ヤクルトの元監督だった古田敦也さんの本です。
古田さんというと選手としての実績も立派ですが、プレイングマネージャーとしての部分やプロ野球選手会長などの人をまとめる部分の方が興味がある人物です。
古田さんは自分のコントロールが上手に出来る本当に頭の良い人なんだと思います。
印象に残ったのは「こうしなきゃいけない」という自分のルールやこだわりを持つことがストレスになるくらいなら無い方が良いという考え方です。
この中にイチロー選手が試合前に毎日カレーを食べていたという話が出てきます。
この話私も信じていましたが、古田さんはこの話を聞いて「毎日カレーを食べ続けなきゃいけないなんてただの変人だぞ。」と思って本人に確認したところ、誰が言い始めたのかわかりませんがまったくのデマだったという事です。
確かに冷静に考えれば毎日カレーばかりを食べ続けるのはただの変人です。
世の野球少年がこの話で一斉にカレーを食べ始めたというのですから情報というのは恐ろしい物です。
イチロー選手がやっているという話がまことしやかに伝われば、そこに色々な理由付けまでされて本当のような話になって伝わります。
トレーニングや食事などの情報もたまに{?}という情報が流れます。
本の内容とはあまり関係のない部分なのですが、古田さんのように経験の豊かな自分の知識と技術に自信のある人は冷静に一歩引いた所から客観的に物事の本質を見れる物なんだなと感心してしまいました。