Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

すずらん食堂@五井 僕の文章能力を超えたお店!ラーメンショップ以前の家系の味?!

総豊ファンつながりのIさんとの市原ラーメンめぐり2軒目は、こちらです!

看板も何もなく、ただ「ラーメン」と書いた暖簾を掲げただけのお店、

すずらん食堂

です!!

もうね、このお店、いったい何をどう書いたらいいんだろう?って途方に暮れています。

僕の文章能力では、このお店の素晴らしさや凄さは伝えきれないんじゃないか!?って。

このお店は、五井駅近くにある創業45年の老舗店です(僕と同い年!)。ずっと「取材拒否のお店」であり、メディアで紹介されることはほぼほぼありませんでした(その取材拒否の理由はまた後ほどお話したいと思います)。

ですが、Iさんがここの常連さんということもあり、前もって僕のことも話してくださっていて、ブログに書くことも許してもらえたんです。また、このお店は、僕自身、本当に感動的で、是非記事に書いておきたい!って強く思うお店でもありました。極端に言えば、「このブログの最終回に、このお店の記事を書きたい」って思うほど…。

細かい話は最後にして、まずは、ラーメンレポをお読みください!

ラーメンは一杯、600円です!

ワンタンメン・ワンタンは700円で、チャーシューメンは750円。

Iさん曰く「ここのチャーシューメンをまず食べてほしい」ということだったので、こちらを🎵

更に、塩ラーメン、ちゃんぽん、野菜ラーメン、タンメン、味噌ラーメン、辛みそラーメン等々ありますね。これぞまさに「ラーメン店!」って感じですが、ラーメン以外もしっかりあります。

野菜いため定食が700円で、レバニラ定食が800円。

肉ニラ定食というのもありますね。ここのレバニラも別格なんだとか…

生姜焼定食も800円で、チャーハンが600円。

更に更に、らんちばさんが大喜びする「オムライス」も750円であります!

実は、かつてはもう数えきれないほどたくさんのメニューがあったんですって。

でも、僕の亡き父と同い年の店主さんも御年76歳で、奥様も僕の母とほぼ同い年。(あまり言いたくはないですけれど)お二人とももうお若くはありません(息子世代の僕が言うのもなんですが…💦)。

徐々にメニューを絞っていき、今はこのラインナップで営業を続けているそうです。(かつて景気が良かった時は、従業員も常時3~4人ほどいて、本当に忙しかったみたいです…。今は昔)。

しかし、ここのチャーシューメンを食べて、もう僕は気絶するほどに衝撃を受けたんです。

ジャジャーン!!!

チャーシューメン(750円)

です!!

ご覧ください、この唯一無二のアウラに包まれた完璧なチャーシューメンを!

この「アウラ」(オーラ)は、ラーメンをどこまでもディープに探求してきた人にしか見えないものだと思います。

平凡に見えて非凡なラーメン

その味世界に入っていきましょう。

zoom up!

スープを一口飲んだだけで、体全身に衝撃が走ります。

「な、な、なんだ、このスープは!?」って…。

見た感じは「昔ながらの醤油ラーメン風」なんですけど、これが全くもって非凡なんです。

多分、あまりこういう「昔ながらのラーメン」を食べ歩いていない人だと、「え? これのどこが非凡なの?」って思うことと思います。なにせ、こちらのお店は創業45年、しかも当時の内房エリアの伝説の名店「三四郎」の味を継承するお店で、イマドキのラーメンとは縁遠い味のスープです。

伝説の名店「三四郎」についてはこちらを参照

ですが、古いお店のラーメンも食べ歩き続けている僕からすれば、ここのスープは「尋常じゃない味わい」にしか感じられないんです。

いったい何が尋常じゃないのか!?

スープの構成はいたってシンプルで、鶏豚のダシなんです。「え? それだけ??」と思うところですが、店主さん曰く、「余計なものを入れるからスープがダメになるんだ」とのことでした。(「ここに野菜を入れるからおかしなことになる」というお言葉がとても印象に残りました)

でも、それだけじゃ、この味は絶対に出ない。スープの表面を見ると、油分が結構多く出ているんですね。とすると、鶏と豚から出る「美味しさ」としては、鶏の油系じゃないかな??って。

そんなことを考えつつ、店主さんご夫妻とお話しながら食べていたら、「鶏油(チー油)」の話が出てきたんです。ドンピシャでした✨

ここのラーメン、僕的には「ラーメンショップ以前の横浜家系ラーメンの美味しさだ!」って。矛盾している話ですが、そんな味わいのスープだ!って。

周知のように、横浜家系ラーメンの源流は「ラーメンショップ」にあります。ラーメンショップのラーメンを吉村家の吉村さんが改良して(その改良を続けて)「家系ラーメンの味」を完成させました。その家系ラーメンの美味しさのベースの一つが「鶏油(チー油)」です。焼き鳥の中でもとても人気の高い「鶏皮」の美味しさも、鶏の油の旨みにあります。

