日々日々日記

過去の事 現在の事織り交ぜて
淡々と綴ります。

三か月

2023-04-06 21:20:39 | 自叙伝

京都亀岡の施設にいたのは

お正月を挟んだ 三か月だけ

母親が面会に来た時

泣きながら訴えたと思う。

暖かい大阪に帰りたいと・・・

こちらは本当に寒かった。

秋の終り頃になると 畑や田んぼ一面霜が立った。

見たこともない長さで 踏みつけるとバリバリと音がした。

ほとんどの女子は 冬用の暖かそうなズックを履いてるのに

薄いビニールの靴(普通)では 足の保温が出来なかった。

暖かい靴下も手袋も持たないで 足も手も霜焼けだらけ

毎朝学校へ行くのが辛かった。

 

学校は楽しかったか!?

施設の子が沢山いて、クラブ活動を進めてくれた。

施設の子供の一番人気は 放送部

お昼休みに流す音楽を自分の好きなのをかけて良い。。。

自分の声で <お昼休みは終わりです教室に入りましょう>

3日ほどで 声が甲高いとクレームがあって放送部は止めた。

 

学校の近くに採石場みたいなのがあって

変わった石を探しに行くクラブがあった。

楽しかった。

男先生が優しかった。

 

母親の気持としては 私をつれて戻りたいが

この施設にいる理由が理由なので 話は簡単じゃなく

必ず迎えに来るからねと言って帰った。

施設の中での思い出は 一ページも無い。

あの三ヶ月間の私は別の世界に居たんだね。

 

そして三か月後 母が迎えに来た。

 

 

 

コメント (2)
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