「成りあがり。大好きだね。
この言葉。素晴らしいじゃ
ないか。こんな、
何もかもが確立されきった
ような世の中で、成りあが
りなんて・・・・・
せめて、やってみろって言い
たいよ」。
矢沢永吉
自伝エッセイ『成りあがり』の
冒頭からの一節。裕福だった幼少
時代から一転、両親を亡くし、
親戚や祖母の家で暮らした日々。
やがて不良少年となり、バンド
で成功を掴もうと上京する。
その時、ポケットには5万円し
かなかったが、心の中には大きな
夢と溢れる意志で強運を味方に
した。
ロック界のスーパースター・
E,YAZAWA。成功に導いたのは
「スターになるんだ」という燃え
るような熱い想い、それだけだった。
なにも女性だけではなく。
男だって、年齢をきかれるのは、
あまり気持のいいものじゃない
んだ。
女の、そして男の、生きていく姿、
それを、すぐ年齢というハカリに
のせて
見たがる習慣に、抗議したいと思う。
いま、装いにも、住まいにも、
すべて暮らしの中から、もう年齢と
いう枠がなくなりつつあるのですね。
その自由な空気が、あなたを
やさしくつつんでしまいました。
男だって、年齢をきかれるのは、
あまり気持のいいものじゃない
んだ。
女の、そして男の、生きていく姿、
それを、すぐ年齢というハカリに
のせて
見たがる習慣に、抗議したいと思う。
いま、装いにも、住まいにも、
すべて暮らしの中から、もう年齢と
いう枠がなくなりつつあるのですね。
その自由な空気が、あなたを
やさしくつつんでしまいました。
幼稚園に上がる直前の甥っ子が
ご飯を食べていたときのこと
です。
鰯の焼いたのが一尾ずつ丸い
皿に乗って出ていました。
私が食べやすいように箸で頭
をとって横に置いてあげました。
身を突いて食べていましたが、
箸がすべったのでしょう、鰯
の頭が丸皿からちゃぶ台に落ち
ました。
すると甥っ子が「あ、顔が落ち
ちゃった」と叫んだのです。 私
たちは笑いましたが、私は甥っ子
にいたく感心しました。
物を見る甥っ子の目に物を見る
ときの独自の目にだいじを教わり
ました。
ご飯を食べていたときのこと
です。
鰯の焼いたのが一尾ずつ丸い
皿に乗って出ていました。
私が食べやすいように箸で頭
をとって横に置いてあげました。
身を突いて食べていましたが、
箸がすべったのでしょう、鰯
の頭が丸皿からちゃぶ台に落ち
ました。
すると甥っ子が「あ、顔が落ち
ちゃった」と叫んだのです。 私
たちは笑いましたが、私は甥っ子
にいたく感心しました。
物を見る甥っ子の目に物を見る
ときの独自の目にだいじを教わり
ました。
人と人の出逢いはミステリア
スだ。人智では計れない。
あの時、あの人に出逢わなけれ
ば、今の自分は居ないだろう、
と思うことの連続である。
また別れも同じで、ある日突然、
目の前から消える人がいる。
死という形で消滅するケースは
もちろん、それまでの蜜月が嘘
のように、お互いに気が合わなく
なることもある。
とくに何かあったわけでもない
のにいつのまにか疎遠になり、
縁が切れる人もいる。