涙の混じったような夜風
の香りに包まれて、わたしは
優しい人に呼びかけていた。

また、会えたね。
わたしの、優しい人。
また、会えたね。
こんな場所で。

“わたしは、ここにいる
あなたも、ここにいる“

わたしたち、やっと
一緒になれたね。

橋を渡り終えてしばらく
走ってから、わたしは、脇道
から幹線道路に車をいれるた
めに、方向指示ランプを出し
ながら、車が途切れるのを待った。

幹線道路の車はなかなか途切れ
なかった。

なんとはなしに背筋を伸ばして、
バックミラーを覗いてみた。
銀色の鏡に宿った闇のなかから、
ぼんやり目を凝らして、それを
見た。

旅行鞄だ。路上に投げ出された、
二つの旅行鞄だ。社員旅行の最後
の日だ。わたしたちにとって、
初めての夜と初めての朝。

ふたりとも、社員旅行の日程
を一日だけ多く、家族に伝え
てある。そこのバスに乗って、
京都駅まで行けば、そこで
職場の人たちと解散があって、
そこから、ふたりの時間がは
じまる。

やっと車が途切れた。
わたしはアクセルを踏み込みな
がらハンドルを切って、幹線
道路に車を入れた。

次の瞬間、対抗車線を、大型トラ
ックが轟音を響かせて、通り過ぎ
ていった。その轟音に巻き込まれ
て、見えない壁に激突し、車ごと
粉々に破壊さて、死んでしまえた
らどんなに良いだろう。と、わた
しは思った。

この世で胸に刻んだ最後の記憶は
優しい人との思い出。死ぬ直前
までそばにいて、わたしの手を握
ってくれた優しい人を連れ、

旅行鞄ふたつで別の世界に旅立つ
ことができたなら、どんなに素晴
らしいだろう、と。

むかしむかし・・・・
少女のころ、わたしを夢中にさせ
たのは、そんな言葉で始まる物語
だった。物語のつづられた本を、
心ゆくまで読みふける贅沢な時間
だった。

大人になってから、わたしを夢中
にさせたのは、心ゆくまで好きな
ひとを思い、その思いを生きる、
ということだった。

遠いむかしに、わたしはそれを
生きた。そして今も生きている。
地の果てで、独りぼっちの不完全
な死体として。



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♂♀の法則 女のたしなみ

2023-01-14 11:47:45 | 日記

◆誠実の勘違い

カンタンに手首を切る女は、
相手の男が決定的に離れて
いくという結末に気づかない。

◆所有欲求と感動の哲学
1.人のモノは美しく見える。
2.しかし、自分のモノになった
とたん感動は色あせる。

◆アリバイの法則
1.浮気をしたことを証明するのは
  たやすい。
2.しかし、浮気してないアリバイ
を証明するほど難しいことはない。

◆セックスレス・カップルの法則
「オレたちはしない」と公言する
カップルは、お互い違う相手として
いる。

◆合鍵の法則
急に逢いたくなって、予告ナシに
夜中に訪ねると、修羅場をみること
になる。

◆男のたしなみとは
浮気相手とベットにいるところを本
命に押えられても、「やってない」と
シラを切り通すのが男のたしなみで
ある。
◆女のたしなみとは
浮気相手との密会でセックスのテクニ
ックが上達しても、本命とはこれまで
通りのエッチで我慢するのが女のたし
なみである。


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「自分をほめてあげよう」。

2023-01-14 11:41:25 | 日記

自分にプレゼントしてあげよう。
大好きな人にプレゼントして
あげるように、

自分にもプレゼントをあげよう。

だれかをほめてあげるように、
自分にも「がんばったね」と
ほめてあげよう。

1日にひとつ好きなことをしよう。
だって、あんなに、がんばった
んだから。


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「情熱の行き場」

2023-01-14 11:38:16 | 日記

ほんとうにたいせつなものが
見つかると、人は強くなれると
思う。

たいせつなもののために自分の
時間や情熱を注ぐことができる
ようになる。


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いつもより 心はなれているみたい 少しゆっくり歩いてみよう

2023-01-14 11:35:28 | 日記

「女の傷は男によってのみ
癒されるんじゃないかなぁ。

つまり、男に優しく労られたり、
傷口を舐めてもらうこともそう
だけど、時には見ず知らずの男
の前に躰を開いて、心身ともに
引き裂かれる―――

荒らされ濫用され、娼婦のように
扱われる―――そういうことも
救いになることがある」

「何かを忘れるために、そういう
ことがあってもいいのよ。
傷口を毒でふさぐってやつね。

これはひどく痛むけど、そして
一番乱暴な手当の方法だけど、
効果抜群よ」


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