4日目の朝は、ローテンブルクで過ごしました。
今回泊まったホテルは、城壁の中で最も駅に近いところ。
このホテル、僕は気に入ったなぁ。。。
来年もここにしたい。僕のお部屋は7号室だった。
(この7号室がとてもきれいで、感動したほど)
朝ごはんも宿泊料金に含まれていました。
いわゆる「コンチネンタル」ってやつです。
冷たい料理中心の簡素な朝食。
でも、これで、十分なのです。
ゼンメルがあって、ハムがあって、チーズがあって…
更に、、、
Spiegelei=目玉焼き。
ドイツ語では、「鏡たまご」。
黄身の部分が鏡のように見えるから、だとか。
目玉焼きと鏡玉子、どっちがいいですかね~。
考えたら、「目玉」を「焼く」って怖いですね(苦笑)
学生たちには、ドイツのホテルで初めての朝ごはん\(^o^)/
ドイツのパンの美味しさにも気づいてもらえたようで、、、
僕がいつも「日本のパンは食えたもんじゃない」の意味も伝わったようで…。
こればかりは、ドイツでパンを食べてもらわないことには…、と。
食後、一人でぶら~っと散歩。
考えたら、いつも案内ばかりで、ローテンブルクを一人で見たことがない…。
入り組んだ路地のミステリアス感がたまらないですね。
やっぱ、一人旅もいいなぁ、、、
今回、僕はついに城壁の中の道を歩きました!
人生初!!
もうめっちゃ怖くて怖くて、、、
無理っす、、、
高所恐怖症の人は絶対にやめた方がよいです(苦笑)
壊れないと分かっていても、壊れて落ちてしまいそう。
…
そんなこんなで時が過ぎ、10時半にチェックアウト。
この日は、ここからバスを二回乗り継いでネルトリンゲンへ。
実は、僕的にもこの日が一番楽しみだったりしてました。
ロマンティック街道をバスで駆け抜けていく旅。
バスを待っているときは、とても幸せな気持ちでした。
…
しかし、一抹の心配がありました。
過去に一度、バスを待っていたら、小さなバスが来て、
「たくさんの人は乗せられないし、予約も必要」って言われたことがありまして。
はたしてちゃんとしたバスが来るのかどうか、、、
DBのホームページにも表示されていたし、大丈夫だろう、と。
…
僕の悪い予感は見事に的中!
7人乗りのミニワゴンのような車が弱弱しくやってきました。
まさかこれじゃないだろう、と思ったけど、よく見たら僕らのバスでした。
しかし、既に先客がおり、乗れるのは4人だけ…。
いったいどうすんねん、、、
ここで引き下がったら、一日の予定が完全に狂う。
やや強引な感じで、「もう一台、バスを用意できないのか?」と迫る僕。
嫌々そうに上司に電話する運転手。
運転手さんも頑張ってくれて、交渉成立!
すぐにもう一台のバスが来るから、そちらに5人は乗れ、と。
ほっ、よかった(;'∀')
ってことで、、、
前半の公式のバス組と、貸し切りバス組に分かれてドムビュールへ。
ここでもまた一つ問題が…(;'∀') DBのサイト情報だとドムビュール駅の一つ前の駅で乗り換えよってなっていて、一台目の運転手にその一つ前の駅で降ろしてくれ、と強く言ったのです。
が、二代目の運転手さんが「いや、駅の方がいいから、駅まで行こう」と言い出して…。おいおい、ちょっと待て。前の運転手に駅の一つ前で降りるように、と伝えたんだ、と。そうしたら、上司(チーフ)に電話してくれたんだけど、話を聞いていると、運賃の話ばかり…(;'∀')
二台目の運転手さんは悪い人ではなくて、一人10€かかる料金を、グループ割チケット(10人で50€)を教えてくれて、それを買え、そっちの方が安いと言ってくれました。お顔を拝見すると、外国人風ですが、「生まれたのはドイツだ」とのこと。でも、ドイツ語はそれほど流暢でもなく…。いったいどんな過去を持つ人なんだろうなぁ、なんて。
僕が、本当に大丈夫か?と聞くと、「大丈夫だ。上司と話をした」の一点張り。本当に大丈夫か?って心配しながら、車に揺られ揺られ…。この二台目のタクシー、めちゃめちゃ飛ばしてました。飛ばし過ぎて、前の一台目の車をとっくに通り越していました。運転手さん、「な、俺たちの方が早く着いただろ!? 問題なし、だ(わっはっは)」って、、、
いや~、こっちの運転手さんは凄いなぁ、、、自由だなぁ、、、
そのバスは、こんなバスでした。
…って、これ、バスって言うの???
