2023年11月05日 サンタアニタパーク競馬場在厩
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11月4日(土)サンタアニタパーク競馬場6R・ブリーダーズカップマイル(G1・芝1600m)に56kg戸崎騎手で出走して、5着でした。まずまずのスタートを切ると、中団外で先行集団を射程範囲に入れながらレースを進めました。直線に入ってからはジワジワと伸びたものの、いつものような切れ味鋭い末脚は影をひそめました。
戸崎騎手は「イメージ通りに乗ることができました。ところが、コーナーが4つあったことが思っていたよりも影響してしまい、最後は伸びませんでした。結果が出せなかったことについては、大変申し訳なく思っています」とのコメントがありました。林調教師は「とても良い状態で臨めました。戸崎騎手も前めを取りながら、できるだけ内を通るように努めてくれました。結果を出せずに残念です」とコメントしています。
【レポートの転載につき、サンデーサラブレッドクラブの許可を頂いております】
ソングラインのアメリカ挑戦。
期待と共に我々も飛び立ち、全力で応援しましたが、世界の壁を越えることはできませんでした。
現地では、多くの歓声が寄せられました。
LA、西海岸のお客さんたちは明るくて大きな声で応援するので「Go!Songline!」とレース前にも現地の声で声援を受けているのを聴きながら、一番人気でモニターに映る姿を見てなんと凄い馬に出資できたのかとスタート前から感動していました。
一方でレース。一番人気ならではの厳しさがありましたね。常時マークされて直線も狭かったです。
スタートはうまく出ました。
外枠10番でしたので少し後ろ目でも外から…と思ったのですが、想定以上に前になり二段目につけました。
この時珍しく一瞬掛かってました。
ですが、前につけてからは落ち着いていましたしコーナーを回る中で少しずつ離されていきましたが「この距離なら届く!」と感じました。
が、直線を向いたところからが案外。
戸崎騎手の言葉を斟酌するなら「燃料切れ」でしょう。スタミナではなく、切れ味。
ガソリンじゃなくてターボブーストのニトロがなくなっちゃった、というか貯まらなかった。
エンジンで最後にターボが掛かるブーストのボタンを押してもロケットが出てこない、みたいな。
昨年のセントウルもそうですが、彼女が負けるのはこのなし崩しに脚を使わされて最後に全開できないパターン。
その意味ではコメントの通りコーナー4つが難しかった。現地で見ると、映像以上に小回りでコーナーがキツい。
また、コーナーとコーナーの間がストレートが全くなく、Uの字みたいにキュンと曲がる必要があります。
右手前でないと加速できないソングラインにとって、最後の力を出すのが難しいコースでした。
勝ったマスターオブザシーはソングラインより後ろから来ていますのでこのレースに限っては完敗でしょう。
府中でやれば勝てると思います。
状態も良かっただけに正直にショックでした。
私は2〜3分その場から動けず。
他のメンバーも呆然と立ち尽くししばらく会話もできずでした。
色々な声が出そうな負け方だなぁと思いましたがネットを見てもみんなあの負け方なら仕方ないと。
やっぱりソングラインのファンの方はよく競馬を見てる人が多いなと思いました。
世界の壁、というよりもコース適性含めたアメリカ競馬、そしてこの競馬場含めたブリーダーズカップの壁を越えられませんでした。
昨夜は社員さん含めて反省会というか、冷静に振り返る会をしました。
戸崎騎手も完璧に乗ってたし、多分今回は何度やっても適性に邪魔をされることがありそうでした。
林徹調教師も珍しくレース後に会員のところに来てくれて、「本当に申し訳ありません」と。
レース後に厩舎の方々にもお会いしましたがとても悔しそうでした。
我々も私含め何人か泣いていましたが、林先生も悔しくてレース後に涙を流されたそうです。
いえいえ先生、我々がお伝えするのは感謝です。私は悔しすぎて「先生!もう一戦だけ行きましょう!」なんて軽々しく口にしてしまいましたが、
先生ご本人含め厩舎のメンバーはこの一戦に賭けてきたと思います。
勝ったら引退、その花道を、と。
皆さんの気持ちも計り知れません。
が、結果は結果。
何かが足りなかった。
このクラスの馬でも勝てなかった。
2021年のラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌが勝ったことやイクイノックスが世界一を維持してドバイでも日本でも勝ち続けていることで「日本馬最強!世界一」的なムードですが、現地に来て今回他の日本馬たちとソングラインを見て、やはり適性の違いと競馬の違いをまざまざと見せつけられました。
ドバイ・日本と香港、欧米がやや方向性が違うことを改めて知りました。
自分自身にも大変学びの多いレースでした。
最後に改めて、応援してくれた皆さん。
SNSやこのブログにもコメントくれた方々、そしてメッセージくれた家族や友人。朝早くのレースを見てくれた方も多くてありがとうございました。
大変励まされました。
そして戸崎圭太騎手、最高の騎乗でした。
「戸崎が控えないかだけが心配だ」なんて言ってごめんなさい。
やっぱり、一流騎手はその肝の座り方も一流でこの一年ソングラインを通じて戸崎騎手の凄さや奥深さ、何より胆力を見ました。技術と共に今後も応援したくなる人間性で、感謝しかありません。
林徹先生と厩舎の皆さん、お疲れ様でした。悔しいと思いますがまた機会があればソングラインを仕上げて戦いましょう。
このレースが最後になったとしても我々に後悔はありません。
ブログを書いていても涙が止まりません。
素晴らしい馬との素晴らしい挑戦に心から感謝、そして死ぬほど悔しくて悔しくて堪りません。
厩舎の皆さんはもっとでしょう。
社台グループ、サンデーサラブレッドクラブと旅行企画してくれた方々にもお疲れ様&ありがとうございました。
先程、応援団は飛行機で羽田に無事帰国しました。
このレースを経験した事で、私たちもレベルアップできた…かな。
海外挑戦の大変さと、その凄さ。
たった1分そこそこに懸ける想い。
だからこそ、競馬は面白いですね!
ブリーダーズカップ観戦記はまた別で時間を見て書きますね。
長々と綴りましたが、本当に素晴らしいレースでした。
最後にソングラインへ。
貴方と出会えて幸せです。
最高に。
会員含めて今回のレースを悔やみこそすれ否定することは無いでしょう。
叶うならもう一度走る姿を見たいけど、本当にここまで連れて来てくれたことに心からありがとう。
まずは、現地から気をつけて帰ってください。無事であることを何よりも願います。
会員の皆さま、お疲れ様でした。
たくさんの方と出会いがあり、いっぱいお話ができてこのブログのことも褒めてもらい嬉しかったです。
また、ソングラインや各自の出資馬を応援していきましょう。
↓11/5.6 ロサンゼルス🇺🇸





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