その鶏の油をしっかりと抽出した鶏豚のみの清湯スープが、ここのラーメンの「平凡の中の非凡」なんです。

家系ラーメンの美味しさの秘訣である「鶏油」の美味しさが最大限に引き出された昔ながらの醤油ラーメンの味わい。もちろん、イマドキの家系ラーメンとは全然違う味のスープではありますが、でも、その美味しさの秘訣は同じというか、その根本は共通というか、、、。

こんなに美味しい「昭和スタイルの醤油スープ」は、なかなか出会えるものではありません。心底、震えました。

麺はこんな感じです。

中細の縮れ麺?(細麺って言ってもいい?!)

こちらの麺もまた、平凡にして非凡な感じがしました。

かつての「三四郎」は自家製麺を使用していたみたいですが、こちらの麺は製麺所の麺のようです。Iさん情報によれば「丸進食品」という製麺所なんだとか。(ネットで調べると「丸晋食品」という製麺所がでてきます。ここのことかな??)

内房と言うと、「文明軒」がとても強いエリアですが、市原市内の製麺所の麺を使っているところもなんかいいですよね。僕自身、小学生時代は市原で過ごしたこともあり、市原主義なところがあったりしまして…💦)

つるつるっとしていて、のど越しがとってもよくて、歯ごたえもしっかりあって…。量的にはちょうど一人前って感じですが、大食漢の人は、もう一品くらい食べるとちょうどいい感じになるかな??

チャーシューもかなり存在感のあるチャーシューでした。

サイズ的には、昭和時代のラーメン食堂のチャーシューの大きさ(つまり小さめ)でありますが、わりと厚みがあって、また味的にも、とっても食べやすく美味しくジューシーで、、、

「昔ながらのラーメンだと笑うことなかれ!」って、そんな声が聞こえてきそうでした。

イマドキの見た目先行型のチャーシューとは次元の異なる「本来のチャーシュー」の姿がここにありました。中途半端な「最先端(ただ生っぽいだけ)のチャーシュー」を食べるくらいなら、こういう歴史に裏打ちされた真のチャーシューを食べて、心躍らせたいなぁって思います。ホントに。

チャーシューもスープもとにかく旨い!!旨さ炸裂!!

うん、ここのこのチャーシューメン、本当に「平凡にして非凡」の一杯でした。

ここのラーメンは、「分かる人が食べたら強く感動すると思うけど、分からない人が食べたら普通の昔ながらのラーメンになってしまうラーメン」かな、って思います。

自分が「分かる人間」だとは思っていませんが、多分、普通のラーメン好きの人よりは全国の古い歴史あるラーメン店を食べ歩いているとは思います。そういう老舗のラーメン店のラーメンと比べても、ここのラーメン・チャーシューメンは、トップクラスじゃないかな??って、強く思いました。

で、こちらが…

ラーメン(600円)

です!!

ネギ、なると、チャーシュー、メンマ、そしてキクラゲ!

昭和ノスタルジックなヴィジュアルのラーメンですが、上述したように非凡な一杯です。

このラーメン、ホント、時代を超越した凄い(とても貴重な)ラーメンだと思います。

僕と同じく「総豊」を愛していたIさんが大絶賛するラーメンだけに、ホント、非の打ちどころのないラーメンって感じでしたね。Iさんもかつて、たまたまこのお店に入って、なんてことなしにラーメンを食べたんですって。で、食べてみたら、「なんだこれは!?」、と。衝撃を受けたそうです。

それ以降、ここのお店に足繫く通い、店主さんや奥さんとも親しくなられたそうで…。そういう出会いや関係性もまたいいなぁって思いました。

そして、こちらが、

塩チャーシューメン(750円)

です!!

今の時代、普通のラーメンでも750円くらいしますよね!?