これ、ワゴン車でしょ!?(しかも小さめの)
まぁ、でも、ミニバスっていうのももっとあってもいいよなぁ。
不便な地域では、こういうミニバスの方が利便性があっていい。
総勢9人で、本当に何もないただのバス停で次のバスを待っていたら、そのバス停の目の前の黄色い家から、アジア系の女性が出てきました。どうも、僕らに興味深々、、、
そりゃ、そうでしょう。まず、こんなところで日本人9人がバスを待つわけもないだろうから。
で、少し話していたら、一人の学生が「トイレに行きたい!」と言い出した。げっ、と思ったその瞬間、そのアジア系の女性に、「すみませんけど、トイレを貸してもらえませんか?」とお願いしました。自分で言うのもなんだけど、こういう機転の回し方は、ちょっと天才的かもしれない(苦笑)
その女性と学生とパシャ!
次の電車が来るまで40分以上ありました。
その間、このアジアの女性はずっと僕らのそばにいてくれました。
彼女は、35年前、フィリピンからドイツにやってきた女性でした。フィリピンと聞いて、一気に距離が縮まりました。80年代後半、ですかね。半年間だけドイツ語学校で勉強をして、それからこのはるか異国の地で35年生き続けてきたんですね。ホント、改めて、自分の故郷を去らねばならなかった人たちのことを考えさせられます。日本人にはなかなか想像できないことかもしれません(ブラジルに移民した日系ブラジル人のことを知れば少しは理解できる!?)
彼女は少し年の離れたドイツ人の夫がいます。もう年金生活者だって言ってました。今は、彼女がローテンブルクに働きにでかけ、生活を支えているんだとか。子どもには恵まれなかったけれど、姉の子ども二人を養子縁組して育てたんだそうです。姉の子どもは4人いたんだけど、4人目を産んだ後に死んでしまい、その当時小さかった二人の子を引き取って育てたんだ、と。
いや~、こういう話をこういう場所で聞けるとは、、、(;'∀')
そんな彼女とお別れをして、、、
次は、僕も長年行ってみたいと思っていたディンケルスビュールへ。
今度のバスは、でっかいバスでした(;;)
普通のバスが来てくれただけで、泣きそうになる僕、、、
こんな感じで、、、みんなで乗りました。
今度のバスは、楽しいバスで、他の乗客さんとお話をしたり…
バス前方のボックス席に二人の学生が座っていたんだけど、そこに、白髪のおじいさんがやってきて、「おー、君たちは日本人か? 日本人か? コロナか? ひゃー」と言ってきたのです。「なんだ、こいつは?!」と少し警戒しました。が、これは、ただのジョークで、「冗談だよ」と言って、笑っていました。おいおい、それ、今、日本人的には笑えないからな、、、と。。
僕の後ろに座っていた61歳のおじさんもまた、僕らに興味津々、この人はなんか自分と似たタイプだなぁと思って話していたら、「社会福祉教育士(ソツィアル・ペタゴーゲ)」の方で、もう二人で大盛り上がり。こんなローカルなバスの中で、福祉と教育の話で盛り上がるとは…。しかも、僕の師匠の師匠であるモレンハウアーのことも知っていて、二人でモレンハウアーについても語りました。長年、地域の子どもの社会的支援(放課後のレクリエーション等)に携わってきた方で、今は障がい者施設で働いているんですって。
こうやって、旅の途中で、誰かと出会って、色々と語り合い、名前も聞かずに別れていく。素敵ですね~。出会いと別れを何度も繰り返していくプロセス、そこに旅の面白さがあるというか…。
僕的に一番楽しみだったRomantische Strasse。
ロマンティック街道。
雪が残っていて、なんとも言えない感じでした。
まさに、、、微妙、、、苦笑
そして、ディンケルスビュールに到着し、ここでも乗り換え。
今回は乗り換え時間、たったの一分!!
次のバスは、ローテンブルクのバスよりは広い大型ワゴン者みたいなのでした。
でも、ここは紛れもなくロマンティック街道。
書いてあるでしょ!? Romantische Straßeって。
こんな感じで、、、
15人乗りくらいだったかな??
これはまぁ、バスって言っていいかな??
そんなこんなで、ロマンティック街道を駆け抜けて、遂に遂に、
ネルトリンゲン到着!!!
進撃の巨人だー!!
とってもすっきりとしたシンプルな城壁の街。
町の中心の教会です!!
この塔の上に登れるみたいでして、、、
学生たちは躊躇せずに登りに行っていました。
僕は超のつく高所恐怖症なので、絶対に無理。。。
ネルトリンゲン。
Nord(北)の「o」の文字にウムラオトが付いて、ノルトがネルトになってるんだ。
ネルトのリング(複数)、か!?(適当です…苦笑)
ネルトリンゲンの街並みは格別の素晴らしかったです。
ローテンブルクよりは新しい街並み。
ローテンブルクが「中世の街そのまんま」だとすると、こちらはモダンな古い街。
古き良きドイツのイメージを再現した町!?
