ジャンル内に貴賎あり

以前にも同じニュースがありましたが、「パーソナルトレーニングでケガ多発」というニュースです。

40代女性
「『メンタルの問題だから』と言われて、重すぎるバーベルを強引に持たされた。数日後、病院を受診したら『右肩損傷』と診断された」
記事の中の40代女性は何が目的で重すぎるバーベルを持たされたのか、何をやって右肩損傷をしたのかわかりませんが、トレーナーならこのフォームでこの重さをやったら怪我をするなという見極めは当然です。

30代女性
「トレーナーに足首をつかまれて、胸のあたりまで引き上げる動作を繰り返していたら、胸に強い痛みを感じた。病院を受診したら、医師から肋骨を骨折していると言われた」
これも何が目的なのか謎のトレーニングで肋骨を骨折する動きとは何なのかと思います。

S&Cにもパーソナルトレーナーにお金を払って教わっているという人がたまに来ます。
少し前にフィジークの大会に出たいと言ってパーソナルに来た方は、ベンチプレスでブリッジが組めず、肩も頭も踵も浮くので（簡単に言うと無茶苦茶なフォームですが・・）聞いてみるとトレーナーの教え方も無茶苦茶です。
メニューの最後に２０ｋｇのバーだけで素早く高回数をやって下さいという話だったので、私が「何のために？」と聞きたくなってしまいました。
私にはそのトレーナーの考えは理解できませんが、せめてフォームを身に付けてからいろいろやりましょうという話をさせて頂きました。

作家の村松友視さんの「ジャンル間に貴賤なし。ただしジャンル内に貴賎あり。」という名言があります。
どんな職業や分野にもある事なんだと思いますが、自分でいろいろと選べる時代だからこそしっかりとトレーナーを選ぶ事だと思います。