Nonsection Radical

撮影と本の空間

物持ちの良さが

2015年12月03日 | Weblog
仕事先で、冬物に衣替えしていることでの会話で、はおりものをもう10年ぐらい着続けているという話になり、季節ものの衣料って中々擦り切れたりしなくて、いつまでも同じものを着続けるんだよなぁという話になった。
たしかにこの10年、いや20年の冬服スタイルというのはずっと同じなのである。
10年前、いや20年前の衣料品って、少しだけお金を出せば結構丈夫なものが買えたのだ。
丈夫なため、なかなかほつれや擦り切れがなくて、毎年同じ季節には同じ服を着るという生活が続くことになる。
それで困るのは、いよいよダメになったからと新調しようとすると、同じものがすでに販売されていないことだ。
べつに同じものを買わなくてもいいのだろうけど、特にファッションに興味もなく、特に不都合もないからと、今までのスタイルでいたいという”保守的”な考えが浮かんできて、今更新しいスタイルを模索するのも面倒だと思ってしまうのは年をとったからだろう。
それでもないものはないので、似たようなものを探すのだけど、そんなスタイルはもう死滅している世界なのだ。
具体的には、80年代アウトドアファッションなのだけど、21世紀になってからというもの、一般人も山ガールに代表されるようにファッションとしてのアウトドアを楽しむようになり、街中でもスタイリッシュである服装というのが主流になってしまった。
スタイリッシュはカッコイイけど、ものが持てないのが難点なんだな。
大阪のおばちゃんのように、ポケットに飴ちゃんとみかんと都こんぶを入れると、ポケットがパンパンになってカッコ悪いんだな。
つまりポケットはものを入れないようになってしまったのだ。
昔のマウンテンパーカーのような、雑誌もカメラもマフラーもと何でも入ってしまうような大きなポケットがついているような服は見当たらないのだ。
そういうのが80年代スタイルと定義したい。
残念ながら、擦り切れて、穴が開いてしまった現在のウェアを最後に80年代スタイルとはお別れし、21世紀ファッションにオヤジも飛び込んでいかねばならないようだ。
そういうのって興味ないんだよなぁ。困ったなぁ。



仲屋町通り 2
滋賀県近江八幡市仲屋町中,仲屋町元
撮影 2015年3月21日 土曜日 14時10分
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