ここのチャーシューメン・塩チャーシューメンは、そんなイマドキのラーメンと同じ価格帯なんです。

1975年の創業時と同じくらいの価格設定になっていますよ、、、💦

こちらの塩スープは、醤油スープほどに攻撃的ではなくて、むしろ大人しくて上品なスープになっていました。でも、やっぱり「鶏の油」故に、平凡の中の非凡さを感じる味わいになっています。あっさりしてはいますが、パンチもあって、「くぅ~~~」ってなりました。

こちらのスープもまた、一度食べたら、二度、三度、四度と食べたくなる味わいでしたね。あと、ここのメンマは塩スープにとってもよく合っていますね。

そして最後に、問題作となりそうな、、、

野菜ラーメン(750円)

です!!(…多分、野菜ラーメンで合っていると思いますが…これまた失念…😢)

何が問題作かっていうと、こちらのすずらん食堂には、この「野菜ラーメン」と「タンメン」の両方があるんですよね。このヴィジュアル、どう見ても、タンメンにしか見えなくないですか!?!?

タンメンじゃないこの野菜ラーメン、いったい何がどう違うんだ!?って…。

見た目的には、同じ頃に誕生した「ラーメン二郎」の当時のヴィジュアルに似ている??!! 味わい的には、中華屋の野菜炒めをどっと乗っけた家系風のサッポロ一番塩ラーメン風味!?!?…

こちらもまた、今度はしっかりと「タンメン」「野菜ラーメン」を並べて、食べ比べをしてみたいなぁって思いました。(近々、また絶対に来なくっちゃ!! 相棒のマヨと一緒に行きたいなぁ~)

***

というわけで、、、

五井の知られざる超名店「すずらん食堂」の初レポをお届けいたしました!

こちらのお店は、営業時間が11:00~15:15で、日曜日・祝日がお休みとなっています。(故に、ハードルの高いお店でもあります!)

千葉のラーメンを語る上で、このお店は「欠かすことのできないお店」だと思いました。とにかくラーメン・チャーシューメン各種のレベルが半端ないですし、またかつての名店「三四郎」の継承店としても、とても重要なお店だと思います。

我が亡き父と同い年の店主さん。…もしかしたら、小さい頃にお父さんとここに来ているかもしれない…。あるいは、ひょっとしたら、父がかつてここでラーメンを食べたことがあるかもしれない(店主さんは父の会社の名前を知っていました)。このお店のすぐ近くにかつて「イトーヨーカ堂」がありました。そこにもよく来ていたはずなので…

店主さんも奥様も「団塊世代」とあって、自分の父母とどこか似た感じがしました。その時代特有?の「反骨精神」もあって、それゆえの「取材拒否」でもあったみたいです。

これだけ美味しいラーメンを出すお店ですから、当然「取材の申し込み」もあったと言います。でも、そういうマスメディアに迎合するのは嫌だ、というのが根本的にありそうに感じました。一番強く仰っていたのが、「人が集まり過ぎることで、いつも来てくれる人に迷惑をかけたくない」ということでした。

一番すずらん食堂を愛してくれる人を一番大切にする、そのためにもメディアには出ない方がいい、そういうご判断だったみたいです。この精神、とても僕も強く共感します。「自分を一番大切にしてくれる人を一番大切にする」、それがまず根本でありましょう。親でも、夫でも、妻でも、子どもでも、誰でもいい。一番自分を愛してくれ必要としてくれる人を、まず一番に考えないと、って。。。

なので、基本的には「取材拒否店」ではありますが、今回はIさんのご尽力もあり、このブログでご紹介させて頂きました。まぁ、このブログで紹介したくらいで、どっと人が増えることはまずないので、大丈夫でしょう('◇')ゞ。それに、このブログを読んでくれている人なら、このお店の「素晴らしさ」にもすぐに気づいてもらえると思いますし…(n*´ω`*n)。このブログも、きっと「分かる人には分かる、分からない人にはドン引きされる」って感じでしょうね…

あ、あと、こちらのラーメン以外のメニューはだいたい奥様が考案したんですって!!

焼肉丼やら野菜のあんかけ丼やら、、、

嗚呼、こういう食堂メニューも全部食べたい!!

しばらくは、五井に来たら、このお店しか行きたくないです、ワタクシ…。

この画像で、五井エリアに住む人ならすぐにここがどこか分かるだろうなって思います。

まだ行ったことのない人は、是非、ここでラーメンかチャーシューメンをまず食べて頂きたいですね。内房=竹岡ラーメン、という構図もここでぶっ壊れると思いますので…。

なお、お車で行く際には、お店の裏にある駐車場の1~3番にお止めください!(と、Iさんから情報を提供していただきました)

食べログ情報はこちら

さて、市原ショートサーキット、ラストは…

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Unknown
千葉県市川市中華食堂すずらんが公開されました。若い女の子と一緒に千葉県市川市中華食堂すずらんに行きたいと思います。若い女の子と一緒に中華料理食べたいと思います。新型コロナウイルスの影響でなかなか県外に出られないから悔しい!悔しいよ!
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