どの建物もとてもきれいで、僕はとっても気に入ったなぁ、、、
この日は学生と離れて、一人でぶらぶら。
本屋さんに立ち寄って、少しお話(バイエルン地方のアビトゥーアの話)をして、本を読んでいたら、初老の女性の店員さんが、「あなたにこの本をプレゼントするわ」と言って、なんとあのヘルダーリンの詩集を手渡してくれたのです。「えー!? なんでですか?」、と僕が聴くと、「単純にプレゼントしたくなったからよ」とのご返答が、、、(;'∀')
ヘルダーリンは僕も大好きな詩人。っていうか、ハイデガーがイチオシだった詩人(軽い言い方だなぁ)。ヘルダーリンの詩集をネルトリンゲンの本屋さんでプレゼントされた日本人は僕だけでしょう(苦笑)
更にブラブラしていると、、、、
な、な、なんだこれは!?
UMAMI-STARってなんだ!?!?
まさか「うまみの星」か!? 化学調味料か!?
これは食べねばならぬ!! レポせねばならぬ!!、と。
そのお店の名は、、、
というファストフード店でした!
このお店、なんかめっちゃ勉強になりました。グルメ研究者として。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、、、
一番左が「フライドチキン系」で、
真ん中が「ハンバーガー系」で、
一番右が「カリーヴルスト」なんです。
これ、絶対的にドイツで売れるBIG3じゃないですか、、、(;'∀')
これを見て、「これと同じことを日本でやって、大儲けがしたい!」って思っちゃった。つまり、絶対的に売れる三つの(簡素な)商品を並べて売れば、絶対に売れるだろう、と。例えば、①牛丼、②ハンバーガー、③ラーメン。…うーん、微妙だなぁ、、、苦笑 クオリティーが、、、
まぁ、それはそれとして、、、
新作のUMAMI STAR、いってみましょう!
ジャーン!!
UMAMI STAR SET(Menü)
UND CURRYWURST
で、で、でっかい、、、
UMAMI STARです!!
あまりにも複雑なハンバーガーなので、詳しい解説は後ほど。
これ、めっちゃ旨かったです!!
マクドナルドともロッテリアともモスとも違う感じ!?
でも、ファストフード店っぽさもしっかりあって。
いいなぁ、、、
カリーヴルストです。
さすがに僕もカリーブルストの経験値が上がってきているので、、、
ちょっとまぁ、これは、まだまだかな、と(苦笑)
ソースの味がケチャップ過ぎて、、、
もう少し研究しないとって、、、。
教会の目の前にあるファストフード店でした。
お腹パンパン、、、
学生たちはどうしているんだろう!?
(と言っても、狭い町なので、あちらこちらで会いますが…)
素敵でしょ!?!?
僕らのイメージするかわいいドイツの街並み。
これが好きで、ドイツ語を続けたんだ、、、
ここなら学生たちも自由に行動しても安心だな、と。
***
ホテルで少し休憩をして、、、
夜、また一人で「ヌードルスープ」をめぐる旅へ、、、苦笑
このエリアのアジア系レストランを調べると、選択肢は三店舗のみ。
その中で、スープありのヌードルスープがありそうなのは一軒のみ。
焼きそば系はどのお店にもあるんだけど、ヌードルスープとなると…。
…
で、向かったのが、China Thai Spezialitäten。
ベトナム出身のご夫婦で切り盛りするローカルな食堂。
うん、まさに食堂!!って感じ。
ここに、一つだけ「ヌードル入りのスープ」がありました!!
Mien Ga(ミエンガ=春雨ヌードル)
ベトナムの郷土料理と言われているものですね。
僕の中では、ミエンガって、ベトナム風タンメンって感じで。
野菜たっぷりの塩春雨ヌードル。
…ネルトリンゲンにもあったぜ、ヌードルスープ!!
詳しくはまた後ほど。
これで、こっちに来てからほぼ毎日ラーメン類を食べてるぞ♪、と。
ミニ焼きめし。これで3€。かるく一人前あるんですけど、、、
こっちの焼きめしはミニサイズで十分です。
…
一人で、ここで食事をしていたら、外から学生二人が手を振っている…
よく見つけたなぁ、、、苦笑
その二人もここでジュースを飲んで、、、
お疲れさまでした!!
1日目からどったばたのドイツの旅。
ドイツの旅は明日でおしまい。続いて、スイスに突入します。
その前に、ちょっとだけフランスにもよります。
12泊14日、ドイツ、フランス、スイス、オーストリアを巡る旅。
まだまだ続きます!!
とにかくとにかく安全第一です。
(しかし、もうすでに色々とありすぎて、ヘロヘロです…)