オトナの振る舞い

家人が今読んでいる「当マイクロフォン」が面白いねと言った。
この本は、NHKアナウンサーであった中西龍を書いたもので、家人も拙者もラジオで「にっぽんのメロディ」を聴いていたのだった。
本中では、”お堅い”NHKアナウンサーであるはずが、私生活では破天荒な人であったことが述べられていて、家人は今生きていたらどうだろうねぇと言うので、きっと潰されただろうと答えた。
企業も社会も人と同じように成長し、成長が止まったところでオトナの振る舞いをするようになる。
成長期には”若者らしい”行動をして、それが社会の起爆剤やエッセンスやエネルギーになるのだが、オトナになると、そんなことがあったのか？とまるで何もなかったようにオトナの振る舞いをする。
ツイッギーに影響を受けてミニスカートはいて街を闊歩したのは現在の60代半ばの世代だし、バブル景気に浮かれて仕事の後ディスコで踊り狂ったり、バレンタインデーに高級レストランでの食事の後に高級ホテルで一夜を過ごしたのも40代半ば以降の世代だ。
国会でデモ行進した世代も現在は6,70代半ばだし、現在の社会のカタチを作ってきたのもそういう世代だ。
そういう世代が、現在ではオトナの振る舞いをして、周囲にもオトナの振る舞いを求めるようになっているのだ。
プライバシーを暴くようなことには寛容でも、倫理や主義に関しては不寛容で（ベッキーの一連の報道に関して言ってるのだけど）、「正しいオトナの振る舞い」を他人にも強要する時代に中西龍のような”公共放送”のアナウンサーがスキャンダラスなプライベートを過ごすなどというのは”公人”としてオトナは許されない。
当然プライバシーを暴くことで倫理観を問われ、「にっぽんのメロディー」も中止され、独特の語りに涙した全国のリスナーが今度は非難の手紙（メールではない）を渋谷区神南に送りつけただろう。
オトナの振る舞いとは成長期の出来事は忘れ、生まれた時から完成された人間であるかのように振る舞うことである。
当然ながら、だからというべきか、新たなことは生み出さないし、社会を変えていく力も持ち得ないのである。
むしろ現状を変えないようにすることが、オトナとしての正しさだと思って、振舞っているのかもしれない。



八幡山城下の街並み 22
滋賀県近江八幡市鍵之手町,慈恩寺町上,博労町上,永原町上,仲屋町上
撮影 2015年3月21日 土曜日 17時30分

今夜も書類作成

こんな生活早く抜け出したいね。
あれほど辞めるというと色々言ってたくせに、逆に遠回しに辞めたらどうかと言ってきた。
もちろん渡りに船。
どちらがどうとかではなくマッチングが悪かったんだろうなぁ。
そういうのってお互いの不幸。
気持ちは軽くなったが、体調は悪し。
さっさと寝る。



勝坂遺跡A区
神奈川県相模原市南区磯部
撮影 2015年7月19日 日曜日 12時10分

状況証拠

先日の”ポカミス”の事が頭から離れない。
もし事実としたらと考えると、おかしくなっているんじゃないのかとの思いがわいてくる。
確かに記憶力は無くなっているし、パーフォマンスも下がっている。
複数の事が一度にできない。
先日はガスレンジにやかんをかけていて忘れた。
考えが途中で途切れて忘れてしまう。
言葉が出てこない。
これらは睡眠不足とパワハラのために情緒不安定と自律神経失調の起こすものだと単純に言い訳してきた。
でもそうではないかもと。
記憶と認識に障害が起こっているのではないのか。
その原因はわからない。
老化かもしれないし、なんらかの精神、神経の障害かもしれない。
一時的なものかもしれないし、恒常的なものなのかもしれない。
どちらにしてもおかしいと自覚できるレベルである。
こういう状況では、まともに生活していく自信がない。
特に仕事関係で単純に”ポカミス”と呼ばれるレベルですまない事をしてしまうのではと恐れる。
ポカミスとは、わかっているのになんらかの理由で失敗したことと言えるのではないか。
そうではなくて、自分ではキチンとやっているつもりなのに、全然認識しないでとんでもないことをしでかしているのではと考えて怖くなるのだ。
たとえば、自分では安全運転しているつもりなのに、信号無視を繰り返していて気がつかないとか。
そんなことがあるのかはわからないけど、認識できないのならわかるはずもない。
そんなことはしていないと断言できるだけの自信がないのだ。
こんなことを考えること自体がおかしなことなのだが、医者に行って判断がつくことなのだろうか。
判断がついて解決することなのだろうか。
困ったなぁと思うと同時に、自信がないことには関わりたくないなぁと思うが、そうは言っていられない。
迷惑をかけなければいいのだけれどなぁ。




