やっと時間が出来たのでお盆休みに部屋の大掃除をして、「トレーニングマガジン」のバックナンバーを読み返しています。
本屋さんに行くといろんなトレーニング雑誌が出ていますが、私の一押しはこの本です。
オリンピックの全日本柔道ナショナルチームの活躍でコーチの岡田隆先生が注目を浴びていますが、42号~44号の中に岡田先生が合戸選手のマッスルハウスジムでトレーニングをして解説記事を書いていて、とても面白く読ませてもらいました。
合戸選手のトレーニングは高強度、高重量、ハイボリュームというだけでなく特殊です。今まで専門的な人が解剖学的や生理学的な視点でしっかりと解説をしているのを読んだ事が無かったのですが、岡田先生は流石という感じで解説をしています。
方法論や内容は実際にマッスルハウスに行って合戸選手に教わらないとわからない事なので書きませんが、私は30代の前半に合戸選手に教えて頂いてから今でも合戸選手に教わる事はトレーニングだけでなく多いです。
運動指導をしている人の中には教科書から抜け出せない人が多いです。私も合戸選手の指導を受けるまでは典型的なそのタイプでした。
教科書に出ているトレーニングフォームが最も効率的で正しいとか、これ以上やったらオーバートレーニングや体を壊すのではないかとか、なまじ色々な資格を取ったりして勉強量が多かったために頭でっかちのトレーナーだったと思います。
岡田先生が上手い事をタイトルに書いています。「科学と実践の両方を知り、うまく扱う事」です。
トレーニングだけでなく何事においても常識と決めつけずに「本当にこれがベストなやり方なのか?」という事を本やネットの情報だけを妄信的に信じるのではなく、実際に自分の目で見て考えて試した上で理論的にも納得して初めて自分の物になるように思います。確実に言える事は結果を出している人にはそれなりの理由があるのだなという事です。
私の周りで真剣に運動指導に取り組んでいる人達は「運動指導は難しい」という事を口にする人が多いのですが、私もまったく同感です。