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あまちゃん第134話 それぞれの心の傷

2016-03-15 23:37:43 | あまちゃん放送中
2011年3月11日交通機関がストップし帰宅難民となり上野から世田谷まで歩くアキちゃん。

その一時間前ユイちゃんに連絡がつきました。
「もしもしユイちゃん!今どこ?」と心配するアキちゃん。

ユイちゃんたちが線路を歩き避難所に向かっていることを知るアキちゃん。
「そうか。よかった繋がって」無事なことが分かりホッとした表情を浮かべるアキちゃん。

「ごめんね明日いけなくなっちゃった」と気丈に話すユイちゃん。
「いいって延期になったし。中止でなくて延期だから。必ずやるからおいでよ」とアキちゃん。
「中止だよ」北三陸の惨状を見たユイちゃんから本音が出ました。
北三陸の様子を把握しきれていないアキちゃん「えっ」と漏らします。

「延期じゃなくて中止。もう行けない。怖くて行けない。アキちゃんが来てよ。道がなくなってたの。線路の途中で終わってたの。ごめん電池切れそう」
ユイちゃんは涙を浮かべながら線路を急ぎ足で歩いていました。

無事帰宅したアキちゃんを力いっぱい抱きしめる春子。

ばっぱに連絡が取れないと話す春子。
「メール来たよ」とばっぱからのメールを見せるアキちゃん。

「みんな無事御すんぱいねぐ」と書かれており春子も一安心です。
翌12日町の変わり果てた姿を見るストーブさんたち。
「とにかく列車をはしらせるぞ」と大吉。
吉田さんは捻じ曲がった線路を見てどうにもなんねえと言います。
しかし大吉は諦めませんでした。
「袖が浜までの線路は問題ねえ。走れるかどうかの問題でねえ。走らなくちゃならねえのだ」と前を向きます。
「俺もそう思います。車は流されて使えねえ。国道は瓦礫でふさがって人が線路の上を歩いているような状態で北鉄が走るっていうだけで勇気付けられる人いっぱいいると思います」と熱い気持ちを見せるストーブさん。
「足立。このやろー!いい事いうじゃねえか足立」吉田さんにも二人の熱さが伝染しました。
「走るべ。たとえ一区間でも一駅分の往復でもいい。誰も乗らなくてもいい。運行を再開する事が使命だ」
大吉の号令により北鉄が復旧に向けて動き出し震災からわずか5日後に運行再開しました。

そしてウニ丼を持ってばっぱも駆けつけました。

たった一駅しかも体調を崩していたはずのばっぱの行動に目頭が熱くなる大吉。
「出発進行!」大吉の声で北鉄は走り出しました

走る北鉄の姿を見て手を振る地元の人達。
一方東京では映画が1週間で打ち切りになりすっかり元気のなくした鈴鹿さんが事務所に入り浸っていました。
「ていうか鈴鹿さん」と声を荒げる春子。
元気なく「はい」と答える鈴鹿さん。
「大変申し上げにくいんですけがそろそろお仕事していただいてよろしいですか。このままではうちタクシーの営業所になってしまう」とぶち切れ気味の春子。
それでも無反応でやる気の出ない鈴鹿さん。

そこへミズタクが鈴鹿さんの仕事を取ってきて帰ってきました。
しかし内容も見ずすぐに断る鈴鹿さん。
「もちろん出たい。ありがたいと思う。だけど東北の方々に申し訳なくて…」と鈴鹿さんなりの気遣いで仕事を断っている事が分かります。
「東北の人間が働けっていってるんです!ほら働いてます」と怒りながらテレビをつける春子。

そこにはじぇじぇじぇとぎょぎょぎょにタイトルは変更されたもののアキちゃんとさかなクンが以前と同じようにテレビにでていました。

娯楽に関わる多くの人が自分自身に問いかけました。ドラマや映画や歌がなくても人は充分生きていける。
でも水や食べ物や電気や燃料がないと人は困る。生きられない。
世の中がすっかり変わってしまった。3月10日まで日々どんな気分で暮らしていたかアキちゃんもまた思い出せず自分がどうしたいのかわからないでいました。

無頼鮨の前で先輩と会うアキちゃん。
先輩はゴールデンウィークは仕事で北三陸に帰れない事を知ります。
「安部ちゃんも仕事だって。みんな忙しいね」と寂しそうなアキちゃん。

「天野は帰りてえのか?」とアキちゃんに尋ねる先輩。
「わかんね」と答えるアキちゃん。
今度は「帰りたくねえのか」と尋ねる先輩。
「わかんね」と先輩に背を向けて返事をするアキちゃん。

「帰ったからってオラに何かできるわけでもねえし。なんもできねえのに帰っても迷惑だべ…なにしろ被災地だもん」と寂しい表情を浮かべるアキちゃん。

「みんなが無事ならそれで十分だって最初は思ってた。でも家さいてテレビのニュースばっか見てたまんなくなる。
なんだか北三陸で過ごした一年ちょっとのオラの楽しかった思い出が記憶が薄れていくっていうか…塗り替えられていくっていうか」と複雑な心境を話すアキちゃん。

「だから寝る前に一人ずつ思い出すんだ。みんながどんな顔して笑ってたか」
夏ばっぱ 大吉さん 菅原さん 吉田さん 今野さん 勉さん いっそん!
組合長 じいちゃん 弥生さん メガネ会計ばばあ 美寿々さん 花巻さん いっそん!
栗原さん 足立先生と奥さん いっそん!
いっそんだけ3回思い出したアキちゃん

「あれ…誰か忘れてねえか」とアキちゃん。
「まあいいや。とにかくひとりひとりの笑った顔を思い出してから寝るんだ。でもユイちゃんだけはどんな顔をして笑っていたか思い出せねえ」と言い会いてえなあと呟くアキちゃん。

家に帰ってきて春子のひざの上にちょこんと座るアキちゃん。
「なになんか言いたいことあるの?」と優しく尋ねる春子。
「いや特にねえです」と返事するアキちゃん。

「お休みなさい」と自分の部屋に入るアキちゃん。
そんなアキちゃんを見つめる春子。
その夜アキちゃんばっぱにメールを送りました。
「夏ばっぱ。今年の夏は潜らないよね?」
「お構いねぐ」すぐにばっぱから返信が来ました。
ばっぱのメールを見てみんなの笑顔を思い出すアキちゃんでした。


今回は大吉やばっぱたちが最高にかっこよかったです
アキちゃんと電話をしていた時のユイちゃんが切なすぎました。
そしてせっかくのライブが中止になり映画が打ち切りになっても怒りをぶつける相手もいないアキちゃんや鈴鹿さんを見ているとやるせない気持ちになります。
最後のいっそんとストーブさんの扱いの差が面白かったです。

今日のアキちゃん

春子のひざにちょこんと座るアキちゃんです
困ったような表情がかわいいですね
他にもパペットマペットのような手袋もかわいかったです。