お手伝いさん時代の生活は・・・

電話のない家庭で育ったので・・そんな家が多い時代でしたが
電話をちゃんととることから、掃除機のかけ方等
事務職から家庭人としての心得をすべて社長の奥さんから教え込まれました。
どちらかいうと人の言いなりになるボーとした所があったので
奥さんはずいぶんイライラされたでしょうね。
よく怒ってましたからネ(>_<)
けれども、ノーテンキな性分が幸いしたのか大した諍いも無く、
３年後この家から嫁ぐことになりました。

婚礼家具、婚礼布団、着物、ほか色々新家庭に必要なものすべてを持たせてくれました。
おおきなトラックの荷台を紅白の布で飾りつけ大阪から山口へ。
こちらの家は小さな平屋建てで荷物を収めるのに苦労しました。

他人の子にそこまで面倒をみられる・・・そんな人は今時いませんでしょう。
私が嫁いでから何年もしない内に社長夫婦とも相次いでお亡くなりになり
大阪に帰っても行く所が無く寂しい限りとなりました。
今の私があるのはこの３年間のおかげだと思います。
母が持ってきたアルバムの中に懐かしいご夫婦の写真がありましたので
大切にしまっておくことにしました。
実の親についで育ての親ともいえるのに何の親孝行も出来なかった事が悔やまれます。