Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

こんな時だからこそ、本を読もう!

二度目の「緊急事態宣言」が出されました。

この国は、「空気」「世間」「お上」が動かしている不思議な国。

「コロナ」以上に、「世間様の目」が怖いんですよね(お年寄りの方を除く)。

怖い、というよりは、めんどくさい!?、かな。

こんな時期だからこそ、人と接するのをやめて、、、

籠って、本を読みましょう!!!

って、ただ言いたくなったので、書いてみました(苦笑)。

家で本を読んで、世界を広げて、ポストコロナの時代をよりよく生きる準備をする!

ちなみに、今日、僕は上の写真に出ている本を読みました♪

楽しかったです(n*´ω`*n)。

①Newsweekの「2021年に始める投資超入門」は、これからの「投資」のお話。僕もそろそろ、色々(冒険しない範囲で)投資もしていきたいなぁと思って、その超入門ってことで、読んでみました。日本国内より、海外の投資の方が初心者には安心っていう話が面白かったです。

②愛読している『中央公論』の新刊は「これでいいのか?日本の大学」特集。僕もその「中の人」の一人だけど、共感することばかりでした。昨年、色々身をもって色々知りましたが、今の大学業界は本当に「真冬」です。「自由がどんどん奪われている」(サコさん)、「今ゲリラ(的=挑戦的研究教育活動)なんてやったら、懲戒免職ですよ」「このままでは日本の高等教育機関は機能しなくなるかもしれません」(内田さん)。あと、クォン・ヨンソクさんの「K-POPアイドル BTSが世界を席巻する理由」がとても面白かった。どうしてJ-POPからK-POPに流れが変わってしまったのかの背景がよく分かりました。K-POPの原点である「消防車(ソバンチャ)」は知っておかなきゃいけない。

③森岡先生の『生まれてこないほうが良かったのか?』は、今思想的に注目されている「反出生主義」に関するはじめての文献(論文を除く)。「誕生否定」の思想。僕は「赤ちゃんポスト研究」から、「命の尊厳」を一番に考えている人間だけど、この思想はその真逆!?…、と思いきや、そうでもなくて…。また、「赤ちゃんを産むことは正義だ」という観念が強い中で、「そうでもないんじゃないの?」という異議申し立てはあっていいと思う。「反出生主義」については今後も学んでいきたい。内容的には、あまり「実践的な話」がなくて、また「危機的個別状況」もでてなくて、うーんって感じでした(ゲーテの「ファウスト」に触れつつも、嬰児殺しの母親(グレートヒェン)と赤ん坊にはほとんど触れてなかったり…)

④佐伯先生の新作『近代の虚妄』は、この数年僕がずっと考えてきた「ポスト近代としての日本思想(アジア思想)」にすごく関係している本で、感動しました。今後、僕的には「無と無我の教育学」に向けて研究を進めていきたいんだけど、佐伯先生もまた、「希望は日本的なるもの、無の哲学にある」って言ってて…。佐伯さんはアジアというよりは日本(西田哲学)に向けるんだけど、僕はやっぱりアジアにこだわりたいな。最後の章の「『ニヒリズム』から『無の思想』へ」は、とても面白いです。僕が『Manabi and Japanese schooling』の第二章で書いたことと重なってて、嬉しかったです(解釈においてはかなり違う部分が多々あるけど…)

⑤内田樹先生の新刊『コモンの再生』は、最初の章で「お上」のことが書いてあったので、さくっと読んでみました。内田節炸裂の本ですね。佐伯さんとは全然トーンも何も違う本(苦笑)。コモン=commonの実践哲学的な本かな、と。コロナのことにも触れられていて、そこも面白かったです。

「…ですから、『コロナ後』の世界では、アメリカの国際的威信は低下するでしょうが、中国の相対的プレゼンスは向上すると予測されます」って、これ、ホントそうだと思う。世界の中国化、(いいか悪いかは別にして)ますます進行していく気がします。僕として怖いのは、中国のプレゼンスが向上することより、日本が今以上にますます「中国化」することの方が怖いですね。もう半分以上、中国みたいな政治システムになりつつあるから(市民レベルも…)。

とまぁ、乱読ですね(苦笑)

でも、本を読んでいる時って、ホント幸せ。

ネットの情報も悪くはないけど、本にはやっぱり全くかなわない。厚みが違う。深みも違う。

まだまだ、読まなきゃいけない本がい~~~っぱいあるから、緊急事態宣言下でも、僕の知的な魂(Geist)はますます充実しそうだわ。。。

アウトプットもいいけど、まずはインプット。

インプットなくして、アウトプットなし。

今はとにかく、いっぱいインプットしたい気分です。

インプット欲、ホント大事だと思います(しみじみ)。

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