「そばにしようか」得意先
からの帰り、ホームで部長
が言った。
「あ、いいっスね」と笑顔
で返す僕。でも内心は「?」
である。いつも高そうなス
ーツを着ている部長が、た
まに見たこともないごちそ
うをオゴッてくれる部長が、
なぜ、このように駅のそば
を食べたがるのか。カウン
ターで大きな背中を丸めな
がら「学生の頃から世話に
なってるから、たまにむし
ょうに食べたくなるんだよ
な」とそばをすする部長。
そんな妙に嬉しそうな横顔
に、たまにじゃなくけっこう
食べている僕は中途半端な
笑顔を返して、ただそばを
勢いよくすするしかない
のだった。
忘れられない、あの味、
立ち食いそばは如何で
しょうか。
からの帰り、ホームで部長
が言った。
「あ、いいっスね」と笑顔
で返す僕。でも内心は「?」
である。いつも高そうなス
ーツを着ている部長が、た
まに見たこともないごちそ
うをオゴッてくれる部長が、
なぜ、このように駅のそば
を食べたがるのか。カウン
ターで大きな背中を丸めな
がら「学生の頃から世話に
なってるから、たまにむし
ょうに食べたくなるんだよ
な」とそばをすする部長。
そんな妙に嬉しそうな横顔
に、たまにじゃなくけっこう
食べている僕は中途半端な
笑顔を返して、ただそばを
勢いよくすするしかない
のだった。
忘れられない、あの味、
立ち食いそばは如何で
しょうか。