Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

インターネットで恋人を見つける時代に

先日、学生と話していて、「ほー」と思うことがあった。

それは、インターネット上のSNSで恋人を見つけた、という話だった。

僕個人的に、とても興味深かった。

しかも、その一人は、日本国外にいる恋人(日本人)ということで、さらに目が丸くなった。

***

僕ら世代が学生だった頃、ちょうどその頃に「インターネット」が普及していった。

その頃はまだ、ブログもmixiもツイッターもLINEもない時代。

それでも、ネットでの出会いというのは、一部の間ではあった。

けど、その頃(1995年頃)に、パソコンでインターネットを使いこなせる人はそう多くはなかった。

だから、僕のまわりでも、「ネットで恋人を見つけた!」なんて話はなかった。

なので、リアルな現実の中で、恋人を見つけるしかなかった。

僕的には、「旅先で出会う恋」に、めちゃめちゃ憧れていた(苦笑)。

***

さらにさかのぼると、80年代には、雑誌で「文通友達」を見つけることができる時代もあった。

僕は中学生の頃、何人かの女の子と文通をしていた。

毎週二通くらい書いては、手紙を受け取っていた。

主にZI:KILLや、D'ERLANGERや、BUCK-TICKの話ばっかだったような、、、

で、実際に、その文通相手の女の子に会いに行ったりもした。

一人、とても仲良くしていた子がいたけど、実際に会った後、連絡が途切れてしまった(苦笑)。

まぁ、僕が「想像していた人」と違ったのでしょう(;;)

***

恋人の見つけ方は、その時代その時代に合ったものがあって、出会い方もそのつど違ってくる。

今は、ネット上で、いくらでも人とつながることができる。

これを警告する人もいるけど、昔に比べれば、そのリスクは減っているように思う。

例えば、ツイッター。

ツイッターって、日々の「つぶやき」を過去にさかのぼってみることができる。

だから、その相手が、普段どんなことを考え、どんなことを発言しているのかを「点検」することができる。

それに、「フォロー」と「フォロアー」を見れば、だいたいどんな友好関係にあるのかもすぐに「確認」することができる。

友好関係が見えれば、その人がどんな人か、だいたい分かるものだ。

また、どんな人間がその人のつぶやきにコメントをしているのかもチェックできる。

用心深い人であれば、だいたい、その人がどんな人か(かなりのところまで)理解できるはず。

ブログをやっている身としても、思い当たることが多々ある。

だいたいブログを見れば、その人の「像」が浮かぶ。

「この人は、ブログを見る限り、とてもよい人なんだろうな」、というのは分かる。

で、そういう人とは、ブログを通じて、仲良くなれる。

facebookも同じだ。

facebookを見れば、だいたいどんな人か分かる。

何も書いてない人は、その人=「分からない人」だと分かる。

きちんと文章を書ける人であれば、まず最低限、信用して大丈夫だろう、と判断する。

もちろん「書き言葉」が上手だからといって、「話」が上手とは限らない。

むしろ、書き言葉が上手な人ほど、しゃべり下手だったりもする。

でも、「書き言葉」は、その人のリアルな姿を映し出す。

ネット空間は、「文字空間」だから、それが如実に表れる。

***

僕が今、リアルに若者だったら、ネットで恋人ができたりするのかなぁ、なんて考えたりもする。

恋愛って、それぞれ一つ一つに物語=ストーリーがあるから、一概には言えないけど、

リアルな世界以上に、予想外の出会いがあったりもしたんだろうなぁ、と。

ただ、現状のネット世界だと、自分の私生活がかなり晒されてしまうので、「ミステリアス感」はなくなる。

バンドマンがそのいい例だろう。

バンドマンが毎日ツイッターで呟いていたら、「カリスマ性」も「ミステリーさ」も「神秘性」もなくなる。

今のバンドマンは、普通に、毎日、つぶやいている。

それはそれで、「イメージダウン」につながったりもする。

きっと、「それがいいんだ」という人もいるだろうけど、、、汗

「恋人」というのは、ある程度、ミステリアスな方がワクワクする。

その辺は、現代人にとって、どうなんだろうなぁ、とも思う。

***

いずれにしても、現代の若者は、ネットで恋人を見つける、というのが当たり前になってきている。

それがどういう「帰結」に向かうのか。

今、ネットで恋愛をしている人にかかっている。

それがうまくいく場合と、うまくいかない場合の「検証」もこれからだろう。

僕は結構楽観的で、「いい方向に行くのではないか」、と思っている。

でも、そのためには、こちら側のリテラシーも問われる。

「こいつは、危なさそうだ。関わらない方がいい」、という判断も問われる。

素性が分からない分、リスクもないわけではない=リスクはある。

でも、それは、リアルな出会いであっても同じこと。

相手をよく見ることをしないで、盲目的に恋愛をするような人は、ネットであれ、リアルであれ、その後に大変な状況になる可能性を十分にもっている。でも、それは、ネットのせいではなく、その人の生き方そのものが危険だ、ということである。

さて、冒頭で述べた学生は、いったいどんな恋愛をしていくことになるのか。

「その後」の報告を楽しみに待つことにしよう。

若者たちは、「これからの恋愛」をつくる当事者でもある。

よき恋を♪

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