湯本・一番町商店街 1
福島県いわき市常磐湯本町天王崎
撮影 2015年9月22日 火曜日 09時25分

スマホ写真の効能

個人的にはスマホは持っていないし、持っているiPodでも撮影しないんだけど、SNSなどではスマホから撮影した”写真”が投稿されていたりして、というかむしろこちらが主流だろうけど、常に目にする存在として認知されているだろう。
この投稿されたスマホ写真でイイところは、見る側は純粋に”写真”として見ているわけで、気に入れば評価をする存在になっている。
「いやぁ、さすがに◯◯のレンズは描写が違いますねぇ」とか「このスマホのレンズはどこどこ製で蘊蓄蘊蓄・・・」などとカメラの世界によくある”サイドストーリー”がまったく欠けていて、見る側もスマホで見たりする悪閲覧環境の中で”写真”を楽しんでいる。
それだけが写真の楽しみ方では当然ないのだけれど、写真を楽しむという点で結構レベルの高いものではないかと思うのだ。
気に入った人が多ければ評価が増えるし、気に入らなければ反応がない。
これほどシビアなものもない。
そこには”サイドストーリー”もない生身の写真だけがあるのだから。
2000万画素だ36000万画素だとか、ライカだツアイスだなどの話の糸口はない代わりに、写真自体の価値を認めてもらえるかの真剣勝負にも使える。
だからむしろ高級カメラを所持している”腕自慢”の人こそ、スマホ写真をどんどん発表して、いかにカメラ（とサイドストーリー）に頼っていないかを見せつけるべきなのだ。
レッテルのない写真がどれだけ”楽しい”かは、むしろスマホユーザーの方が熟知しているよ。

そう提言する本人はちっともスマホで写真を撮る気はないのだけれど、少なくともレッテルだけは貼らないようにとは思っていますんで・・・
ちなみに、口絵画像はライカMでズミクロン35mmf2.0で撮影（うそ）



八幡山城下の街並み 21
滋賀県近江八幡市小幡町中,上,新町3,4丁目,魚屋町中,上,為心町中,上,仲屋町­中,上,永原町中,上,博労町元,上
撮影 2015年3月21日 土曜日 17時20分

行きもしないのに

一度書いた日記を言い訳じみていると削除。
別の話題に。
先日本屋さんに行った時に3冊の雑誌を購入。
1冊目がオール讀物2月号。。
最近すっかり読書する気力が失せて、オール讀物もやっと1月号を読み始めたばかり。
それでも買っておかないと無くなるのが雑誌の宿命。
2冊目がSWITCH。
写真に関する話題が掲載されていたので。
そして3冊目が「大人が観たい　美術展　2016」
こんな雑誌があるんだぁと。
今年行われる美術展を紹介したもので、当然有名な美術館だけの紹介だが、有名画家の見どころ紹介が気になって。
本来そんなものなしに自分の目で見て、気になったら調べるというのが順序なのだが、意外と絵画や作家の基本知識を知らないので（シロートだということさ）。
たくさんの美術展が紹介されているが、たぶんどれも行かないと思う。
全然知的好奇心が湧いてこないんだな最近。
そんなオッサンになってしまったことに忸怩たる思いがある。
つまんないなぁ。



石楯尾神社
神奈川県相模原市南区磯部
撮影 2015年7月19日 日曜日 12時00分