1995年にドイツ語を学び始め、それから早19年。
この間に、僕はドイツでいっぱい色んなことを学びました。
ドイツ語、ドイツ文化を学ぶ中で、僕は「自分の存在」を見直し、そして新たな自己形成ができた、と思っています。
が!!!!!
一つだけ、ドイツを通じて、学んではいけないものを学んでしまいました。
それが、これ(苦笑)。
僕が1998年にドイツに留学した時に、覚えてしまったのが、「タバコ」。
仕方なかったんです、というと、言い訳にしか聞こえませんが、、、
当時、まだドイツ語がロクに使えず、さらに頼れる人間もいない中で、孤立無援の状況で、毎日が重く苦しかった。
そんな時に、ふと口にしたのが、このマルボロメンソールライト、でした。
それはそれは、美味しかった。
美味しかったというか、ほっとできた。
それまで、僕は死ぬほどタバコが嫌いで、友だちが目の前でタバコを吸っていたら、「あっちに行って!」と言うほどでした。
いわゆる嫌煙家ですね。
けれど、いざ自分が異国の地に放り出されて、孤独に苦しむと、タバコという「蜜」に飛びついてしまったわけです。
帰国後、みんな、びっくりしました。
「なんで、タバコ吸ってんの?」って。
僕もビックリでした。
まさか、この自分がタバコを吸うなんて、、、汗
それ以降、僕は、嫌煙家から愛煙家に生まれ変わってしまいました。
人生、何があるか分かりません。けど、タバコに救われたのは事実でした。
それ以後、僕は喫煙所で、多くの人とドイツ語で話をすることになり、、、
話すことが怖くなくなりました。
タバコは体に悪い。けれど、僕はそのタバコに救われた。
ドイツで、唯一、学んでダメだったのが、これですけど、それを否定する気もないんですよね。
だって、人間は、アルコールとニコチン、カフェインに、たくさん救われていますから。