“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

国際ホロコースト記念日

2012年01月31日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、1月27日の国際ホロコースト記念日の話です。

オシフェンチムという名前を聞いたことがありますか? アウシュビッツなら聞いたことがあるかもしれません。ポーランドのチェコ国境に近い所に、負の世界遺産「アウシュビッツ博物館」がありますが、ポーランド名は「オシフェンチム」です。アウシュビッツはドイツ語でポーランドではこの土地はオシフェンチム市ですから地元の人はオシフェンチムと呼んでいます。第二、アウシュビッツは「ビルケナウ」と呼ばれていますが、ブジェシンカ村というところにあります。ビルケナウもまたドイツ語です。私は、かなり昔ですがポーランドに行ったことがありますので、機会があれば詳しく書きますが、すぐに思い出すのがドイツの高校生が修学旅行でここに来て除草や清掃作業を行っていたのが印象的でした。


アウシュビッツ博物館入口。門に「働けば自由になれる」と書いてある
【3つの写真とも、アウシュビッツ博物館発行のガイドブックより写真撮影転載】

今から67年前の1945年1月27日にポーランドのアウシュビッツとビルケナウ絶滅収容所がナチス・ドイツから解放されたことにちなみ2005年に国連総会でこの日を「国際コロコースト記念日」に制定されました。世界各地でナチス・ドイツによる虐殺の犠牲者を追悼する行事が行われました。

 
1945年に開放される前の収容者

日本では「南京虐殺は無かった」などと歴史を捏造する潮流がありますが、ドイツでもネオナチのような極右が存在しているようです。国際ホロコースト記念日の1月27日に世界各地でナチス・ドイツによる犠牲者を追悼する行事が行われました。ドイツ連邦議会では下院議長が(ドイツ人の18~30歳の若者の20%がアウシュビッツで何が起きたか知らないとの調査結果に対し)「20%というのは、ドイツにとって多すぎる」と指摘し「最近明らかになった(ネオナチによる犯行とされる)連続殺害事件は、われわれがまだ人類による憎悪の克服という目的を達成していないことを示している」述べました。

 
第二アウシュビッツのビルケナウ収容所と収容所へ向かう線路
※収容所へはヨーロッパ各地から貨物列車に乗せられて来ました

ノルウェーのストルテンベルグ首相は27日の演説で「ユダヤ人の逮捕と強制移送に、警察やその他のノルウェー市民がかかわったことを認めなければならない」「惨殺したのは間違いなくナチスだ。だが(ユダヤ人を)逮捕し、(移送用の)トラックを運転したのはノルウェー人だ。それはノルウェーで行われた。」と語りました。そして「この国で起きたことについて、最も深い謝罪を表明するときだ」と公式謝罪しました。

ノルウェーは第二次世界大戦時に、ドイツ軍に占領され、当時国内に居た約2千人のユダヤ人の3分の1以上が収容キャンプに送られた辛い歴史があります。

ホロコーストとはもともとはユダヤ教の宗教用語だったそうです。現在では、ナチス・ドイツが行ったユダヤ人への大虐殺を指します。ナチスによるホロコーストと呼ばれるユダヤ人の虐殺は600万人と言われていますが、その他にポーランド人、スラブ人や体の不自由な人やナチスと立場の違う人たちも多数虐殺しました。ユダヤ人に対するホロコーストの犠牲者だけでも900万人から1100万人に上るとも言われています。



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